【SH考察:016】絵馬に願ひを!秋津皇国を現実と照合してみた
※2023/09/11更新
Sound Horizonの作品『絵馬に願ひを!』は、日本に似て非なる架空の国、秋津皇国が舞台。
当然作中に登場する地名は架空だが、現実の日本の地理と照らし合わせて、モデルとなった場所を推定することができる。
今回はその推定結果をまとめた。
あくまで筆者調べの推定結果なので、いやこっちじゃない?みたいなご意見あればぜひ教えてください!
対象
7.5th or 8.5th Story 絵馬に願ひを!
考察
秋津皇国に見立てた日本地図
現実の日本地図上にピンを立てたものがこちら。移動・拡大縮小可能。
紫のピンが狼樂神社側の曲に登場する場所。
青のピンが狼樂大社側の曲に登場する場所。
ピンポイントで場所がわかるものにはピンを立て、市区町村など範囲が広いものはその限りではない。
そもそもなぜ「秋津」の国なのか
秋津とはトンボのこと。
日本神話で神武天皇が、日本を眺めてトンボのようだと言ったという伝承から、日本の異名が秋津洲となった。
秋津皇国という名はこれに由来しているとみられる。
なお日本を英語でJapanというように、秋津国はブリタニア語でCuegene。
以下で曲中に出てくる地名と、モデルとなったであろう現実の地名、そしてそう推測した根拠を記載した。
都道府県市区町村など土地の名前
東宮 ⇒ 東京
登場曲:『身を焦がす不屈の競技者』『君私の心に一番近い指』『君私の心に・・・』『ある少年の記憶(鹿島 健ver)』
天野 御影が出場した2020年パラリンピックの会場、皇都。
石長 姫子と八島 知美が初めて会ったのも東宮内。
AYUNOMIYA 2020は、現実での2020年東京オリンピック・パラリンピック(2021年にズレたけど)を模した大会に見えること、
「都」という時点で東京がモデルなのはほぼ確。
凪丘県凪丘市純泉区 ⇒ 静岡県静岡市清水区
登場曲:『恋は果てまで止まらない』『西風のように駆け抜けろッ!』
天野 宮比や猿田 犬彦が住んでいる場所。
凪は風がやんで波が穏やかな様子のこと。それが静かな様子なのは想像に難くない。それに「岡」と同じ音の「丘」を付けたのだろう。
また清水とは湧き出る澄んだ水の意味。澄んでいる、清いという言葉から純粋の「純」を連想するのは違和感がない。水から泉を連想するのも同様。
地図で見ると上記の赤点線の範囲。
後述のレオンモールや桜えび灼熱地獄、防波堤との距離感的にも自然だ。
久生市 ⇒ 富士市
登場曲:『恋は岩をも動かして』『生と死の遊戯盤』
凪丘県内。石長 姫子が天野 力と友達になった小学校がある。(小学校については後述)
酒林 ナギヒト容疑者が市内に住んでいた。
富士市は静岡市清水区の隣。富士川河口付近では、川を境に東側が富士市、西側が清水区。
富士⇒ふじ⇒ふし⇒不死⇒長生き、みたいな連想から、「久」には長いという意味があるため、言葉遊び的に関連性を見出せる。
八雲県杉浦市 ⇒ 島根県松江市?
登場曲:『夜の因業が見せた夢』『夜の罪咎が見せた夢』
伊坂 那美・伊咲 那美の所在地。
島根県の一部はかつて出雲国と呼ばれていた地域。
そして「八雲」は、日本神話で須佐之男命が呼んだ和歌にちなんで、出雲にかかる枕詞になっている。
要するに出雲と関連性が強い言葉。
杉と松はざっくり木の種類、浦は海などの入り江のことなので、杉浦は松江をもじってというか、ちなんでつけたのだろう。
真海県沃駈市 ⇒ 旧 滋賀県八日市市?
