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「シンガポール最後のビックイベント」
靴磨き世界一周アジア編128日目
シンガポールに来て、29日が経過した。
シンガポールには観光で入国した日本人は30日以内
に出国をしないといけないので、8月31日、明日に
シンガポールからマレーシアへ向かう。
Mason & Smithという靴磨き専門店で3週間
武者修行させてもらい、充分シンガポールは
充実したのだが、、、
まだ終わりではない!!
最後に一大イベントが待っている。
マリーナベイサンズの宿泊だ。
1泊716ドル。
このお金をどうやって捻出したかというと、
一つはMason & Smithで働いた18日分の給料
から生活費を差し引いて残ったお金を全額使う。
約35,000円。
シンガポールのゲストハウスと食費が高く、
あまり残らなかった。
残りの半分はどうしたか。
音声プラットフォームVoicyで毎日「マリーナベイサンズ
に泊まりたいので差し入れ〔投げ銭〕してほしいです」
という時代が違えば刺し殺されていたお願いをし続けた。
結果的に、29名の方が投げ銭していただき、
42,000円のお金が集まった。
2つのお金を合計して、世界一有名と言っても過言
ではいホテル、「マリーナベイサンズ」に泊まることになった。
それがいつなのか。
今日なんです!!
今は3週間お世話になったシンガポールの
ゲストハウスのロビーでこの投稿を書いている。
#この投稿を書き終えたらホテルへ移動します
実は私とマリーナベイサンズには、因縁がある。
私が初めてマリーナベイサンズを見たのは、
1ヶ月前ではなく、6年前なのだ。
当時22歳の佐原青年は大学最後の夏休みを利用
して、タイ、カンボジア、シンガポールの3カ国に
バックパックを背負い一人旅をしていた。
最後に訪れた国がシンガポール。
初めて日本よりも街が綺麗で、日本よりも
平和だと感じた国に来た。
#当時はまだ5 ヵ国くらいしかいってなかったが
そして目にしたのがマリーナベイサンズ!!
なんじゃありゃ??
デカいビルが3本並んだ上にクジラみたいな
船が乗っとる。
中に入ってみると、下のフロアはショッピングモール
になっており、モールの中に川があってボートに乗っ
てる人もいた。
上を見上げれば天空までいくのかと思うほど
の高さで、ずっーと部屋が続いていた。
周りには世界中から集まったセレブが
幸せそうにこの非日常空間を過ごしていた。
「こ、ここは俺のいる場所じゃねぇ。」
私は逃げるようにしてマリーナベイサンズを出た。
6年前、本当は「ここに泊まってみたい」と思った。
でも、その気持ちに蓋をした。
今から私がフランス人に生まれ変わるのが不可能
なように、私の人生でマリーナベイサンズに泊まる
日は来ない。
だから、そんな希望を持つことはやめて、
地に足をつけて現実に生きようと思った。
それから6年後。
私は再びシンガポールへ来た。
1ヶ月前の私は、まだMason & Smithで働く前で
路上靴磨きに失敗してお金がなく、野宿をした。
シンガポールで唯一のホームレスになった日。
私はマリーナベイサンズの川を渡った向かいにある
マーライオン公園のベンチの上で一夜を過ごした。
マリーナベイサンズの部屋から漏れた光を
見ながらボーとしていた。
そして、思った。
やっぱりマリーナベイサンズに泊まりたい!
あの屋上のプールから自分の肉眼で見た
世界はどのように映るのか確かめたい。
そして、泊まりたいという夢で終わるのではなく、
どうしたら泊まれるかを考えた。
今持ってるお金と、6年前の大学生だった私の貯金
を比べると、悲しいことに6年前の自分の方が持っている。
#狂ったようにアルバイトばっかしていた
でも、今はあの時持ってなかったことが2つある。
世界中でお金を稼ぐことができる"職業"と
バカな私を応援してくれる方。
今から7万円を作ろうと思った。
それからシンガポールで靴磨きをしてお金を稼ぎ、
Voicyで毎朝「泊まりたいです!!差し入れ〔投げ銭〕
お願いします」と言い続けて、7万円を作ることができた。
本当に応援してくれた方々ありがとうございます。
この7万円は消費ではい。
今からこの先何度も話せる"物語"を
仕入れるための"投資"である。
これから私はマリーナベイサンズで物語の仕入れをしてくる。
それがたった10回しか話せない物語しか回収できない
かもしれないし、1万回話せるすんごいおもろい物語
を回収してくるかもしれない。
私は靴磨きトラベラーとして、「靴磨き」を
売ってるのではない。
「物語」を売ってるのだ。
きっと、私はこの7万円を充分回収するだけの
何かを持って帰ってきます。
明日、いい報告ができるようにします。