「靴磨きはゴムゴムの実みたいだ」
靴磨き世界一周アジア編187日目
最初は靴が好きで靴磨きを始めたわけではない。
世界一周がやりたくて、でも世界一周するための
お金がなくて、だったら働きながら世界を旅しよう
となった。
世界中でできる仕事は何か？
靴だったらどこの国でも履いてるから、
靴磨きセットがあれば旅をしながら働ける
かもしれない。
「やりたいこと軸」と「できること軸」で
考えた時に靴磨きを思いついた。
こんなこと言うのはなんか気が引けるが、
「靴磨き」って弱そうやん。
弱そうというのは、お金持ちになれなさそうやん。
だって誰でもできるもん。
誰でもできる作業にお金払わなさそうやん。
そう言う意味では靴磨きは弱いのかもしれない。
なんか、「ゴムゴムの実」と似てるなぁって最近思う。
ワンピースの主人公のルフィの悪魔の実は
ゴムゴムの実のゴム人間。
弱そうや。
他にも「雷人間」とか「マグマ人間」とか「ダイヤモンド
人間」とか「透明人間」とか「恐竜人間」とか、
ゴムよりも強そうな奴がいっぱい出てくる。
靴磨きよりも、車屋さんとか、保険屋さんとか、
商社の人とか、健康食品売る人とか、強そうな
職業がいっぱいある。
でも、靴磨きは世界中"どこでも"、"だれにでも"
できるという面では最強なのかもしれない。
フィリピンのスラム街で磨くこともあれば、
マレーシアの豪邸でセレブの靴を磨くこともある。
カンボジアの村の学校で磨くこともあれば、
ベストセラー作家の靴も磨くこともある。
シドニーのホームレスの靴を磨くこともあれば、
シンガポールの世界一の靴磨き専門店で磨くこともある。
そう考えれば、靴磨きはゴムゴムの実みたいだ。
弱そうに見えて、強い。
というよりかは弱点がない。
負けないのかもしれない。
例えば路上で外国人が勝手に車屋さんをしていたら、
警察とかに怒られるだろう。
「ウチの国の通貨無許可で稼ぐんじゃねぇよ」て。
でも、靴磨きは意外とそこをすり抜けられる。
「まぁ靴磨きくらいええか」って見逃して
もらえるし、時に警察の靴も磨くこともある。
#これに関しては警察も良くない
このまま続けていれば、どっかの国の大統領とか
ワンチャン行けんちゃうかなぁって思ってる。
多分マッサージ屋さんやったら「こいつはスパイで
施術中に大統領の首の骨折られて殺される」可能性を
疑われるが、靴磨きならまぁ施術中に殺すことは
難すぎるから大統領の靴も磨かせてもらえるかもしらん。
まぁBIGBOSSの靴も磨いてるんだから、
大谷翔平の靴だって磨ける可能性もあるし、
トムクルーズだって可能性があるかもしれん。
その中でも1番私が磨いてみたい人の靴は、
マサイ族なのだが。
あいつら多分靴隠し持っとるで。
靴磨き世界一周アフリカ編も楽しみだ。
どこで誰の靴を磨くときも、一磨入魂してきます。
