新卒NGO就職を決断する時に最後まで悩んだ1つの問い
結論からすばり言うと、
『NGOで3年働いたとして、次のキャリアの選択が狭まるのでは』
ということです。
どうも、Earth CompanyというNGOに新卒入社を決めた島田颯(@miya512a)です。タイトルと1文目で伝えたいことの半分以上は伝わったかと思いますが、「なぜこの問いが最後まで悩んだ究極的な問い」だったのかということをお話していきます。
まずは3年間企業・ベンチャーで修行だ
NPO/NGOやソーシャルグッドな団体でインターンをしていたすべての学生がぶち当たる問いがあります。それは、
「まずは企業でビジネスを学んで力をつけてから、自分のやりたいことをやった方がいいのではないか」
という問いです。
これは、歴代のソーシャルグッドな先輩たちが悩んで聞いたように、いざ自分も就職活動をはじめるとなった時に、一番最初に思いついた悩みでした。
この問いに対する僕なりの回答はこうです。
「企業で修行も魅力的だけど、3年間働いてスキルも経験もついてた時に考えるであろうことは、『この後のキャリアどうしよう』という問いで、明確にやりたいことがないと、この問いを解決するは難しい。であれば、スキル云々関係なしに、いまのWANT(やりたいこと)を追求してみたい」
補足すると、いまの人生、3年後になったらやろうというスピード感にも限界があると感じます。そして、よっぽどの意志がないかぎり、だいたいの人は年収が下がり、福利厚生が整っていないNPOへの転職は、生活水準を下げることになるので、現実的に厳しい。
そうなった時にNPOとの関わり方として、正職員として働きながら、「本業での経験を生かして平日夜や週末にプロボノとして貢献する」こともできます。しかし、いくら外から提案しても、中の人を動かせるだけ提案力や、そもそもの彼らの時間がないと、実際にことを動かすのは難しいなと感じる過去の経験もありました。
話はそれましたが、まとめると、「まずは大企業でビジネスを学ぶ」ということに対して、「それもよりも、今のやりたいこと・これまでの活動の延長線上でもっと頑張りたい」という結論に至ったわけです。
【編集後記】大企業からNPOへの転職・学生時代にやっていたことに出戻りすることを推奨しているわけではないです。言いたいことは、いま次のキャリアに悩んでいるのだから、3年後もきっと悩んでいるだろう。どうせ同じ悩みにぶち当たるなら、いま決断する、ということです。
次のキャリアにつながるの?
冒頭に言ったように、僕の究極的な悩みは「NGOで数年働いた後の次のキャリア」についてでした。これに関して、僕なりに因数分解していった時に2つの問いになりました。それぞれについて、考えていきます。
①民間→NGOの転職はあっても、NGO→民間はまずない
大企業・ベンチャーなどの民間セクターからNPO/NGOのソーシャルセクターへ転職することは、大いに可能です。NPO側としては、企業で経験をつけた即戦力を雇えるわけで、万々歳です。
しかし、この逆を考えた時、「NGOで活動した経験をもつ30代手前の人材を、企業・ベンチャーが採用するか」となった時、一般的にまずないでしょうか。おそらくNGOでの勤務経験を持った人材よりも、大企業・ベンチャーでゴリゴリビジネスしてきた人を採用するはずです。
NGOに就職=やりたいことやってきた人
のようなレッテルを張られ、「大学生活の意識高い系の活動の延長線で就職したのね」みたいな見方をされるわけです。(偏見も入っているかもしれませんが、世間一般からするとそうだと思います)
となった時に、NGOから民間に転職する際には、「NGOでの成果」が「企業に貢献できる」と思われる必要があります。これは、それぞれの活動の目的が異なる中で(企業は利益を、NPOは社会的なインパクトを出すことが目的)、企業に認めてもらえるNGO人材になるのはなかなかハードルが高いです。
②次の挑戦に向けた資産を作れるのか
僕はNGOに就職するんですが、「国際開発を仕事にしたい」「国連系機関で働くためにNGOでの実務経験が必要だから」という想いは正直ゼロです。汗
【写真】開発系の大学院で学んでいる自分はあまり想像できない。のイメージ図
NGOに就職するというよりは、Earth Companyの活動とビジョン、そしてそこで働く人たちと一緒に、よりより未来を作りたいと思って、そして自分もそこに貢献できると思ったから就職を決めました。
というわけで、いまは国際開発を仕事にするけれど、これを一生仕事にすることはないだろうなと感じています。(もちろん全力で仕事に向きあいます。)
となった時に、Earth Companyの経験が次の仕事でいかせるかどうか、というのは疑問が残るわけです。もちろん生かせる部分も大いにありますが、「専門性」を考えた時には、「NGOでの経験」で突き抜けるのは難しい。
そうなった時に、Earth Companyで働きつつも、次のキャリアにつながるようなスキル・専門性を同時に身につけないといけないです。まさに「次の挑戦に向けた資産」を作らないといけないわけです。
最後に
長くなってしまったので、今回のnoteはいったんここまでにして、次回以降、この2つの質問の自分なりの回答についてお話していきたいと思います。新卒キャリアで悩んでる人に届くといいな。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。内容がよければぜひ「いいね」をよろしくお願いいたします!
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