よく考えたら、日本語教材の可笑しいところ
主流の日本語教科書は、大体登場人物がいて、ストーリーがあります。
便宜上、主人公の海外生活がほとんどではないかと思います。
某教科書もそうですね、中国で一番売れている教材である「新標準日本語」も、海外生活が取り上げられています。
そういう生活の中、いろいろ場面があります。今は場面シラバス教材が流行っていて、それも無論です。
しかしよく考えたら、そういった場面は、プラスな場面が99%で、ほぼマイナスな場面がないのではないでしょうか?
主人公が進学するし就職します。結婚するし子供を産みます。しかし事故には遭えないし、大きな災難なんかないですね。死別もないし、逮捕されることもないですね。
でも実際はどうでしょう。我々外国人は日本に行き、一度ぐらいは職質される経験はありますね。そして隣人ともめることも、NHKともめることも、ひょっとしたら事故に遭ったりして…
そういった場面の日本語を、予め知りたいですね。いつか使えるかもしれません。
そして救急車の呼び方、公共料金の滞納の対応、詐欺を見分けること…
実にやりたいこと沢山です。
もちろん、以上の話は、無理なところが多いです。教材開発の難点は私は分かっています。だとすると、副教材として、サバイバルのための日本語って、如何でしょうか?
お粗末さまでした。
蘇泉より