登場曲:『太陽を目指して飛べばいい!』
天野 御影の所在地。
真海は真水の海か真ん中に海がある、で、琵琶湖がある滋賀県。
「沃駈」は「ようか」と読めるため、音が近い八日市市か。
果嶌県蛇吐郡 ⇒ 広島県安芸郡
登場曲:『死はいつも水の貌で・・・』
marieさん情報提供ありがとうございました。
八島 知美が絵馬に書いた所在地が、「果嶌県蛇吐郡」。
「果」と「広」の関連性は不明だが「嶌」は「島」の異字体(意味は同じで見た目が違う字)。
これよりも「蛇吐郡」のほうが特徴的だ。
養父母と住んでいた場所から絵馬をかける間に転居し(というか土砂災害で元居た場所は居住不可になり、転居せざるを得なかったかも)、養父母と住んでいた裏山がある場所と、絵馬をかけた時点での居住地が少し変わっている可能性がある。
そのため、このあたり一帯の2か所ほどに居住経験がありそうとふんでいる。
現実の安芸郡は4つの町を内包している。そのうちの一つ坂町は、後述の小屋浦公園(SABOUがある場所のモデルと思われる場所)があるところだ。豪雨による災害があった地域でもある。
また、安芸郡の「安芸」の由来のひとつに「ハキ(吐き)」がある。
もとが崩落地や崖地を意味し、その地を開発してできた土地だとする説だ。
(ほかにも諸説あり)
そのため蛇吐郡の「吐」と行政区画が郡であることから、安芸郡が由来と推察できる。
なお八島自身、茅屋瀬に住んでいたことがあると発言しているほか、後述の茅屋瀬の地理があまりにも小屋浦にそっくりで一目瞭然。
稲葉県内野湊市早苗地区 ⇒ 岐阜県中津川市
登場曲:『君私の心に一番近い指』
八島 知美が取り出して石長 姫子に見せた鉱石を採掘した場所。
硬度7の石英または硬度8の黄玉の可能性がある、白~茶色っぽい鉱石が採れる。
現実の日本では、岐阜県中津川市でクオーツもトパーズも採れる。
採れる場所自体は他にもあるようだが、岐阜県には旧稲葉山である金華山があったり、中津川市の中に苗木地区があったりと、地名の響きが近い。
また「津」も「湊」も船着き場という共通の意味をもつ字。
軍都平砂 ⇒ 横須賀
登場曲:なし
※2023/05/07公宴の前説でのみ登場
伊坂 那美曰く、「(この日の公宴会場がある)横須賀は軍都ヒラスナに似ている」。
軍都はいったん置いておき、地名だけ見ると、これは登場人物たちの住まう秋津皇国と日本で、同じ場所でも名前が違うことをふまえると、横須賀が秋津皇国ではヒラスナという名前だと見てよいだろう。
横須賀の「須賀」は、砂州、つまり流水によって砂や土砂が重なってできる細長い地形の意味と言われている。
「横」がついてさらに横長に広がっている様子が強調されている。
(参考:コトバンク)
そのため「ヒラスナ」はおそらく「平砂」で、平たく重なった砂による地形から連想した地名だと思われる。
なお軍都は実際の都(首都)ではなく、軍隊の拠点として栄えている都市、という意味合いの言葉。
横須賀はまさにかつて軍港を構える軍都として栄えた市。
軍都身狭上原? ⇒ 相模原
登場曲:なし
※2023/05/13公宴の前説でのみ登場
音に確証ナシ。
八島 知美曰く、「(この日の公宴会場がある)横須賀は軍都むさがみはら?みささぎばら?むささぎばら?(どれかわからないがどれかしらに聞こえた)に似ている」。
これも横須賀と同様、音が違うだけで相模原のことを秋津皇国では別の呼び名をしているのだろう。
相模原の由来が下記なので、いったんむさがみはら?で仮定。
スポット
陽葦火山神社 ⇒ 日吉浅間神社
所在地:〒417-0001 静岡県富士市今泉8丁目5-1
登場曲:『狼欒神社』『夜の因業が見せた夢』
陽葦火山神社は佐久夜 姫子の実家で、狼樂神社に変化した神社。
モデルはこのオフィシャルインスタを見れば一目瞭然。曲中画像で示される神社がどうみてもここ。
