#1ひとり咲き
1979.8.25リリース
いわずもがな、のデビュー曲。
デビューより後に生まれたから、もちろんリアルタイムの思い出はない。ファンになり、徐々に過去の作品をさかのぼる中で聞いた曲だ。
過去のライブ映像などでは歌っている姿を目にしたこともあるけれど、実際自身が生で聞いたのは『25th Anniversary Specialチャゲ&飛鳥 熱風コンサート』(2004年8月28日、台場野外特設会場)が初めて。
ASKAさんのアカペラ「ひとり~咲き~」からの前奏が流れた瞬間、感動で鳥肌が立ったのを今も鮮明に覚えている。この先ライブで聞くことはできないんじゃないかって勝手に諦めていた曲だったから。同い年、ファン歴も同じくらいのファン友と、向かい合って一瞬の静寂ののち「きゃーーーーー!!!!」って大声出して盛り上がったのはとてもいい思い出だ。
(見る方はこっそりお願いします。1分45秒くらいからね)
デビュー当時、「演歌フォーク」とジャンル付けされていたチャゲアス。今でこそポップスをベースに一つのジャンルにとらわれない多彩な色で楽しませてくれる曲が多いが、初期は演歌フォーク的曲調が続いた。
だからこそ、ベタ中のベタにSAY YESという“ど”ラブソングで彼らを知った私にとって、最初はあまり耳なじみがなかったのが正直なところ。
それが、熱風ライブで聞いたひとり咲きは本当にかっこよくて、もちろん当時の形をしっかりと残しつつ「今」(当時)のチャゲアスが歌ってもまったく違和感なく耳に入ってくるアレンジも最高だった。
なにより、デビュー曲を生で聴けた感動が半端なかった。
「ああ、私が生まれる前から彼らはもうチャゲアスだったんだな。そして今もなお(当時結成25周年)歌い続けていることは本当にすごいことだしありがたいな。この先もずっとずっと続きますように」
そんな感謝と願いを胸に、かみしめるように聞いた生ひとり咲き。
その後、ASKAがチャゲアスを脱退しそれぞれソロ活動をしている現在に至るわけだけれど。CHAGE&ASKAという素晴らしいデュオがいたことは何も揺るがないし、消えたわけでもない。そのスタート地点であるこの曲は、いちファンである私にとってもやっぱり原点なんだと思う。