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「ナデシコおかんと靴磨きコラボ」
靴磨き世界一周アジア編58日目
私も一緒に靴磨きついて行っていい?
そう言ってきたのが先日お家に泊めてもらった
シドニーで暮らすユキエさん。
え、本当にやるの?なんで?
と思ったけど、ユキエさんの新の目的は
"自分の殻を破ること"だそうだ。
私はコラボ靴磨きに了承し、ユキエさんの提案で
いつも路上靴磨きをしている「タウンホール前」
でなく、よりビジネス層の多い「ウィンヤード通り」
で路上靴磨きをすることになった。
実はシドニーに住む方々に「ウィンヤードの方が
ビジネス街だから靴磨きに適してるんじゃない」
とアドバイスいただいてたが、これまでやり慣れた
タウンホール前を動くことはなかった。
こういう機会がないと新しい場所で試すこと
はないので、ちょうどよかった。
私は靴を磨く係。
ユキエさんは呼び込み係という役割だった。
11時頃にウィンヤードで待ち合わせをして、
「じゃあ準備するわ」と言ってユキエさんは
持ってきていた白いエプロンのようなものに
着替え、頭にバンダナを巻いた。
その姿は、、、
給食作ってる人やん!!
これがナデシコ?
ナデシコっていう意味をいまいち理解して
いなかった私は、てっきり着物のような姿
をイメージしていた。
見たら分かる給食作ってる人やん!!
でも一つだけ言えることは、、、目立つ!!
かなり、目立つ。
そりゃそうだろう。
シドニーのビジネス街に「給食作ってる人やん」
の格好してる女性がいたらすぐに目につく。
街行く人が靴磨きのサインよりもユキエさんの
ことをチラチラ見ていた。
「やっぱりなんか恥ずかしいね」って
ユキエさんはボソッと言っていたけど、
「そりゃ恥ずかしいだろう」と心の中で
思っていた。
もうこの時点でユキエさんの殻は破って
いるから今日の目的はクリアだ。
そんなことを考えていると、2人組の女性
が「靴磨き」か「ユキエさんの姿」かどちらに
興味を示したのか分からないけど立ち止まって
くれた。
ユキエさんが流暢な英語で靴磨きのことを
説明すると、1人の女性の靴を磨かせてもらえ
ることになった。
その方は山の川のように透き通った心の持ち主
で、とにかく優しさが滲み出てる方だった。
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なんとか一足磨くことができたので
もう今日はミッションクリアだと思っていたが、
その後日本人の方とインド人の方の靴を
磨かせてもらい、合計3足磨くことができた。
特に最後のインド人の方の靴は長年お手入れが
行き届いておらず、少し長い時間かかったけど
ユキエさんが会話をしてくれていたので靴磨き
に専念することができた。
シドニーでは毎回タウンホール前という
ビジネス街というよりは待ち合わせ場所で
路上靴磨きしていた。
ウィンヤードはがっつりビジネス街だったけど、
スーツを着てる人達はみんな忙しそうだったなぁ
というのがこの日の感想。
後はやっぱり服装って大切だよなぁと思った。
ユキエさんのナデシコおかんスタイル
かなり目立ってて、人の目を引いてたから、
俺もお遍路さんの時に来ていた白衣
持ってこれば良かったなぁ。
次ヨーロッパに行く時には白衣を持って行くか、
あの天才デザイナーにオリジナルの白衣的な
ユニフォーム作ってもらうかにしよう。
#靴磨きの時に使用する緑色の地球儀があるサロン作った人
ユキエさんの殻を破ることを目的にした
コラボ靴磨きだったが、私の方がヒントを
たくさんもらった一日だった。
その後はこの3足磨いた靴磨き代全部
使って高級焼肉ランチを食べに行った。
宮崎牛!!
むちゃくちゃ美味かった。
あの時の記憶だけで1年間はおかずなしでも
お米食べれそうだ。
ナデシコおかんとのコラボ靴磨きは、
高級焼肉ランチと共に良い思い出になった。
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