雪のとらえ方
雪って東北に住む私にとっては厄介な存在この上ない。
寒いし、積もると歩くのも大変だし、車の運転も大変だし。危険だし。
朝起きて、白銀の世界が広がっているのを見るとただただげんなりする。
「こんな中外に出ていかなくちゃいけないなんて…」
きょうは東京でも雪が積もるほど寒い日のようだ。
一面真っ白に染まった風景に「なんてステキな世界」と喜ぶ友人の投稿を目にした。「雪が降るのが当たり前」な東北民と違い、たまにしか見ることのない積もった雪に感動していたのだ。
確かに。
雪の世界は見ようによっては幻想的で、美しく凛とした空気すらも伝わる。
そういえば小さいころ。足跡ひとつないなめらかな雪の表面に「えいっ!」と体ごと飛び込み、人型を作るのが楽しくて仕方なかった。
雪道を歩き、ズボズボと一足ごとに沈む感触が面白くて仕方なかった。
雪山をそりで勢いよく下るのがスリリングでわくわくして仕方なかった。
いつからだろう。雪を「厄介なもの」としか思えなくなったのは。
もちろん、現実的に「雪を(外から)眺めているだけ」と「雪かきしなければいけない」「この中を運転しなくてはいけない」では立場の違いもある。それでも、あくまで「雪=厄介」は幾多ある捉え方のひとつでしかなくて、もっと違った目線で見られたら幸せだよなーと気づかされた。
のんきに(笑)雪を喜んでいた友人に感謝。
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