狼樂神社には天野 宮比や猿田 犬彦がお参りに来る。
2人が絵馬に書いた住所は「凪丘県凪丘市純泉区」。制服姿で立ち寄れる・動物病院帰りに立ち寄れるということは、彼女達の所在地ほど近いはず。
そして、浅間神社とは富士山を神格化して祀る神社のこと。
富士山は火山なので、もじって火山神社としたのも無理はない。
また「浅間」は「あさま」ではなく「せんげん」という、どちらかといえばマイナーな方の読み方をする。火山を「かざん」ではなく「ひやま」と、初見ではわかりにくい読み方にしているのも、元ネタとの関連性を意識していそうだ。
ちなみに、日吉浅間神社(というか、浅間神社全般)は木花之佐久夜毘売を祀る神社でもある。
木花之佐久夜毘売は、佐久夜 姫子の名の由来の可能性が高く、姫子が巫女をする神社と考えるとやはり関連性が高いと思われる。
(登場人物については別途まとめているため、本記事では深入りしない)
久生川 ⇒ 富士川
登場曲:『夜を駆ける二人』
天野 宮比が猿田 犬彦と待ち合わせるときに、この川の防波堤を指定した。
現実での富士川は清水区と富士市の間に流れており、河口に桜えび干し場がある。
久生山 ⇒ 富士山
登場曲:『あるジャーナリストの記憶』
ネーミングは富士市と同様。
久延 鳶彦の取材ネタによると、天下る女神と噴火の伝承があるらしい。
レオンモール ⇒ 候補❶イオンタウン富士南
所在地:〒416-0934 静岡県富士市鮫島118-10
登場曲:『恋は果てまで止まらない』
天野 宮比が子どものころ、八石 許理とふたりで《当時この辺で一番馬鹿でかい複合商業施設》へ歩いていっている。
つまり、清水区から見て「となりまち」と言える範囲で、子どもの足で行ける範囲の商業施設となる。
そして画像で出てくるレオンモールのロゴがどう見てもイオンのロゴのパロディ。
イオンタウン富士南は、清水区とは川を隔てて、東側隣の富士市にある。地理的に違和感はない気もするが、宮比たちが区内のどこに住んでいたかにもよる。
(ただ曲中、宮比達は画面右側にあるレオンモールに向けて向かっていた。基本的に左右が西東と対応しているように見えるため、方向的には合っていそう)
また、細かいことを言うとレオン「モール」とイオン「タウン」でのズレは気になる。
レオンモール ⇒ 候補❷出店計画はあったが建設されなかったイオンモール
所在地:なし(静岡県静岡市駿河区大谷地区の予定だった)
登場曲:『恋は果てまで止まらない』
@shiho_laurant様から情報提供いただきました。ローランの集合知最高。
大谷地区は下記地図の赤点で囲われたあたり。
かつてイオンモールの出店計画があったものの、実現しなかったそうだ。(※行政等公式ソース見つからず)
こちらも駿河区は清水区の隣なので、「隣町」と言ってもそこまでおかしくはなさそう。
立地が候補❶と真逆なため、やはり宮比達が純泉区の中のどのあたりに住んでいるかにもよりそう。
桜えび灼熱地獄 ⇒ 桜えび干し場
所在地:静岡県静岡市清水区蒲原 川の河口、堤防近く
登場曲:『夜を駆ける二人』
天野 宮比のワードチョイスのセンスが光ったもの。
静岡県の名産桜えびを天日干ししている場所。
桜えびは春と秋に漁期があり、そこで捕れたものが干される。
ちょうどすぐそばが防波堤で、宮比の指定した待ち合わせ場所の条件とも合致。
ちなみに宮比は「秋漁の篝火」の時期かつ期末テストの前の時期に絵馬を掛けたようだ。
秋漁は例年10月下旬から12月下旬、三学期制ならこの時期の期末テストは12月だろうから、概ね11月中の出来事のようだ。
九重山 ⇒ 御殿山
所在地:〒421-3203 静岡県静岡市清水区蒲原
登場曲:『夜を駆ける二人』
猿田 犬彦が天野 宮比を送り届ける際、バイクに二人乗りして走行中に諏訪 ルアン 建に追い抜かれた。
