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第2回 薪が燃えないのはなぜ?
登場人物
はじめ
ねーねー。しばにゃん。
どったの?
この間焚火しようと、薪をキャンプ場に持っていったんだけど、上手く火が付かなくて諦めたんだ。何が原因だと思う?
この前買った杉の薪?
うん。そこそこの細さだったんだけど、ライターで火が付かなかったんだ。
いきなり焚き付けに火を付けようとしたんだね。それじゃちょっと無理かな。一緒にやってみようか。
火が付くメカニズム
まず火が付く基本的なメカニズムを考えてみよう。
いきなりお勉強モード!
小学生でもわかるレベルだから大丈夫。
まず火が付くために必要な要因はなんだと思う?
えっと・・・燃える物が必要だよね。あとはライターの火とか元になる火かな?
空気もいるよ。
そう。言い換えると「燃料」と「熱」と「酸素」の3つがいるんだ。この3つがそろわないと火は絶対起きない。
え?絶対なの?
そう。絶対。薪はおおよそ250度以上になると可燃性のガスが発生し、さらに450~600度になると発火する。その際に酸素が豊富にあれば、良く燃えることになるね。
じゃあぴよきちの焚火が燃えなかったのはなぜ?
おそらくだけど、温度が足りなかったのが原因。いきなり薪に火を付けても、薪の全体温度が上がるには時間がかかる。だから、薪に火を付けるには順番に火を大きくして、薪全体に熱をずっと与える必要があるんだ。
火種を育てる
薪全体に熱をずっと与えるか・・・。ずっとライターであぶっていたら良いの?
ライターだけなら局所的すぎるから、ちょっと難しいかな。次の順番で付けてみて。
火を付ける順番
杉の枯れ葉→小枝→焚き付け用薪→針葉樹の薪
あと、適度に火拭き棒で酸素を送り込んでやればいいよ。
あ、火が付いたよ!
徐々に火種を大きくしていくことで、熱を維持しやすくなり、薪のような大きくて太い材料にも火が付くようになったね。
小枝から焚き付け用の薪にうまく火が移らないなら、下にあるようなフェザースティックというものをナイフで作ってみても良いかもね。
薪の組み方
でも、折角火が付いたけど勢いがあまり強くならないなぁ。
それは、酸素の供給が少ないか、薪が湿気っているせいだね。薪が湿気っていないのだとしたら、薪の組み方を考えてみても良いかもしれない。以下に代表的な薪の組み方の例を2つほど出して置くので、参考にしてね。
井桁組み
閉じ傘組み
強引に火を付ける方法
しかし、面倒くさいな。一気に薪に勢いよく火を付けられないの?
まぁ無いことはないんだけど。最終手段かな?味気ないし。
あるんじゃん。それを教えてよ。
薪に着火剤をかけるって方法だよ。これなら薪にいきなり火を付けることが出来るけど・・・。
うーん。焚火って火を起こすのに苦労するのも楽しみだと思うんだよなあ。
あと、完全に火が付いてないことを確認してから着火材を付けることや、着火材を付けすぎないようにしないと危ないよ。
初心者用の最終手段ってわけだよね。一応百均で着火剤を買って持って行くよ。