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靴磨き世界一周 アジア編

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2022年6月の記事一覧

「オーストラリア最後の試練」

「オーストラリア最後の試練」

靴磨き世界一周アジア編64日目

これまでコフズハーバー、バイロンベイと
2つの街に立ち寄った。


夜は街を散策したが、路上靴磨きは
なかなかハードルが高いと感じたので
やらなかった。


それぞれの街には駅がないので地元の人達は
車で目的地に向かって移動する。


駅があれば地元の人も歩いて移動するので、
目的地に向かう道中に気になったものがあれば、
例えばその道中に路上靴磨きを

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「ヒッピーの車に乗せてもらったが、、、」

「ヒッピーの車に乗せてもらったが、、、」

靴磨き世界一周アジア編62日目

気温4度の中、着れるだけの服を着て、
椅子にもたれかかって目を閉じていた。


オーストラリアに来てから6回目の野宿。


過去5回は寒くてほとんど眠れなかった。


でも今日の私はいつもと違う。


なぜならカイロをもっていたからだ。


シドニー で路上靴磨きをしていた時に知り合った
日本人の方がブリスベンまでのヒッチハイクの激励
にカイ

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「ベテラン警備員とバチバチやり合いました」

「ベテラン警備員とバチバチやり合いました」

靴磨き世界一周アジア編61日目

ついにオーストラリア旅も最終章、
ブリスベンを目指してヒッチハイクをしていた。


野宿か、野宿以外か。


とはいえ、シドニー よりも北へ上がれば
上がるほど暖かくなると聞いていたので、
最悪野宿になっても憂いることはない。


モバイルバッテリーもフルで充電していたので、
電子機器が使えなくなることはない。


今回のヒッチハイクは勝ちゲーだ

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「ここが私のアナザースカイ、シドニー 」

「ここが私のアナザースカイ、シドニー 」

靴磨き世界一周アジア編60日目

誰一人知り合いなんていなかった。


セントラル駅に到着して、初めてシドニーの
街中を歩いた時は不安だらけで後ろから誰か
襲ってこないか気にしながら歩いた。


物価の高さに腰を抜かした。


石鹸を14セント〔14円〕だと思って
購入したものが14ドル〔1400円〕だった
時は新手の詐欺かと思った。


500ミリのペットボトルが300円。

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「成功は捨てられた新聞広告の中に」

「成功は捨てられた新聞広告の中に」

靴磨き世界一周アジア編59日目

この人に出会うために私は今日ここで
この時間に靴を磨いていたのだろう。


そう思わせるほど、濃い10分間だった。


いつもと違うウィンヤードでユキエさんと
路上靴磨きをしていた時に、こうすけさんは
私達の前に立ち止まった。


「How is shoeshine?」と私が聞くと、
「頑張ってください」とこうすけさんは
日本語で返してきた。

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「ナデシコおかんと靴磨きコラボ」

「ナデシコおかんと靴磨きコラボ」

靴磨き世界一周アジア編58日目

私も一緒に靴磨きついて行っていい?


そう言ってきたのが先日お家に泊めてもらった
シドニーで暮らすユキエさん。


え、本当にやるの?なんで?


と思ったけど、ユキエさんの新の目的は
"自分の殻を破ること"だそうだ。


私はコラボ靴磨きに了承し、ユキエさんの提案で
いつも路上靴磨きをしている「タウンホール前」
でなく、よりビジネス層の多い「

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「バイリンガル家庭に居候するホームレスな奴」

「バイリンガル家庭に居候するホームレスな奴」

靴磨き世界一周アジア編57日目

ハーフの子どもを生む!!