その際犬彦が、スワタケが九重山の方に向かっていることを気にしている素振りを見せている。
この時、犬彦と宮比は防波堤から純泉区(清水区)方面、つまり西方向に進んでいる。そのため九重山もその方向にあることがわかる。
九重とは皇居のあるところという意味がある。そして御殿もまた同様の意味がある。
そのため、九重山は御殿山から派生した、類義語によるネーミングと思われる。
拡大すると地図上でも表示されるが、後述のローラー滑り台もあり、他の凪丘のスポットとも近い。
ただ気になるのは、富士川からさほど距離が離れていない点だ。
犬彦がスワタケにバイクで追い抜かれるのは曲の終盤で、つまり走り始めてから少し時間が経っているはず。
そうすると、犬彦たちは川からもっと西側に移動していてもおかしくない。
そのため、山ももっと西側にある方が自然だ。
九重山広場(のローラー滑り台) ⇒ 御殿山広場
所在地:〒421-3203 静岡県静岡市清水区蒲原
登場曲:『夜を滑る二人』
天野 宮比と八石 許理が遊んだ場所。
前述の御殿山にある御殿山広場内に、ローラー滑り台がある。
下記サイトに写真あり。
葦原海岸 ⇒ 蒲原海岸
所在地:〒421-3203 静岡県静岡市清水区蒲原4丁目11-3
登場曲:『夜を滑る二人』
猿田 犬彦が傷害事件を起こした場所。
葦原は葦原中国を連想させるための地名だろう。
葦原中国は、日本神話で高天原と黄泉の国、つまり神の世界と死後の世界の間にある、地上の世界。人間が住む世界とみていい。
犬彦が立ち寄れる、清水区の範疇で、葦原に響きか字面が違い海岸となると蒲原海岸の可能性が高い。
以下に海岸の景気を確認できるライブカメラあり。
宮比や犬彦が見た景色を体験できるかも。
久生市立古瀬小学校 ⇒ 富士市立今泉小学校
登場曲:『恋は岩をも動かして』
不審者扱いされないよう、聖地巡礼は遠慮することを強く推奨。住所は細かく書きません。
佐久夜 / 石長 姫子、天野 力、鹿島 健、杵瀬 命、須藤 勢理が通っていた小学校。
須久奈 月人が赴任していた小学校でもある。
ちなみに猿田 犬彦・天野 宮比(・おそらく八石 許理も)は純泉区在住で、久生市ではないから学区が違うはず。
古瀬小学校には通っていなかっただろう。
久生が富士を表すのは前述の通り。
古⇔今で反対語にして、瀬と泉で水回りで連想できるワード。
陽葦白銀神社 ⇒ 銀鏡神社
所在地:〒881-1232 宮崎県西都市銀鏡492
登場曲:『狼樂大社』
陽葦白銀神社は石長 姫子の実家で、狼樂大社に変化した神社。
伊坂 那美は陽葦白銀神社にお参りに来た。
銀鏡神社の見た目が陽葦白銀神社に合致。
銀鏡神社は石長比売とその父親神である大山津見神を祀っている。
大山津見神は、邇邇芸命の婚姻相手として娘二人、姉の石長比売と妹の木花之佐久夜毘売を差し出した。
しかし石長比売は容姿が美しくないからと返されてしまった。
彼女は鏡に映る自分を見て嘆き、鏡を放り投げてしまった。
その鏡が木に引っかかり、村を白く照らしたため、そのあたりは白見と言われるようになった。さらに村人が鏡を下ろしてご神体としてまつった際、銀の鏡だったことから、銀鏡と書いて「しろみ」と読むようになった、そうだ。
このような逸話があるため、「白」も「銀」も所縁のある言葉。
また石長比売にも所縁があることから、石長 姫子の実家である神社のモデルとしてはしっくりくる。
茅屋瀬公園跡 ⇒ 小屋浦公園
〒731-4331 広島県安芸郡坂町小屋浦4丁目25
登場曲:『未来の主人公達へ』
茅屋瀬砂防博物館(KAYASE SABOU MUSEUM)が建てられた公園跡。
現実では公園としてまだ残っているものの、被災し、坂町自然災害伝承公園という別称がついた。
