見出し画像

「乗車率250%のムンバイの電車」

靴磨き世界一周ヨーロッパ編198日目

インド人は順番を守らない。


なんてインドに行かれた方の話でいろんな
方からお聞きしていたけど、かなり極端に
言ってるだけだろうと思っていた。


しかし、実際に行ってみると想像の7倍
順番を守らない。
#ちょうど7倍


行ってみて分かったことは、

"順番なんて守ってたら一生順番が回ってこない"

ということだ。


その中でも、毎日「仁義なきポジショニング争い」
が行われてるところがある。


ムンバイの通勤ラッシュの電車だ。


通勤ラッシュ時の電車乗車率は250%と言われている。
#小学校の時に100 %がMAXと教わったんですが


南インドの大都市、ムンバイでの電車は扉は閉まらない。


扉を開けたまま、通勤ラッシュ時には人が体半分
外に出た状態で吊り革を握りしめて、電車に乗る。


年間3500人の方が列車から落ちて亡くなっている
と言われている。


それでも、扉を閉めて100%の人数しか乗れない
ようにするよりも、毎日10人程犠牲は出るけど
扉を開けたまま運転するムンバイの電車。


ここで何を言おうと机上の空論でしかない。


だったら、その仁義なきポジショニング争い
に参加しようじゃないか!!


と思い、ムンバイの通勤ラッシュ時間に
電車を乗ってきた。
#実はチンタラしてたらその時間になってしまった



時刻は平日の18時過ぎ、私が待っていた駅で
電車が来た時には、電車から人がはみ出していた。


それにもかかわらず、我れ先にとインド人達は
その満員電車に突っ込んでいく。


「これは無理や!!」


と思い、次の電車を待つことにした。


今回は前の方にポジショニングを取れたので、
きっと乗れると思う。


3、4分後にまた電車が来た。


しかし、私は前の方に並んでたのに後ろから
押されて危うく停車してない電車にぶつかり
そうになった。


待ってたらいつまでも乗れない!


体当たりだ!!


私は既に満員の電車に体半分ブッ刺した。


あ、やっぱりあかんわ


と思ったら、中にいたインド人が私を引っ張り
込み、中に入れようとしてくれる。


その満員電車に乗ってる人達は蹴落とし合いを
していると思っていたが、乗ってる人達は誰も
落ちないように、中の人は外にいる人を引っ張って、
扉近くにいる人はポジショニングの悪い人が
落ちないように支えたりしていた。


私は左手をポールに絡ませて、落ちないように
体を固定して、体右半分が外に出ながら電車が
出発した。



こんな環境で毎日生き延びているインド人は
そりゃ逞しくなるし、順番なんて守らないわな。


こうやって毎日何人かの犠牲を出しながらも、
たくさんのインド人を運んで彼らの生活を
支えてる。


ただ、体半分に風を感じながら走る
満員電車は少しばかりの恐怖と、心地良さ
があったな。


さすがはインドという名のテーマパークだ。


アトラクションが尽きない。

仁義なき戦い
体半分外に出てる



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「靴磨き世界一周ヨーロッパ編報告会」
          〜地球に何しにきたん?〜

2024年1月〜4月 日本全国15ヵ所

参加費:大人3,000円    高校生以下無料

↓申込、詳細はこちらから

いいなと思ったら応援しよう!