と高校の卒業文集に書き、それを本当に
実現していたユキエさん。


昨日はユキエさんの家に泊まらせてもらった。


日本一周中に関門トンネルを封鎖したご縁で
出会ったミノリさんがシドニー 在住のユキエさん
に繋いでくれたのがきっかけだった。
#どんなご縁やねん #私が関門トンネル激走するのを反対サイドから見てた人

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「ビジネスの街シドニー 、文化の街メルボルン」

「ビジネスの街シドニー 、文化の街メルボルン」

靴磨き世界一周アジア編56日目

オーストラリアに来てから一番使った言葉は
何かと言われたら、「Up to you」ではないかと思う。


「Up to you 」はそのまま訳すと「あなた次第」


どういう時に使うか。


「How much is that shining shoes?」
〔靴磨きは一足いくらですか?〕

「Up to you」
〔あなた次第です〕


「U

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「死ぬまでに読むと決めていた本を読もうと思う」

「死ぬまでに読むと決めていた本を読もうと思う」

靴磨き世界一周アジア編55日目

シドニー 市街から少し外れた場所に年季の入った
レンガのビルがある。


そのビルの2回に「ほんだらけ」という主に
日本語の本を取り扱った古本屋さんがある。 #英語もあるよ


1か月ぶりに「ほんだらけ」へ行くと、店主の
トモコさんが「よく帰ってきたねぇ〜」と迎えてくれた。


私がメルボルンから帰ってくるのを
待ってくれており、トモコさんの大切な

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「たかが4ドル」

「たかが4ドル」

靴磨き世界一周アジア編54日目

俺は仕事をクビになったんだ。


と低い声で私の質問に答えてくれた
フィリピンから来た1人のおじさん。


年齢は50を超えているだろう。


うわ、気まずい質問をしてしまったな
と正直思った。


「Sorry about that.」〔それは残念です。〕
と答えると、そのおじさんは明るくこう答えた。


「気にしないでください。

私は

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「5つ星ホテルに潜入するホームレスの奴」

「5つ星ホテルに潜入するホームレスの奴」

靴磨き世界一周アジア編52日目

シドニー へ1ヶ月ぶりに帰ってきた。

まずは「ラリングア」という私が1日だけ
体験入学させてもらった語学学校で働く
トモコさんに挨拶に行った。


私がラリングアに到着した時に、トモコさんは
席を外していたので、彼女のデスクの前で
"卒業生ですよ"みたいな顔をして待機していた。


トモコさんが帰ってきた。


私に気づいたトモコさんの一言目、、

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「ちょっぴり怖い目にあいました」

「ちょっぴり怖い目にあいました」

靴磨き世界一周アジア編52日目

オーストラリア中が震え上がった事件があった。


ヒッチハイカーを拾った1人のドライバー
が最初は親切なふりをして、その旅人が
安心した所で人気のない所へ連れていき、
殺しまくった快楽殺人者がいたそうだ。


1990年代。


その快楽殺人者が殺めた数、13人。


その後彼は捕まり、刑務所内で亡くなったそうだ。


その話を昨日キャンベラ

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「体のバッテリーをチャージした。」

「体のバッテリーをチャージした。」

靴磨き世界一周アジア編50日目

深い暗闇の中から少しづつ明かりが入ってくる。

目覚ましの音や誰かが寝返りを打つ音も聞こえてくる。


朝が来たのか。


一度も起きなかったし、全く夢を見てない。


2日連続野宿の後。


ようやく昨日はゲストハウスに泊まり、
何の心配もすることなく眠れたので深〜い
深〜い睡眠をとることができた。 #3日ぶりにレム睡眠に入りました


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「660キロの死闘」

「660キロの死闘」

靴磨き世界一周アジア編49日目

前日はオルベリー駅で一夜を過ごし、
風を凌いで眠ることができた。


それでも2日連続の野宿はキツいな。


さすがに3日連続は体のバッテリーが切れてしまう。


アルベリーからキャンベラまで330キロ。


生死をかけたヒッチハイクを開始した。 #ヒッチハイクで生死をかけるな


1時間ほど経った頃、後ろから話しかけられた。


「そん

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