敷地内に明治40年7月の水害碑と平成30年7月豪雨の水害碑がある。
ストリートビュー左側が明治40年7月の水害碑、右側が平成30年7月豪雨の水害碑。
なお、これ以降いくつかある茅屋瀬の地理は、全体的に現実の小屋浦とそっくり。ぜひ現実の地図と見比べてほしい。
聖天四十年文月洪水・土石流被害の水害碑 ⇒ 水害碑(明治40年7月災害)
〒731-4331 広島県安芸郡坂町小屋浦4丁目25 小屋浦公園内
登場曲:『未来の主人公達へ』
茅屋瀬砂防博物館(KAYASE SABOU MUSEUM)の敷地内に移設された水害碑が、聖天四十年文月洪水・土石流被害の水害碑。
明治40年と聖天四十年で、年号が実在か架空かの違いはあれど、40年という点は同じ。また文月は7月のことで、やはり同じ。
初宮神社 ⇒ 新宮社
〒731-4331 広島県安芸郡坂町小屋浦3丁目7-10
登場曲:『未来の主人公達へ』
小学生が作成したハザードマップに載っている神社。
「初」「新」で、近い意味合いでのネーミングになっている。
西導寺 ⇒ 西昭寺
〒731-4331 広島県安芸郡坂町小屋浦2丁目39-20
登場曲:『未来の主人公達へ』
小学生が作成したハザードマップに載っている寺。
茅屋瀬分団 ⇒ 坂町消防団 小屋浦駐屯所
〒731-4331 広島県安芸郡坂町小屋浦2丁目8-12
登場曲:『未来の主人公達へ』
小学生が作成したハザードマップに載っている消防団の拠点。
茅屋瀬郵便局 ⇒ 小屋浦郵便局
〒731-4331 広島県安芸郡坂町小屋浦2丁目29-18
登場曲:『未来の主人公達へ』
小学生が作成したハザードマップに載っている郵便局。
茅屋瀬小学校 ⇒ 小屋浦小学校
登場曲:『未来の主人公達へ』
不審者扱いされないよう、聖地巡礼は遠慮することを強く推奨。住所は細かく書きません。
小学生が作成したハザードマップに載っている小学校。その小学生自身が通っている。
茅屋瀬おもむき幼稚園 ⇒ 小屋浦みみょう保育園
登場曲:『未来の主人公達へ』
不審者扱いされないよう、聖地巡礼は遠慮することを強く推奨。住所は細かく書きません。
小学生が作成したハザードマップに載っている幼稚園。
元ネタの「みみょう」は微妙と書いてみみょうと読む。この場合の微妙は趣深く繊細という意味なので、その意味から「おもむき」というネーミングにしたのだろう。
茅屋瀬ふれあいセンター ⇒ 小屋浦ふれあいセンター
〒731-4331 広島県安芸郡坂町小屋浦2丁目28-11
登場曲:『未来の主人公達へ』
小学生が作成したハザードマップに載っているコミュニティセンター。
幸泉 ⇒ お好み焼き屋 福水
〒731-4331 広島県安芸郡坂町小屋浦3丁目1-1
登場曲:『未来の主人公達へ』
小学生が作成したハザードマップに載っている飲食店。
個人的に、まさか公共施設ではない商店のパロディがあるとは思わなかったのだが、地理とネーミング的にどう考えてもここ。
「幸」と「福」、「泉」と「水」で意味の近い漢字を使っている。
穹陸川 ⇒ 天地川
登場曲:『未来の主人公達へ』
茅屋瀬砂防博物館(KAYASE SABOU MUSEUM)の電力の一部は、穹陸川からのピコ水力発電で賄っているそうだ。
(ピコ水力発電とは、一般的に最大出力が10kW未満の小規模な水力発電のこと)
実際の天地川は小屋浦公園・坂町自然災害伝承公園のすぐ北側を流れている川。
「穹」に「そら」という読みがあり「天」に通ずること、「陸」=地面=「地」で、使われている字の意味も近い。
青葉大学 ⇒ 東北大学
所在地:〒980-8577 宮城県仙台市青葉区片平2丁目1-1
登場曲:『神と私の生きる道』
『神と私の生きる道』の場合、八島 知美が進学した大学。
(ちなみに青葉は、鹿島 健いわく「北東の要衝」)
