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≪ネタバレあり≫WHO is ASKA!?ツアー公演@盛岡市民ホール

もう初日の感動と感想は十分書いたし、あとは特に記すことなくただ楽しんで終わりにしようと思ってた。

でも、どうしてもこの時の気持ちを残しておきたくて。

ほんの少しだけ、お付き合いください。


本ツアー8公演目、私にとっては初日八王子、神奈川に続き3回目となった地元盛岡公演。本当に神様ASKA様のおかげで、最前列!ど真ん中!!!という奇跡的神席で楽しむことができました!!!!!

それだけで大興奮!

なんですが、初日とはまた違った感覚で満喫できたのでレポではなくあくまで私の感想だけずらーっと書いていきます。
本当に、ただの感想です。


セトリなど内容には変化なかったのでこちらを参照。


セトリはもう知ってる。だからこそ「何歌ってくれるのだろう?」というドキドキを感じずに済む分、ほんの少しだけ冷静にコンサートに向き合えました。

それでも前奏が流れたら一気に“ボルテージ ガ アガッテユクネ ホラ カラダガ リズムトッテル”状態。前回神奈川公演で、一つ前の鹿児島が再公演となってしまうほど喉を壊していたとは思えない大復活を見せてくれていたので、コンディションに関してはほぼ心配なく臨みました。


今回は15年ぶりの盛岡公演。地元ということもあり、ファン友以外にも同級生や先輩にアピールし(笑)見に来てくれることが決まっていました。だから「今のASKA、こんなにすごいんだよ!(エッヘン)」と自慢したい気持ちもあり(笑)。そういう意味でもとても楽しみでした。



オープニング映像があがり、いざ!スタート!!!!!!!!!!

もう…神奈川でも2列目というめちゃくちゃ神席で堪能できたというのに、今回さらにさらに接近。最前、ドセン。まさに“目の前に”ASKAがいる…そんな感動と喜びを全身で爆発させるごとく飛び跳ねました。

コンディションもとてもよさそう!顔色もいい!
高音もドンピシャで出ている。

汗も、つばさえも見えるくらい近い…最高かよ💕


GUYSLove affairHANG UP THE PHONEの畳みかけですでにこちらの息が切れちゃう勢い。余裕があったわけでは決してないけれど、ほんの少しだけASKA以外にも目線を移せるようになり、あらためて後ろを見ると総立ち。岩手県民は積極的な人少ないし、ちらほらしか立たなかったらどうしようなんて心配は杞憂に終わりました。

HANG~のアウトロ、バッキングボーカルお二人のソロの見せどころを作りながら次第にサウンドがシンプルになっていき…彼らがバックステージで円陣を組む時のように3人手を重ね、最後の一音で全員ハンズアップ!その息がぴったりで、バンドとの一体感もすでにすごくいい感じでなじんできているように感じました。それがなんかうれしくて。


プログラム通りMCをはさみながら、順調に歌い続けます。声枯れ、ほとんどありません。八王子、神奈川では正直、一番ポーンと出てほしい高音部分が半音…いや3/4音くらい微妙にずれて上がりきらずなんとも歯がゆい感じがする曲とかあったのですが(失礼)、今回見事にそれを感じない。どれものびのび、きれいに歌い切ります。そして何より水を飲みません。
結局PRIDE…前半パート最終曲まで1度も水分とりませんでした。ああ、本当に復活したんだな、とジンと来ました(そんなとこでコンディション見るなって?w)。


Girlの時、前奏でパルマっていうの?フラメンコリズムに合わせバックボーカルのお二人とチカ先生が手をたたいているのがこれまたカッコよくて。見よう見まねで私もリズムを取ってみました。ASKAさんの楽曲のジャンルレスと言われるゆえんというか、懐の広さを実感します。


あらためて、今回のセットリストは90年代の華やかさをテーマにしたのはもちろんその通りなのですが、ただの懐かしさではないのが聞けば聞くほど伝わってきます。回顧的な振り返りの視点ではない、懐かしさと贅沢さをふんだんにちりばめながらも「今」のASKAを全力で堪能できるラインナップというか。

これって、やっぱりASKAが常に未来を向いている人だからなんだと思います。昔のヒット曲を中心に歌う。今の自分の喉にちょうどいいキーに変えて歌う。それがむしろ普通の姿なのかもしれません。66歳ともなれば。

でも彼は違う。安定は衰退の始まりってとらえる人だから。いつでも前を見てる。だからこそ、今ツアーのようなセットリストが成り立っているんだと思う。45年の音楽人生、一番ヒットした世代の曲を惜しみなく披露して旧来ファンだけでなくご新規さん、何ならファンではない人たちすらぐっと引き込む。それらの間に、最新アルバムの曲で今のASKAを刻み込む。誰もが知っている名曲で、会場中の観客に大合唱の興奮を味わわせてくれる。今の彼の等身大のメッセージを、言葉と曲でつなぎ心に響かせてくれる…。


ASKAの言葉を借りれば「ASKA中級編」なセトリ。今ツアーほど、年齢性別ファン度など一切問わず、あまねく満足させ楽しませてくれるライブもそうそうないだろうといえるのではないでしょうか。

