新卒NGO社員が考える『アフターコロナの働き方とキャリアの軸のずらし方』
激動の2020年も、あと『43日』で終わります。
今年は、1年前には全く想像していない世の中がやってきて、まさに時代が大きく変わった、パラダイムシフトが起きた年だったと思います。
コロナがもたらした一番大きな変化は、「オフィスに出社する必要がなくなった」ことではないでしょうか？
【写真】オフィスに集まっての会議は過去のものに...
昨年の調査結果では、リモートワークを導入している日本の企業は約3割*でしたが、今年はその割合が一気に高くなるはずです。
＊一般社団法人 日本テレワーク協会 令和元年調査結果より引用
オフィスに出社する必要がない社会の到来によって、『コロナは人類を場所の制約から解放した』と言えるでしょう。
今回のnoteでは、2018年に働き方大賞を受賞したEarth CompanyというNGOに就職予定の僕（@miya512a）が考える、「アフターコロナの働き方とキャリアの軸のずらし方」についてお話していきます。
1. Earth Companyの働き方
Earth Companyは、2017年にJANIC（ 国際協力NGOセンター）の「NGO組織強化大賞」の働き方部門で大賞を受賞しました。
Earth Companyの働き方については、コロナでテレワークが求められる時に、他団体の参考になればと思って、「EARTH COMPANYの5年間のテレワークの秘訣とノウハウを公開！」という記事で公開しました。
日本にオフィスがなくて全員リモートワークという点は、今の時代、普通にあると思うので、私たちの働き方の中でも、Earth Company特有の制度を紹介します。
Engagement Levelという制度
Earth Companyで働くスタッフは、みな自分がEarth Companyで働く時間を決めていて、その時間によって「Engagement Level（業務従事時間）」を定めています。
例えば、週の半分はEarth Companyでマーケティング担当として働く場合、週40時間のうち、20時間の勤務となるので、Engagement Levelは50%になります。
Earth Companyの中でEngagement LevelはELと訳されて使われており、「今月からEL下がります」とか「タスク量とELのバランス大丈夫？」みたいなやりとりがされます。
多様な働き方・関わり方
Engagement Levelの制度のいい点は、「それぞれが理想とする働き方・関わり方を実現できる」ことです。
この制度のおかげで、
「元企業勤務で出産・結婚を気に専業主婦になった女性が、もともとのスキルを活かして週1日だけ働く」
「週の半分はEarth Companyで働きながら、残りの半分は大好きな”食”に関連する仕事にコミットする」
ということが可能になります。
それぞれ自分の状況に応じて働き方を柔軟に変えることができるのです。
団体としても、週1-2から熱意とスキルを持った人に働いてもらえて、優秀な人材の確保につながっているので、万々歳です。
"副業"ではなく"複業"
ですから、Earth Companyで働くスタッフは、いくつかの仕事に関わっているスタッフがほとんどです。
いま世間では「副業ブーム」で、私たちの団体にも副業的に関わってくれているスタッフもいます。しかし、私たちの考えでは、「メインとサブ」という分け方ではなくて、それぞれの仕事を同じくらい大切にするという想いから、「副業」という言葉を使わずに「複業（パラレルワーク）」を使っています。
2. 費やす時間をシフトさせていく
週の半分はEarth Companyで、残りの半分は別の組織で
僕はフルタイムのスタッフとして入社することになるので、Engagement Levelは100%です。ただ、3-4年後にはその割合を下げて、他の団体でも働きたいと思っています。
Earth Companyで学んだことを他の団体でも実践するという、ある種実験的なことにトライしていく予定です。
実は、Earth Companyの共同代表のともさんも今でこそフルタイムで働いていますが、その前まではKopernikという別のNGOとEarth Companyを複業していました。
以下のように2-3年かけて働く時間の割合の変化を経て、フルタイムになりました。
・フェーズ①：
Kopernik 80% ～ Earth Company 20%
・フェーズ②：
Kopernik 50% ～ Earth Company 50%
・フェーズ③：
Kopernik 20% ～ Earth Company 80%
→Earth Company 100%
このELを推移させるモデルは、自分が次のキャリアを歩むうえで実践したい働き方だなと思いました。『複業しながら、働く時間のバランスを徐々に移していく』のが、僕の考えるキャリアの軸足のずらし方です。
複業へと転職
複業しながらそのご縁で転職する。そのためには、まずはEarth Companyでがっつり働いて自分のスキル・専門性を高める必要があります。専門性というところでいうと、私たちは非営利組織に支援を届ける中間支援団体なので、NPO/NGOの経営のプロフェッショナルです。この『非営利組織の経営』を自分の専門性として極めることができれば、間違いなく他の団体でもお役に立てる人材になれると思っています。
最後に
と、まだ入社していないのに、次のキャリアについて語ってしまいました。僕がEarth Companyに就職を決めた理由の一つが、このように働き方・関わり方を柔軟に変化させることで、自分のキャリアを作っていける環境だと過去2年半のインターンで実感したからです。あと、純粋にどこでも働ける時代なら、好きな場所に住みたいよねというシンプルな思いも。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。内容に共感していただければ、ぜひ「いいね」をよろしくお願いいたします！
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