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書きかけをそのまま出す:即興演奏中の思考の流れ

さまざまな作業が混線して自分が何をすべきかわからなくなることがあって、そういうとき、自分が無意識に抱えるタスク……過去計画していたあれこれの発掘作業をしてみることがある。何かをしようと思い、やりきれずに中途半端な状態のまま投げ出されたものたち。

今でもそれは完成させてみたいと思う一方、今から改めてそこに十分な時間を割くことができるのか……はっきり申し上げてしまえば、自分が自身のキャパシティを超える量の計画を立てがちなこと、それでも何ひとつ諦められずにやりとげようとすること、それが混線を生んでいることも、さすがにわかってきた。そうして放棄された(しかし放棄しきれない)様々な残骸が、自分を支えると同時に、どこかで自分の脳内を圧迫していることも。

というところで、ためしに書きかけのスケッチなどをそのまま放出することをしてみようと思い立った。どれもこれも自分用に書いたスケッチなので、自分語が自分語のまま書かれている。時間が取れたら続きを書くかもしれないが、わからない。

記念すべき?第一回は、「即興演奏中の思考の流れ」という記事のスケッチである。一切下敷きのない完全白紙の状態から一発即興で作曲・演奏をすることが多いのだが、そのときに何を考えているのか。
現状のスケッチでは具体的な思考の流れの1パターンが書かれており、ここにそれぞれの項目ごとの詳細を追記したり、また異なるパターンについても取り扱う予定だった。

以下本文。

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即興演奏noteスケッチ

①何かひとつだけ決める

②①に則って必要な要件を直観で選択し(時間はかけない)、弾き始める

③自分が弾き始めたものに対して他人事のように印象を抱く

④イントロ付近で曲の顔になりそうな構造・フレーズ・和音などを拾っておけそうなものがあったら拾っておく。このとき、それが再登場するならそれはどういった感慨を背景にもつ必然性なのか、少しだけ想像しておくこともある。

⑤しばらく勝手に紡がれる流れを見守りながら、この先で起きてほしいことが生まれる瞬間にだけ敏感になっておく

⑥ほどほどのところで、曲がこのまま進んだ場合に構造的につまづくタイミング・長さ・そこで起きる問題がなんなのかを漠然と考える(あるいはこのとき、そういったことを考えるよりも気分が高揚する展開やアイディアが勝手に生まれ始めていたら、そちらに集中し余計なことは考えないで進める)

⑦⑥を必要回数繰り返しながら展開を紡ぎつつ、全体の尺を考える。あるいは、尺を無理に調整しないことを選択する。

⑧進めながら、以前に登場して記憶に拾っておいた要素が再登場するタイミングがあるかどうか見計らう。そして、それを登場させたとき、全体構成がどのような意味を持ち始めるか、ということまで含めてバランスを判断する。必要に応じて、記憶を捨てることもある。

⑨終わりが近づいてきたら、やり残したことがないかどうか、結びの有効性を少しだけ考える。そして異論がなければ、計画的に終わらせるかどうかを判断する(完全に感覚に任せても破綻しないという判断がここで生まれれば、終了付近においてプランニングを放棄するケースもある)。判断に応じて、適当な形で終了させる。

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ちなみに即興演奏の中でも「町」と呼ばれるシリーズのものは以下サイトから聴いたり買ったりできます。

https://otoesorimurai.booth.pm/


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