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「7年越しに夢が叶った」

靴磨き世界一周アジア編15日目

大学一年生の春、野球で岐阜県の大学に入った。

1番最初のバッティング練習でバットが折れて、
それと同時に私の心も折れた。


18歳の佐原少年から野球を引くと何も残らない
ことを理解して、大学生の間に一つだけ本気で
勉強しようと思った。


その一つが「英語」だった。


本屋で買ってきた英語のテキストを朝から
解いて、ある程度基礎をできるようになって
からSkypeでフィリピン人とオンライン英会話をした。


英語の勉強はコスパが良い。


やればやるだけ向上する。


素振り毎日1000回しても試合で打てないことは
あるが、英語に関しては毎日15分勉強すれば確実
に単語も覚え、点数が上がる。


いつか私もオーストラリアやカナダに
行って留学したい。 


当時は野球部の活動もあったし、
海外留学なんてするお金もなかった。


あの時、実際に英語圏に行って留学してる
人達が羨ましくて羨ましくて、嫉妬していた。


それから7年の月日が経ち、夢が叶った。


シドニー にある語学学校「ラ・リングア」の
授業を一日受けさせていただくことになった。

授業を受けてる様子



なぜラ・リングアの授業に参加させてもらえる
ようになったかと言うと、Sydney Town Hall
の前で路上靴磨きをしていた時にラ・リングアに
通う学生と、スタッフのトモコさんがたまたま
通りがかり、靴を磨かせてもらった。


それから仲良くなって、
「ラ・リングアにも遊びにおいでよ。なんなら
授業受けてくれてもいいし」とトモコさんが
つぶやいた。


「絶対行きます!行かせてください」

トモコさんのささやきに本気で行きたかった
私は日程を調整して、一日授業に参加させて
もらえることになった。

初めて出会った時の写真



⁡午前は1時半の授業を2回。

午後からは1時間の授業1回。


一クラス10人ほどの生徒がいて、
ペアになってワークをする時間があった。


私は韓国人のほぼ先生みたいな英語できる人と
ペアを組み、写真を見てこれがなぜこの状況に
なったのかを想像して答えを出す。


その後全員でそれぞれペアで話し合った
答えを出し合う。


改めて思うけど、英語の答えは"一つだけ"ではない。


私達はその写真を見て「こう思ったから
こうなった」と答えていても、他のペアは
全く違う状況を、全く違う言い回しで答える。


学校で学んだ英語はいかに点数を取るか。

先生が「答えに決めた」答えを予想して解答する。


まぁ今思えばそういうゲームをそれなりに
楽しめば良かったんだけど。


トモコさんと終わってから話しをした時に、
「英語を話すことを目的に留学くる生徒は
あまり伸びない。

英語を使って"これをしたい"というその後の
目的がはっきりしている生徒の成長は早い。」
と言っていた。


ラ・リングアには実際ラグビーやサッカーなど
スポーツチームに入りながら通う生徒や、卒業した
後オーストラリアで働くことを目的に来ている
生徒達も多い。


コミュニケーションに特化した学校。


それがラ・リングアだと教えてもらった。


生徒の中にコウキさんと言う生まれた時は女性
で、今は男性として生きて、夫婦でオーストラリアに
きた方と親しくなった。


コウキさんは同じような立場の方が男子便所で
立ちながら用をたせるようにできる物を代理店で
販売している。


それをより研究するために今はオーストラリアの
専門学校に行くためにラ・リングアで勉強している。


英語は日本でも勉強できるし、私はほとんど
留学しないで英語を話せるようになった。


日本にいても英語は話せる時代だと思う。


でもこうして留学することで、日本から集まった
ユニークな人達と友達になることもできるし、
違う環境で育った外国人と酒を飲みながら語り合って
奴らの圧の強さを思い知ることができる。


#お前酒飲めねぇじゃん


たった一日だけだったけど、一つ夢が
叶った一日で、きっとこの先も思い出す
一日なんだろうなって思う。


まぁ今思えば、大学の時にオーストラリアに
留学できないって思ってたのは自分で制限つけて
ただけで、お金なんてなんでもなるから行きたい
なら行けよって言いたい。


若ければ若いほど、絶対にその学びに使った
お金は回収できる。


もちろん歳をとってても遅すぎることなんてない。


一緒にクラスを受けた隣の人は私の母親世代の方だった。


シドニー で語学学校行くならどこが良いだって?


そりゃ"ラ・リングア"でしょ。




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