
「路上靴磨きしたらとんでもない展開になった」
靴磨き世界一周アジア編90日目
フィリピンに来てから路上靴磨きに苦戦していた。
ビジネス街のマカティでは警察の目が厳しく、
警察の目が届かない所はスラム街になっている。
しかし、救世主現る。
マニラ在住のモモちゃん。
モモちゃんは日本にいる知人の方がお繋ぎ
してくれて、隔離中にもバイクで差し入れを
持ってきてくれたりと既にお世話になっていた。
「大学の前とかなら、警備も緩く、路上でご飯を
売ってる人もいる。
昼休み時はその辺りの木陰で休憩してる人もいる
から靴磨きできるかも。」とアドバイスいただいた。
この日はモモちゃんとスモーキーマウンテンに
行く予定だったが、お昼時の2時間だけ大学の
前で路上靴磨きすることにした。
私が靴磨きの準備をしていると、モモちゃんは
木陰に休んでる人に声をかけた。
モモちゃんの営業力がピカイチで、早速靴を
磨かせてもらえることに成功した。
#ありがとうモモちゃん
一足磨き出すと、次々に野次馬がきた。
珍しいそうに靴磨きを見ている。
その野次馬の1人が「なんで11ペソからなの?」
と靴磨きの料金を聞かれた。
「だって11ペソあればジプニーに一回乗れるやん」
と答えると、、、ウケた。
この日一番湧いた。
これがフィリピーノジョークですよ。
それからも見てる人達の靴を順番に磨かせてもらった。
「あらやだ、ハンサムボーイがいるじゃない!」
と図太い声で言われたので振り返ってみると、、、
オネェが立っていた。
そのオネェいわく、フィリピンオネェウケ
する顔らしい。
私が磨いていた靴の履き主もオネェだった
ようで、オネェ2人と恋バナをしていた。
話が盛り上がりに達した時に、奴らが現れた。
"警察だ!!"
ヤバい。
他のエリアで一度注意されてるし、フィリピンの
警察は意外と厳しいようだった。
1人の警察がこちらに接近してくる。
万事急須か。
「何をしてるんだ?」とその警察が聞いてきた。
「え、あ、いや〜」
何と言おうか考えていると、横からオネェが口を開いた。
「あなたも靴磨きしてもらいなさいよ。
綺麗な靴履かないとモテないよ。
さ、さ、ほら!はよ!さ、ほら!はよ脱げ!」
「え、あ〜、じゃあお願いしようかな」
とまさかの警察官の靴を磨くことに。
オネェの圧力強すぎる!!
その後も数人の警察官がゾロゾロきて、
側から見たら完全に怒られてる奴みたいな
感じで靴磨きをしていた。
オネェの圧力に負けた警察官の靴を磨き
終わったのを見て、他の警察官も靴磨きを
お願いしてくれた。
#勤務中なのに逆にいいんすか ?
この日はたった2時間で7足も磨かせてもらった。
マニラでの靴磨きは正直難しいとやってみた上で
思っていたが、やり方次第ではオーストラリア
よりも磨けるかもしれない。
そのやり方は何かって?
オネェを味方につけることだ。
仲良くなったオネェのルルさん、改めルルオネェは
また別の時も路上靴磨きに来てくれることになった。
私は最強の後ろ盾を手に入れた。
フィリピン靴磨き 9足
靴磨き世界一周 321足
フィリピン目標まで残り21足だ。


