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「真の象使いへの道」
靴磨き世界一周アジア編212日目
「2000年前、このラオスには人は住んでおらず、
象が繁栄した、象の国だったのだ。」
そう話し始めたのは今回「象使い免許」の座学
を担当するウォンさん。
念願の象使い免許のトレーニングが始まった。
最初から象に触れ合うのかと思っていたが、
最初はラオスの成り立ちや象の基本知識の座学
から始まった。
象の基本知識。
24時間のうち、20時間近くは何かを食べている。
一日に食べる量は、、、250キロ。
一日の水分量は、、、200キロ。
起きてる時間は常に食べ物を探している。
これが、、、象だ。
なんてすごいのだ。
象は生きるために食べ、食べるために生きてるのか。
ウォンさんの座学が40分ほど続いた後、
象使いのユニフォームに着替えて、象に会いに行く。
ジャングルの中を5分ほど歩くと、
象の家があった。
50メートルほど離れた場所からでもわかるデカさ。
スタッフにバナナを渡された。
象がゆっくりこちらに向かってノソノソと歩いてくる。
デカい。
デカいなぁ。
デカすぎやろ!!!
というか、怖い!!
象の鼻がバナナに向かって伸びてくる。
私はビビって、体を動かしてしまった。
「Don't move[動くな]]とトレーナーに一括される。
#トレーナーむっちゃスパルタ教育やん
少し触れ合った後、象に乗る。
トレーナーが象に指示を出すと、象は膝まずき、
私が登れるようにしてくれた。
象の皮膚には毛が生えていて、チクチクする。
そして股に力を入れておかないと、振り落とされそうになる。
私は長年スポーツもやってたので体幹は強い方だけど
そんな私でも何度かヒヤッとした瞬間はあった。
多分、過去に振り落とされた人もいるんじゃいない
かなぁと思った。
20分ほどジャングルを散歩した後、メコン川に到着。
象は鼻を使って水分を取った後、体全体を水につけて
気持ちよさそうにしている。
むちゃくちゃ楽しい!!
象には午前と午後2回乗らしてもらって、
午後はトレーナーは乗らず私1人で象に乗った。
象使いになるには、やはり1人で乗らないといけないのか。
私は新人だと思われて舐められてるのか、
午後の散歩の時は歩いてもすぐに立ち止まって
草を食べる。
その度に「パイパイ!!」と象語で前に進めと指示を出す。
午前と午後合わせて2時間くらい象になったので、
普段使わない内股の筋肉を使いかなり疲れた。
全てのプログラムを終えて、オフィスへ。
「これから資格証明書を渡す」と今日一日ガイド
してくれた方が言った。
私は象使いになれるのか。
それとも不合格なのか。
、、、
「Congratulations 」と言って私の免許を授与していただいた。
#多分全員合格
これで私も念願の象使いだ。
ラオスの国家資格、象使い。
この免許さえあれば、日本でも象のお困り事には
お役に立てるだろう。
しかし、これで終わりではない。
真の象使いへの道は、むしろここから始まった。
象使いとは、象使い免許を取って終わりではない。
象使い免許を取ってからがスタートなのだ。
これからは日本を、いや、世界を代表する
象使いになるために、日々象についての勉強
をしていきます。
とりあえず、「夢を叶えるゾウ」をもう一度読み直します。
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