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世界一周靴磨きの旅 2ヵ国目 オーストラリア

私は3席ある真ん中の席で隣の席のインド人風の
男性に度々肩枕をさらながら、バンコク→シドニー 
の8時間半の移動をした。


入国審査も案外あっさり終わり、オーストラリアで
使えるSIMカードを購入して両替所へ向かう。


しかし両替所が22時で閉まり、オーストラリアドルに
交換することができなかった。


これから今夜泊まる宿に行くために電車を
使わないといけなかったので、どうしようと
思ってたら、

「クレジットカードで切符も買える」という
ことをスタッフに教えてもらい、オーストラリア
ドルを1円も持たないまま空港を出ることになった。


いくら天下の「VISA」カードを持っていたとしても、
本当に海外で使えるのか毎度心配になる。


恐る恐る切符を買うためにクレジットカードを
切ってみた。

無事精算することができ、切符を
手に入れることができた。


日本と同じように時間通りに空港から
街に向けての電車が来た。

「2、2階建てやん!」

通常の電車やのに2階建てなのか。


あんまり驚いた顔をするた田舎者やと
思われるので、当たり前のようにその
電車に乗り込んだ。


「Central」という駅に到着。


ここは東京駅のような駅で全ての線が
繋がっているシドニー を代表する駅の一つだ。


地下鉄からエスカレーターに乗って地上に出る。


広い道路の間に線路がある。


歴史の感じる建物の間をオレンジに照らされた
街灯の下を歩く。


「これがシドニー か!!」


2日間空港という名のトリカゴの中にいて、
ようやく外に出れた。


ここから新たな物語が始まるんだ。

何足磨こうか。

台湾では34足磨いたから、オーストラリアでは
66足磨くことを目標にしよう。


そしたらキリのいい「100足」になる。


そんなことを考えながらシドニー の夜の街を歩いた。


Central駅から15分ほど歩き、予約していた
ゲストハウス「シドニー バックパッカーズ」に到着。


あれ、受付がどこにあるのかわからない。


とりあえずエレベーターで3階に行ってみると、
2人の外国人とすれ違う。


「あれ、今来たのか?」と1人の外国人が聞いてきた。


総将
「さっきシドニー に到着して、やっとここまで
来たんやけど受付どこにあるん?」


外国人A
「マジか、受付もう閉まっとるで。」


総将
「嘘やん。どうしようかな。ロビーで寝ようかな。」

外国人B
「下に電話番号あったからそこに電話してみれば?」


外国人AとBのおかげで宿のスタッフの電話番号
を知ることができ、なんとかチェックインすること
ができた。


指定された部屋を見ると、電気は記されており
いびきの音が部屋中に充満している。


16人部屋の二段ベッドの上。


二段ベッドの下の人が寝返りをうつと、
上にいる私は震度4くらい揺れる。


トイレもシャワーも綺麗ではない。


共有ルームにはスナック菓子のカスが床中に
散らばっており、虫がわいていた。


そんなゲストハウスの値段は一泊16ドル。


日本円で1,600円。


シドニー の中で一番安いゲストハウスだ。


こういうのも含めて、旅が始まったんだなぁって思う。


シドニー なんてまだマシな方だ。


そして今後長いバックパッカー生活だと
野宿しないといけない日も来るだろう。


コンビニに水を買いに行くついでに
夜のシドニー の街を散歩しに行った。


ホームレスがお店の前に布団を敷いて、
まるで自分の部屋かのように眠ってる
人もいれば、


歩道にお酒を片手に酔いつぶれてる人もいる。


爆音で音楽聴いてるやつがいるなぁと思って
よくみてみると、先程の外国人AとBじゃないか!


あいつら何してんねん!

彼らはドイツから来ており、アジアをいくつか
旅した後にお金が尽きそうになったのでオーストラリア
にワーホリで旅の資金を稼ぎに来たらしい。


「俺らは金はねぇ。でもミュージックとこいつさえ
いればどこの国でも楽しめるのさ」と言いながら
ジャーマニーミュージックを爆音で聞いていた。


3人で道端でジャーマニーミュージックを聴きながら
お互いの話をして、私がコンビニに行きたいことを
伝えると「Tabako Store」という所に案内してくれて
水を買うことができた。


その後なぜかジャーマニーAがコンビニの定員に
ブチ切れており、「あ、俺こいつらとはウマが
合わねぇわ」と思ったシドニー 初日。


彼らはジャーマニーヤンキーだった。


まずは66足。

オーストラリアの足元輝かせてきます。

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