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「マレーシアって本当に危険な国⁇」
靴磨き世界一周アジア編アジア編132日目
マレーシアは危険だから気をつけろ。
シンガポールにいた時から次の目的地がマレーシア
だと知った時に、よく言われた言葉だ。
ジョホールバル[マレーシア]に来て2日ほど
街を散策したけど、そんなに危ない国だとは感じなかった。
これならいけると判断したのでクアルランプール
までヒッチハイクで行くことにした。
ジョホールバルからクアルランプールまで300キロ。
車で4時間くらいだ。
バスで行っても日本円で1000円くらいでいける。
早く、そして安く行きたいならバスで
行くのがベストだろう。
でも何も物語は生まれない。
きっと少し先の未来で私を待ってくれてる人が
いると信じて、私はヒッチハイクマレーシアの旅
をスタートした。
最初はヒッチハイクしやすい大通りまでバスで行く
ことにしたのだが、いきなり問題発生。
目的地のバス代が2リンギットだが、私は10リンギット
しか持ち合わせておらず、ドライバーがお釣りがない
と言い出した。
日本では当たり前に一万円だしてもお釣りは返って
くるが、外国だとお店側がお釣りがないから細かい
ので払えというのは良くあることだ。
とはいえ、近くの売店で崩す間にバスは行ってしまう
からどうしたものかと考えていると、救世主現る。
「ええよ、俺払ってやるよ」と言って乗客していた
おじさんが2リンギッド払ってくれた。
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そのおじさんにお礼を伝えると、私が旅人だと
知り、いろいろ質問してきた。
私がこれからヒッチハイクでクアルランプール
まで行くことを伝えると、他の乗客も話しに入って
きて、最後は運転手まで話に加わりヒッチハイク
できるかできないか論争で話が盛り上がった。
やっぱりマレーシアではヒッチハイクしてる人
なんて滅多に見ないので、難しいのではないかと
ほとんどの人が言っていた。
そして私が降りようと思っていたバス停に到着すると、
バスの運転手は「ちょっと来い」と言って目の前に
止まっていた他のバスに私を連れて行き、同僚であろう
バスの運転手にお金を払って「乗れ」っと言ってきた。
急なことでテンパったけど、そのバスの運転手は
私がよりヒッチハイクしやすい大通りまで行く所
まで、同僚に私をパスしてくれたのだ。
むっちゃいい人らやん!!
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まだヒッチハイクをする前から既に数人のマレーシア人
に"送りバント"で繋いでもらって、私をクアルランプール
まで運ぼうとしてくれている。
その方々のおかげで、かなりヒッチハイクしやすい
場所まで私を運んでくれたので、次のヒッチハイクも
20分も経たないうちに乗せてくれることになった。
それまで関わった人達が口を揃えて言う言葉。
「マレーシアは危険だから気をつけてね。
悪い人もいるからね。」
それから2台の車に乗っけてもらい、クアルランプール
まで徐々に近づいていた。
もう日が暮れそうになっていたので、今日は
少し先の「パドゥーパハト」という地名にある
ホテルに泊まるために、目的地を変えた。
しかし日も暮れ出して、ヒッチハイクの看板が
だんだん見にくくなってきている。
これまでの経験上、日が落ちると成功率はかなり下がる。
これまで順調に来すぎた。
もしかしたらたまたま私が良い人に巡りあってた
だけなのかもしれない。
その時、一台の車が目の前で止まり、
老夫婦が話しかけてきた。
「@#〒々6・+\々「0%°#⁇」
、、、
マレーシア語で全然分からへん!!
話しかけてくれた方も英語は話せないらしく、
その場を去った。
田舎の方へ行けば行くほど、マレーシアに関わらず
他の国でも英語が話せる人は少なくなる。
今日は野宿かもしれないと思ったその時!!
「フォンッ!!」というクラクションが後ろから鳴った。
先ほどの英語の通じなかった老夫婦だ。
手招きにして「こっちへ来い」と呼んでいる。
私はその車の元へ向かうと、電話でその夫婦の
娘さんがテレビ電話で英語で話してくれた。
私がヒッチハイクでジョホールバルから来たことや
今目指してるホテルのことを伝えた。
そして気がつけば、私の周りには人だかりができていた。
「え、なに?」と思ったら、実は先ほどから
私が看板を持って突っ立っているのを見ていた
そうで、何かできることはないかと駆け寄って
きてくれたのだ。
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むっちゃ優しいやん!!
中にはドリンクやお菓子を差し入れしてくれる人もいた。
結局私は老夫婦にホテルの場所まで乗っけて
いってくれることになり、なんとか今日の野宿
は免れた。
「マレーシアは危ないから気をつけて」
この言葉矛盾してるよ。
いい人しかおらんやん!!
たまたま出会った1人がいい人だったわけじゃない。
15人連続くらいで親切な人に出会ってるよ。
今日も結果的には4台の車に乗せてもらったけど、
全部30分以内に乗せてくれた。
本当に危険な国?って思いながらホテルを
チェックインして、部屋に入って、差し入れで
もらった食料を食べるために容器を開けると、、、
ものすごい臭いが部屋に充満した。
なんだこの食べ物は!?
ドリアンだった。
頼むから差し入れで臭豆腐とドリアンだけは
やめてくれ!!
もしこの差し入れが続いたら、確かに
マレーシアは危険な国かもしれない。
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