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阿蘇山をママチャリで登ってみた。

スタートしてから20日が経ち、熊本まで来ていた。

ペースはかなり順調だ。

そういえばこの旅で観光をあまりしていない。

「熊本 観光」と調べると、一番に阿蘇山が出てきた。

阿蘇山は火山口まで行くことができるそうだ。

オールジャクソン号と火山口を一緒に写真
を撮れば絶対に映えるやん!!


私はママチャリで阿蘇山に登ることにした。


標高1,592m。

麓から火山口まで10キロ。

ということは10キロずっと登りだということ。

だから何だ!?

私をそこらの人間と一緒にされちゃあ困る。

体幹モンスターの佐原総将だ。

3時間くらい歩けば到着するだろう。

もちろん私は阿蘇山を舐めすぎていた。

3時間経過しても5キロくらいしか進まない。

永遠に続く登り道。

荷物の総合計は14キロ。

山登りをしながら私は叫んだ。

「オールジャクソン号死ぬほど邪魔や!!」

山登りにママチャリは一番必要ない道具だ!

しかし一度言ったことは必ずやり遂げる男。

私はオールジャクソン号を押しながら
阿蘇山を登り続けた。

阿蘇山火口まで残り1,5キロ。

ようやくゴールが見えてきた。

すると久々に道の駅のような休憩施設
に辿り着いた。

水分補給と、トイレ休憩をしにその施設に入った。

「涼しい!!」

すぐに出発しようと思ったが、「少しくらい
のんびりしよう」と思って椅子に座った。

ほんの3分くらいのつもりだった。

しかし人間一度座ってしまうとなかなか
立ち上がれない。

それもそのはず。

私はここまでくるのに7時間坂道を
ママチャリを押しながら歩いてきた。

もう少し休憩しよう。と思ってから、
30分経過した。


そろそろ行くか。

私は重たい腰を持ち上げた。

すぐに料金所が見えた。

自転車入場200円。

「なんだ、入場料金自転車でもかかるのか。
でもここに料金所があるってことはいよいよ
ゴールは近い」

私は疲労を忘れテンションが上がってきていた。

すると料金所の前でおっさんが手をクロス
にしてこちらに何か叫んでる。

「何遊んどんねん!」と思ったが、
よく聞いてみると頭が真っ白になった。


「自転車はもう時間的に入れないぞ!」


私はその声を聞きながら、走馬灯を見た。


「阿蘇山に登ろうと決意した時」

「歯を食いしばりながら坂道を登った時」

「自分を励ましながら前に進んでいた時」

気づいた時には寝転びながら空を見上げていた。

阿蘇山火口に行くには、自転車は16時30分
までに料金所を通過しないといけない。

私がそこを訪れたのが17時前。

私があの時休憩所でダラダラしてなければ。

いや、でもこっちは7時間登ってきてんだ!

頼めば入れるんだろ。

私は料金所のおっちゃんに全力で頼み込んだ。

「俺ここまで自転車押しながら入ってるんです!
頼むから阿蘇山火口まで行かせてください!」

、、、

「ダメだ!!」


おわた。


私は、泣きながら阿蘇山を宮崎方面に降っていった。


今回の学び。
・観光スポットに行く時は事前に調べる
・山登りにママチャリは一番邪魔

いつか、阿蘇山はやり返します!


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