泣きながらハンバーガーを食べた
靴磨き日本一周143日目in福島
今日は人生で一番胸がいっぱいになりながらハンバーガーを食べた。
福島県福島市にあるBLTカフェ。
(https://www.blt.land/)
私はそのハンバーガー屋さんで見知らぬ人からハンバーガーをご馳走してもらった。
店長であるリカさんは時間を作ってたくさんお話を聞かせてくれた。
このお店は「ペイフォワード」の仕組みがある。
日本語で「恩送り」という意味だ。
受けた恩をその人にではなく、また違う人へ親切にする。
BLTカフェではあるお客さんが見知らぬ誰かのために先払いしてお金を払っていくのだ。
そして私のような旅人や学生がきて、その人達のおかげで無料でハンバーガーを食べることができる。
私は見知らぬ誰かにハンバーガーをご馳走になった。
元々は「誰かのためになれば」と思って始めたサービス。
しかしペイフォワードをしたお客さんも、それを受け取るお客さんも、その過程を経験したスタッフもみんながハッピーになれる。
"感動のバトン"を引き継いでいるのだ。
福島県は日本で一番、いや、世界で一番"同情される街"になった。
それを見かねてBLTのオーナーだった吉成さんは世界一同情される街から"世界一感謝に溢れた街"にしたいと思い福島県で数々の行動をしてきた。
しかし吉成さんは2021年5月に突然亡くなった。
突然の出来事だった。
しかし店長のリカさん、BLTカフェで働くスタッフ、地域の皆様は吉成さんの意思を引き継いだ。
吉満さんが生前言っていた「このペイフォワードの仕組みを福島県で100店舗まで増やして、福島県をお互い様の街に、恩送りの街にする」という意思を引き継いでいる。
リカさんのお話を聞いてる間にも他のお客さんがペイフォワードをして余分にお金を払っていった。
中には野菜を届けにきたお爺さんもハンバーガーを食べずに誰かのためにペイフォワードして帰っていった。
吉成さんの意思はこうして目に見えて引き継がれていることを実感した。
私はリカさんに旅の話をしていた。
4月6日に所持金0円で旅をスタートしたこと。
公園のベンチで寝たり、コインランドリーで寝たり、おにぎり一つでその日を過ごしたり。
その状況を知った人達は靴磨きをさせていただく機会をいただき、十分すぎるほどお金を支払っていただいたおかげで福島県まで生きてくることができた。
はじめましての人にも何度もご飯をご馳走になって、
600足以上靴も磨かせてもらって、
、、、
あれ、
、、、
いつも話してることなのに、
なんか
泣けてきた。
リカさんのお話を聞いて、改めて自分が受け取ってきた"恩"の多さに感情が追いつかなくなった。
俺はどれたけ恩送りされてるんだよ。
私は泣きながらハンバーガーを食べた。
お腹いっぱい、というより胸がいっぱい。
幸せすぎて、苦しい。
ありがたい。
折り返し地点では次は私が誰かのためにペイフォワードしようと思った。
福島県が「世界一感謝に溢れた街」と言われる日はもうそこまできている。
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