「運命を感じた着物」
次のヨーロッパの旅は、靴磨きトラベラーの
ユニフォームを作ってもらおうと計画していた。
そのユニフォームの作成を頼んだのは、
天才デザイナー奥野さんだ。
奥野さんは私が靴磨きの時に使用している
エプロンを作ってくれた方だ。
あのエプロンが渋すぎて、靴を磨く前に
あのエプロンをつけた瞬間お客さんも「おぉー」
とつい声が漏れてしまう人もいる。
今年の1月中旬、帰国してすぐに奥野さん
と打ち合わせをした。
私は日本人らしく、「ハッピ」のような感じで
作りたいと思っていたが、デザインはすぐに
決まったけど色がなかなか決まらない。
私の好きな色は緑だけど、エプロンも緑だから
ハッピも同じ緑にするとエレンギみたいになってしまう。
「なんや、変なエレンギが突っ立っとるぞ」
とヨーロッパ人に思われるのも嬉しくはない。
#エリンギ農家さんごめんない
#全部奥野さんのせいです
ハッピの色の選定に難考していたときに、
奥野さんが何かを思い出したかのように
立ち上がった。
部屋の奥にあるタンスから一枚の着物を
取り出してきた。
「この柄なんて、むっちゃええんちゃん?」
私はその柄を見た時、"これしかない"って思った。
でもその着物は奥野さんの奥さんである
キャスさんの私物だった。
長いこと着てるところは見てないそうだが、
何かの時に着るかもしれない。
着物は高価な物だし劣化することはない。
この着物を靴磨きトラベラーのユニフォームに
するにはキャスさんの了承が必要だったが、、、
キャスさんはその場でこの生地を使わせてくれる
ことを了承してくれた。
その日の晩、キャスさんから連絡が来た。
「あの着物は亡くなった叔母の着物やねんけど、
〔生前は超超超お世話になって大好きやった〕
色んな人と話すのが好きな人で、挑戦してる人を
応援するのが大好きな人やったから、
きっとあの着物は総将くんのところに行く運命
やったんだと思う。」
普段全く着物には興味もないし、なんなら
元カノと夏祭りに行った時に着物着てたのに
1ミリも触れずに金魚掬いしてたらブチ切れられ
たんやけど〔その話関係ないよね〕、キャスさんの
叔母様の着物を見た時に"ビビッ"と来た。
この着物をリメイクしたユニフォームを着て
世界を旅するぞ!!って。
キャスさん、思い入れのある着物を譲って
いただきありがとうございました。
天才デザイナー奥野さん、やっぱりあなたは
すっごいです!!
このユニフォームを着て、ヨーロッパ編でも
新たな物語を作ってきます。
ありがとうございました。
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3月24日(金)青森県青森市〔18時30分〜〕
場所:ねぶたの家ワラッセ
4月8日(土)大阪府茨木市〔14時〜〕
場所:割烹片桐
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