かくいう私はどの位置のファンかというと、いわゆる90年代に彼らを初めて知り、ファンになった層。今回のセトリにも十分反映されている楽曲たちのライブパフォーマンスを、リアルタイムよりほんの少しだけ後追いしながら楽しんできた感じです。もちろん後からDVDで、それこそ“円盤が擦り切れるほど”見まくってきたけれど、SAY YESもBIG TREEもLive UFOも史上最大の作戦ツアーも未体験です。

そんな私にとっては、ああ…小中学生の幼き自分がDVDで何度も見ては憧れた曲だ、またはやっとライブに行き始めた高校生ころの自分が初体験した曲だ…そんな、単なる「懐かしい」では言い表せないさまざまな思いが交錯して、今回選ばれたセトリ一つ一つに感じ入り、泣きそうになるのです。


後半戦の畳みかけの盛り上がりは盛岡でも言わずもがな。太陽と埃の中での大合唱は、まさに彼が一時代を築いた歴史を感じました。チャゲアスが国内外で巻き起こす社会現象前夜の曲。私が彼らを知る前の曲。これが、30年以上愛され歌い継がれてきた名曲なんだな、と何度も感動し直しました。

僕はこの瞳で嘘をつく、からのYAH YAH YAHでは冗談じゃなく会場が揺れました。特にYAH YAH YAHはこれまでもソロライブで何度か聴いているし、物珍しさゆえの高揚感はないはずなのに。今なお愛されている曲たちの持つ、もはや普遍ともいえる存在感にありがたみすら感じるというか(めっちゃ言語化下手なのは重々承知。でもわかってもらえるとうれしい!)。


八王子、神奈川と見てきて、盛岡で1番ぐっと来た場面がありました。
YAH YAH YAHで大団円ともいえるラスト――会場中が拳をあげ、大合唱し、大喝采になった直後にすっと照明が落ち、ブルーのライトの中、ピアノの旋律に合わせとつとつと歌い始めた消えても忘れられても
後半、パワフルかつのびやかに歌うASKAの“全身全霊”が届いたのか、少なくとも前の2会場ではなかった(と思う)、アウトロを待たずに会場中から大きな拍手が沸き起こったのです。
アルバム『Breath of Bless』の11曲目。ファン以外は正直聞いたこともないと思います。でも確かに、彼の全身から発せられるメッセージは観客一人一人の心に届いた。そう確信しました。

私にとっては、あらためて歌詞が突き刺さりました。

いいことがつづけば やがて悪い日が来る
当たり前を歌にして 自分に向けてる

僕には金色の 翼もたてがみもない
ただ焦がれてる 憧れてる
知られたくない 弱さで

景色をはがされる ふと触れるたびに
ならば両手で いっそ壊れるほど

過ぎた過去 まだ見ぬ未来 ふたつの真ん中の今
なるように いや こうなるように歩いてきたけど. . .

ねぇ君は 誰かひとりでも たった誰かひとりでも
幸せに 幸せに することができたかい

愛して 愛して 心だけになり
消えてもいい 忘れられてもいい

愛になれるかい 愛になれるかい

愛して 愛して 心だけになり
消えてもいい 忘れられてもいい

そうなれるかい


弱冠10歳のわたしが彼を知り、好きになり、今もこうして大好きでい続けていること。リアルタイムで歌う彼を体感できていること。それはまさに同じ時代を生きられているから。こんなにも尊くて貴重でありがたいことってない。アウトロの、どこまでも広がっていくようなのびやかなスキャットを目をつぶり歌い上げる彼の姿を見ていたら、ただただ感謝と涙が湧き出てきました。



―――――まだまだな気がするんだよな。
なんか足りないものばっかりな気がする。
これってきっと一生続くんだと思う。
でも辞めないのはそこに行けそうな気がするから。たどり着けそうな気がするから。
これだけです。
これからも音楽ずっとやっていきます。




そんなMCから続くはOn Your Mark。目の前にASKAさんがいるのに、飛びきりの笑顔で手を振り感謝を伝えたいのに、涙があふれてあふれて止まらなかったです。ぐっしゃぐしゃの顔で見上げて、見るに堪えないビジュアルだったでしょう(ほっとけw)。でもASKAさんがこんなふうに思いながら歌うことを続けてくれるんだから、大丈夫。こちらもずっとついていくよ。愛し続けていくよ。って深く胸に刻みました。




――――なんか、感無量だな。
彼がMCでボソッとつぶやいたんです。こちらこそ、その一言が聞けただけで感無量でした。

大ヒット曲のオンパレードでファンじゃない人も楽しめますよー、とか、古くからのファンも当時のパフォーマンスを懐かしく思い出せますよー、とか。もちろんそれらの要素も多分にありつつ、あらためて振り返って、私にとっては何度も「ありがとう」をかみしめる時間でした。



盛岡公演を最後に、次は12月の仙台まで私の遠征はしばしお休み。
11月、ASKA不足に耐えられる気がしません。



最後の最後にいただいたウィンク💕(と呼ばせて😆)



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