「よくがんばりました」
靴磨き世界一周アジア編159日目
私の人生で1番大きく影響を与えた作家さんは、
喜多川泰さん。
これまでの書籍は全て読んでいた。
今月、3年ぶりの最新刊「よくがんばりました」
が出版された。
今日その本を一気に読み切った。
なんで?
お前今タイにいるんじゃないの?
どうやって手に入れたの?
実は東京の本屋さん、「読書のすすめ」の
書店員である小川さんがわざわざバンコクまで
本を送ってくれたのだ。
私がシンガポールで世界一の靴磨き専門店で
武者修行していた8月下旬。
小川さんからメッセージが来た。
「SoshoLANDといえば、喜多川泰さんでしょ。
1日でも早く総将くんに読んでもらいたいから、
本代も送料も出すから受け取れる場所教えて」
このメッセージを見た時震え上がるほど嬉しかった。
そしていつもお世話になりっぱなしです。
そもそも私と小川さんが初めてお会いしたのも
6年前に愛知県半田市で開催された喜多川泰さん
の講演会だった。
当時小川さんは東京から本の出張販売に来ており、
私は人生初の喜多川泰さんの講演会に参加していた。
正直私は「よくがんばりました」は日本に帰ってから
だなぁと余裕で諦めていたが、小川さんのご好意の
おかげで大好きない喜多川泰さんの本をバンコクで
読むことができた。
私が「よくがんばりました」で1番響いた
内容を抜擢させてください。
それは"あとがき"に書いてあった場所。
「あなたがもし、あなた以外の誰か、たとえば自分の父親とか母親、または祖父母でも、友人でも、有名人でもいい、電車で隣に立っている見知らぬ人でもいい、とにかく誰かと入れ替わってその人の人生を生きることができるとする。
誰の人生なら、今の自分の人生より「楽だ」と感じられるだろうか。
おそらく、誰と入れ替わっても、あなたには耐えられないほどの重荷をそれぞれが抱えながら、それでもひたむきに自分の人生を生きていることに、相手の人生を知れば知るほど気づくだろう。
誰もがそうやって、他の誰も耐えることができない、過酷な「自分」という人生を生きている。」
今、世界を旅してそれぞれの国で膝と膝を突き合わせ
て話してきて、「私があなたなら絶対耐えれない」って
いうお話を聞かせてもらったり、現在もその環境で
生きている人達に出会ってきた。
毎日ドブ川の上で住んでるフィリピンの親子。
ハエや野良犬があちこちにいるお家に住んでる
スモーキーマウンテンの家族。
毎日5回もモスクに行ってお祈りし、女性が前から
歩いてくると目線を逸らして下を向かないといけない
マレーシアで会ったムスリムの家族。
タイで性転換手術を受けて、今はバスキングを
しながら生きている日本人の女性。
バンコクで日本人ゲストハウスを運営している
2年間空家賃を払い続けてなんとか乗り切った
ロングラックゲストハウスのオーナー。
私があなただったら絶対に耐えれないって言う
物語をこの旅でたくさん聞かせてもらった。
「よくがんばりました」のあとがきを読んで、
世界中の人達、これまでの歴史上の人達も、私も
それぞれ抱えて生きてる難題に挑み、乗り越える
ために強くなって、今日もできる限りいい一日に
しようと必死で生きてるんだなぁって思った。
そうやって1人の人生を生ききった人が
「よくがんばりました」なんだと。
たまに腹立つやつもいるけど、そいつもその人生
をもがきながら生きているんだろう。
おれ、優しくなるわ。笑
ぜひまだお手元にない方は、読書のすすめの
ホームページからご購入できます。
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