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「俺、秘境みたいな場所が好きかも」
靴磨き世界一周アジア編147日目
クアルランプールの地図を見ながらどのエリア
が靴磨きしやすそうか探していた。
すると地図の上の方にどデガイ銅像みたいな
のが一瞬見えた。
なんだこの場所は!?
その場所を拡大して地名を見てみると「パドゥ洞窟」
と書かれていた。
パドゥ洞窟?
気になったので調べてみると、ヒンドゥー教の
聖地といわれ、4億年前からある鍾乳洞があるらしい。
「鍾乳洞」ってどういう意味だ?
Googleで調べてみた。
「鍾乳洞」とは、水の浸食によって石灰岩地帯にできた地下の空洞。天井からは鍾乳石がたれ、床には石筍(せきじゅん)が立ち、底を地下水が流れる。石灰洞。
、、、
一文字も意味分からへん!!
とりあえず洞窟という認識をすることにした。
この日は天候も悪く、路上靴磨きが難しそう
だったので、急遽ヒンドゥー教の聖地「パドゥ洞窟」
に行くことにした。
クアルランプール市内からバスで30分。
指定のバス停を降りてから5分ほど歩かない
といけないので、マップを使ってパドゥ洞窟まで
行かないとなぁと思っていた。
が、その必要はなかった。
なぜならとんでもないデカい銅像が
バス停から見えていたからだ。
デカすぎる!
入口には42,7メートルのムルガン神像という
ヒンドゥー教の守り神がいた。
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中には300リットルの金が埋め込まれてるらしい。
#1リットル俺にくれ
その横には272段ある階段で上の洞窟
まで登っていく。
272段!!
ここで多くの観光客は心が折れるだろう。
しかし私は折れない。
なぜなら私は香川県の金比羅山、1368段を登っているからだ。
鍾乳洞までの階段はカラフルに塗られており、
ついつい階段の途中に写真撮影がしたくなる。
余裕をかまして階段を登っていたが、やはり
272段はきつい。
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ゼェゼェ言いながら最後まで登りきると、
そこに鍾乳洞があった。
鍾乳洞、デカすぎる!
中に入ると、涼しい風が吹いており、所々光が
差し、神秘的な光景が目に映った。
その鍾乳洞の中にはヒンドゥー教の建物があり、
そこでお祈りすることができる。
今日は土曜日ということもあり、ムルガン神像の
周りにはたくさん人がいたけど鍾乳洞の中には
あまり人がいなかった。
きっと272段に心が折れて、登らない人が
多いんだろうなぁと思った。
だから鍾乳洞の中は空いており、
鳥の声や風の音、水が垂れてくる音など
自然の音が聞こえる。
その音に耳を澄ませながら坐禅を汲んで瞑想した。
息を大きく吸って吐く。
心地いい。
海外に来てから自分の持ち物を1日に何回も確認したり、
今日の記事何書こうかなぁって悩んだり、
カメラのバッテリーまだ残ってるかなって考えたり、
次の国の入国条件を寝る寸前まで調べていたり、
ずっと緊急なことに意識を傾けている。
ずっと心が忙しい。
この鍾乳洞の中で瞑想していた数分間はこの147日間
で最も"今ここ"を感じることができた時間だった。
なんか心を丸洗いした感じだなぁ。
パドゥ洞窟はマレーシア一のパワースポット
と呼ばれてるらしい。
これはなんかええことあるかもしらん。
知らんけど。
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