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余白が育む想像力 「ねずみくんのチョッキ」
娘は本当に絵本が好きで、寝る前にはいつも10冊ほど山積みにして「これを読んで!」とおねだりしてきます。そんな中でも特に最近のお気に入りは「ねずみくんのチョッキ」という絵本。
有名な絵本なのでご存知の方も多いと思いますが、この本はねずみくんのチョッキシリーズとして40冊以上も発売されています。
ねずみくんシリーズは表紙の通りすごくシンプルで、見開きの片方が絵で片方が文字、しかも文字は少なく、絵のページは余白が大きく、キャラクターたちが描かれるだけのすごくシンプルな構成で、且つ、可愛らしい世界観の絵本です。
文字が少ないですし絵もシンプルなので、さらっと読んでしまうとすぐに読み終わってしまう絵本ですが、この余白が多分にあるところを子供と一緒に楽しむのがこの絵本の良さだと思います。
文章にはほとんどキャラクターの感情は描かれないので、キャラクターの表情を絵から読み取ることが多くなります。子供はじっくりと絵を見て、想像して自分なりのストーリーや解釈を重ねていきます。一緒に読みながら、「ねずみくんどうしたのかな〜?」と質問してみたり、「なんでねずみくんは泣いてるの〜?」と子供が質問してきたりします。こうやって絵本を読みながら子供とコミュニケーションを取ったり、想像を働かせて読むのが楽しい絵本です。
気になった方はぜひ読んでみてください。