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ほぼ祈りみたいな音楽を聴いた日
"TOKYO〜 I LOVE YOU SO MUCH〜"
ええんかな、ここ横浜やけど
2025/02/18
2月初旬。
寝っ転がってスマホをスワイプしまくっていると、
心がソワっとする広告が流れてきた。
Keshiだ。
Keshiのライブ広告だ。
場所は横浜、日本公演はそこだけ。
もう、心の状態は
とうの昔にフォローを外した元カレを見つけてしまった女にほぼ等しい。
ちょいと恥ずかしいが、
「部屋で流したいchill music」みたいなプレイリストで
Keshiの音楽に初めて触れた。
繊細で、外の世界に触れた途端
シャボン玉のように形をなくしてしまう気持ちを
丁寧に拾い上げて曲にする人だと思った。
いつも使う音楽アプリにも数曲ダウンロードしていて、
主に冬の退勤のお供だった。
昼よりは夜で、
夏よりは冬が似合うと感じる、
大切な曲たちだった。
2月18日。
わたくしのお誕生日前日だ。
これも縁!いったれ!と気合いで休みを取った。
前回の日記での学び、「悩むな、行け!」である。
人生は悩むには短い。
新幹線で数年ぶりの新横浜に降り立つ。
学生時代からKPOPアイドルのライブで
公共交通機関偏差値をメキメキ上げてきたので
新幹線、飛行機、メガい(大きいの最上級)駅の使い方などは
すっかりお手のものである。
ここまでは良かった。
会場に着くと、
そこはY2KでYOな若者で溢れており
20代後半のOLはタジタジになってしまった。
瀕死で座席にたどり着く。
ファンイベントの小さな紙を4枚くらい配られる。
いい感じに配っといてってこと?
頼りにしすぎや!!!!
隣にGALなお姉さんが座る。
めっちゃ誰かとDMしてる!!
よく知らないファンイベントの話できない!!
頃合いを見て、さっと紙を渡すと
「え!ありがとうございます〜!」と予想の8億倍ホワホワした声が返ってきた。
「(((絶対にええ子や。)))」
そこからちょこちょこ話したりして、
boylifeの思わず体が左右に揺れるような前座があり
(これも本ッ当に最ッッ高で今もこれを書きながら流している)
いよいよkeshiのライブが始まった。
何だろう、この感触は。
とライブ中も、終わってからもずっと考えた。
次の日の山下公園でも、
赤レンガ倉庫でも考えた。
何とか言語化したくて、
いろんな言葉で味わった感覚を置き換えてみた。
今のところ、答えはこれだ。
”音楽という形の「祈り」”
keshiの、そしてバンドメンバーから出る一音一音に
不思議なくらい丁寧に込められたパワーがあって、
強かったり激しかったりする曲調ではないのに
力強く背中を押してもらうような声の温度。
音の重なり。光。映像。
私に取っては、それらが「祈り」に思えた。
MCは全編英語で、通訳はない。
そして彼は、ここ横浜をTOKYOと呼び続ける。
英語に自信のない生真面目なOLに
突然降りかかる試練。
それでも不思議と全ての内容が理解できた。
(横浜はTOKYOではないが。)
何とか全ての彼の言葉をなぞれた。
不思議よねえ〜
途中MCで笑っちゃうところがあって
(内容全然思い出せなくて怖い)
何の違和感もなく、
隣のホワホワGALと顔を見合わせて笑った。
え?良すぎる。夢?
非日常空間には、こんなラッキーパンチもあったりするもんだ。
最後、会場を出たGALが振り返って
「いろいろ、ありがとうございました!」
ってすっごいいい笑顔で声かけてくれた。
その笑顔、120え〜〜〜〜〜〜〜ん!
Keshiの音楽より、GALのレビューみたいになってるけど。