#353 - ”尊陽院” での 蝶のお話。
投稿日:2022.12.20(年末まであと11日)
京都のお寺 ”尊陽院” での出来事。
このお寺の天井の一角には
コロナ禍で製作されたという
大きな蝶が描かれた天井画が飾られている。
この ”天井” を見に行った、多分 導かれるように。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93851993/picture_pc_ff68e8501d0a56447067a5bb6ba24e4c.jpg?width=1200)
モチーフとなった蝶の名は『アサギマダラ』。
長距離を飛ぶことで有名らしい。
毎年6月頃に台湾から京都へもやってくるとか。
こちらの尼僧さんは教えを説く。
『これだけ長い距離を飛ぶ蝶だから一見丈夫そうに見えるけど
やはり近くで見ると羽根はボロボロで傷だらけ。
私達人間も同じように、平然と生きているようで
常に心も体も傷ついているのです。』と。
また、この新しい天井画と対比するように残る
龍が壮大に描かれた古い天井画をご紹介していただき
尼僧さんはまた教えを説く。
『この龍の天井画は "過去" を表し、
蝶の天井画は "未来" を表します。
人はみな、過去か未来のことについて悩むのです。
大事なのは、現在(いま)この瞬間。
”現在(いま) あなた自身がどうしたいのか” 、
それが大事なのです。』と。
このお言葉たちを説いていただいたとき
何かワタシの中で ”カタチのない答え” が見つかったような、
そんな気持ちが溢れてきました。
ここ最近は、悩みがあるとしても
それはすべて自分の中では明確なものばかりで
深く悩んでいるという感覚もありませんでした。
だけど、きっと
そのどれもが過去か未来のことだったのかもしれません。
その明確であるとはいえ
悩んでいたものたちの答えはすべて
『今の自分はそれらについてどうしたいのか』
だったのかもしれないな、と。
多分、この答えをいただくために、
導かれるようにこちらへ訪れたのだと思います。
普段、お寺なんて全く行かないから。
みなさんも機会があれば、是非。
素敵な尼僧さんの不思議な物語にも触れていただきたい。