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「ダークモカチップフラペチーノ」
靴磨き世界一周アジア編205日目
休みの日はとりあえず名古屋駅に行って、
「誰か会わないかなぁ」なんて期待しながら
駅周辺をプラプラする。
結局誰とも会わず、行きつけの焼き鳥屋さんで
お得なランチを注文する。
"ご飯おかわり無料"という文字になぜか
「元を取らなければ」という貧乏性が出て
お腹いっぱいなのにご飯をおかわりする。
こんなに美味しい焼き鳥ランチが1,200円。
最後の晩餐はここの焼き鳥ランチでも構わない。
お昼ご飯を食べた後はJRゲートタワーの高層階に
ある本屋さんに足を運び、"今日の一冊"を1時間
くらいかけてじっくり選ぶ。
ビジネス書を買う時もあれば、小説の時もあるし、
漫画で分かる的な本の時もある。
書いたてホヤホヤの本を握りしめてJRゲートタワー
15階の日本一高い場所にあるスタバに行って、
「ダークモカチップフラペチーノトールサイズ」
を購入し、外の景色が見える席に座る。
購入した本を1/3くらい読んだ頃にはだいたい
その席の上に肘をついて眠っている。
30分くらい仮眠をとった後はむちゃくちゃ頭が
さえて、持参したTOEICの参考書を解く。
結局ビジネス書を読んでもそこに書いてあることを
実践に繋げることはできず、モチベーションだけ高く
なって「いつか俺も、海外で働くんだ!!」と
そのエネルギーを英語の勉強にあてる。
とにかく、平凡な毎日から抜き出したかった。
昨日ベトナムのコンビニで1000ドン〔6円〕でも
安い水を探している時に、社会人時代のオフの日の ことを思い出していた。
あの頃はあの頃で幸せだったなぁ。
その時食べたいご飯を食べて、飲みたい気分の飲み物
を飲んで、お気に入りの服を着て街に出る。
今みたいに野良犬が後ろからついてくる心配
もしなくていいし、歩道を渡る時に逆走してくる
バイクの心配もしなくていい。
でも、平凡だったなぁ。
いつかこの平凡な日も、こうして自分を磨き続けて
いれば突然何かのチャンスがやってくるのかもしれない
なんてスタバで英語を勉強しながら想像していた。
あの高い場所からダークモカチップフラペチーノを
飲んでいた3年後にはベトナムで6円でも安い水を買う
ためにコンビニをはしごしてる姿なんて想像もしてなかった。
夢に生きるとは、理想と現実は違うんだなぁ。
でも、この生き方を選んで正解だったなと
結局どこのコンビニも同じ値段だった水を
レジに通してる時に思った。
今日一日路上靴磨きをして200,000ドン〔1,200円〕
を稼いだお金で購入した水はあの時飲んだダークモカ
チップフラペチーノよりもうまいのだ。
#時給100円の男