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難病の子と共に旅をする


関門トンネル封鎖事件。

これは誰がなんと言おうが"ハッピーエンド"である。

事件から数週間経ち、私は沖縄にも訪れ、
再びフェリーで鹿児島に帰ってきた。


その時、InstagramでDMが来ていた。

知らない人からだ。

「初めまして、ではないんです。
突然のメッセージ失礼します。

実は私、あなたが関門トンネルに自転車
で入っていくのを見た者です。

私達家族は、あなたがトンネルに入っていくのを
見た時"大騒ぎ"しました。

あの子車にひかれるんじゃないか!と。

あれから数週間経ち、私はフォローしていた
方からのあなたに関する投稿を見て、
「関門トンネル封鎖した子だ!」と理解しました。

とにかく、
無事を確認できて家族共々ホッと
しております。

ここからが本題です。

私の子どもは中学2年生で、現在電動車椅子
に乗っています。

名前はコハルといい、生まれながらに
"筋ジストロフィー"という難病です。

年々筋肉が弱まり、いずれ寝たきりになる
と言われてます。

元気なうちに、コハルにもいろんな所へ
連れていき、いろんな体験をさせてあげたい
と思っています。

しかし、現状それができないです。

そんな時に総将さんのことを知りました。

靴磨きをしながら旅をすること。

これまでの体験談をコハルに話してくれませんか?

靴も磨いてほしいです」


こんかメッセージがコハルくんのお母さん
である、みのりさんからいただいた。


日程を調整して自宅に行かせてもらった。


大学生の時にフィリピンに行き、私はいかに
自分が恵まれてるかを理解したこと。

そして世界一周したいとその時に思ったこと。

世界でできる仕事を考えだ時に靴磨きに出会ったこと。

ヒッチハイク日本一周の経験。

台湾で靴磨きした時の経験。

関門トンネル封鎖事件、、、など。

私がこれまでの旅で経験したことを
コハルくんにお話ししていた。

しっかり私の目を見て聞いてくれていた。

みのりさんは最後にある靴を持ってきてくれた。

「これはコハルが小学校3年生の時に履いていた靴。

コハルが最後に歩いてた時に履いてた牛革の靴。

この靴はもうサイズも合わないし、コハルの体
は弱まる一方なので、二度と履くことはない。

でもね、この靴はコハルが"歩けていた"という
何よりの証なの。

私の宝物の靴。

この靴を磨いてくれませんか?」

私はその宝物の靴を丁寧に磨かせてもらった。

当時コハルくんの弱まった足の筋肉を、
ギリギリまで支えてくれてた靴。

この靴を履いて北海道を歩いたことを話してくれた。

ありがとう。

コハルくんの足元を最後まで支えてくれて。

↑コハルくん仕様にオーダーで作られた特別な靴

私達は「また必ず会おう」といって、お別れした。


それから数週間し、みのりさんから連絡が来た。

「総将さんのYouTubeをいつもコハルと
見ています。

毎朝YouTubeを見て、この街にはこんな美味しそう
な食べ物があるのか。

こんな人が住んでるのか。

この景色をいつか見てみたい。

と思いながらも、いつも総将さんのYouTubeを見て
"一緒に旅をしている"気持ちになっています。

これからもいろんな景色や体験を、YouTube
を通して見させてください。」


このメッセージを見た時に、私は救われた。

底辺YouTuberのくせに、アンチが12人いる男。

この前なんて夜中にYouTubeをアップしたら、
視聴回数3回でバッドボタンが3個ついていた。

「どんなけ嫌われてんねん!」

と思ったし、むしろ毎日YouTubeをアップしても
意味があるのかな。

と思っていた。

でも、コハルくん1人が私のYouTubeを見てるの
ならば、やる意味があるなって思った。

私はこれからも毎日YouTubeをアップする。

日本だけでなく、世界中の景色や料理、人との対話
をコハルくんに見せてやりたい。

私は1人で旅をしている。

でも私の横には、常にコハルくんがいる。

これからもおもろい所へ連れて行ってやるからな。


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