東北大学の所在地である青葉区から名前を取ったと推測。
東北大学大学院理学研究科には地震・噴火予知研究観測センターがある。
東山大学 ⇒ 名古屋大学
〒464-8601 名古屋市千種区不老町(東山キャンパス)
登場曲:『未来の主人公達へ』
コメントにてかよさんから情報提供いただきました。ありがとうございます。
『未来の主人公達へ』の場合、八島 知美の恩師熊野 久須火がいる大学。
(大学の場合、他大に籍を置く教授が別の大学でゼミを持つ場合があるため、厳密には八島 知美の在籍大学かまでは断言できないが、まぁ東山大学に進学したと考えていいだろう)
名古屋大学には東山キャンパスがある。
大学院には自然災害も研究テーマとして推進している環境研究学科があり、またその近隣では、地震や風水害を軽減するための戦略研究や人災育成を目的とした減災連携研究センターや、同じく地震・火山災害軽減を目的とした地震火山研究センターを構えている。
ちなみに、当初は京都大学かと思ったが、理学部等の理系学部の偏差値を見ると、おおよそ京都大学 > 東北大学 ≒ 名古屋大学だった。
そのため、同一人物による合格率を考えると、京都大よりはこちらのほうが可能性が高そうと判断し差し替えた。
天野 御影が久延 鳶彦からの取材を受けたカフェ ⇒ Browar Księży Młyn w Łodzi
登場曲:『太陽を盗んだ女』
※これは真聖さん(@mns_485)が発見したものです
マップでお店の中に進めるので、中を見てみると一目瞭然。
天野 御影は期待のアスリートとして、久延 鳶彦から何度か取材を受けている。
そのうち、パラリンピック出場前に受けた3回の取材のうち最初の1回(久延が名刺を渡したとき)と、金メダル獲得後は、カフェで取材を受けている。
奥側に絵や写真がたくさん飾ってあるのと、ブロンズ色のタンク?が特徴的。
ちなみに実在するこの店はポーランドにあるのだが、たぶん御影とポーランドは無関係で、写真素材として売られていた中でたまたま目に留まったのがこの写真だったのだろう。おしゃれだよね。
たぶん実際には、カフェというよりはビールメインのレストランかな?Browarは醸造所という意味らしいので。
ブロンズ色のタンクもおそらくビールタンクかと。
石長 姫子と八島 知美が待ち合わせた場所 ⇒ 旧渋谷川遊歩道路
登場曲:『君私の心に・・・』『君私の心に一番近い指』
石長 姫子と八島 知美が初めてオフ会で直接会った場所。
曲中の背景画像と見比べてほしい。左側に黄色い旗が2枚あることと、右側のドーナツ型の街灯が特徴的。
海水と淡水が出会う湖 ⇒ 宍道湖
登場場面:伊咲 那美の天啓の鈴を捌回鳴らした後
伊咲 那美の運命を天啓の鈴で捩じ曲げると、その後の彼女の独白の中に「海水と淡水が出会うその湖に沈む夕日」というセリフがある。
彼女は出雲県、現実に置き換えると島根県在住。
島根には宍道湖という、まさに海水と淡水が混ざった湖がある。
東側に、海と繋がっている中海があり、それと川で繋がっているため海水が混ざっている。
この湖の東側からは、このような夕日が見られるようだ。
彼女が第三の道で、家族と眺めていたのはこんな光景かもしれない。
機関・企業
これは地理というか立地情報ではないが、企業名や官公庁名もまた現実に置き換えられそうだったためまとめておく。
国土環境省 ⇒ 国土交通省
国土環境省は、八島 知美が『未来の主人公達へ』に分岐した際に勤める国土情報院を管轄する中央省庁。
現実の国土交通省も同様に、国土地理院を管轄する中央省庁。
国土情報院 ⇒ 国土地理院
国土情報院(Geographic Information Authority of Cuegene)は、八島 知美が『未来の主人公達へ』に分岐した際の勤め先。
彼はここで防災管理官になっている。
現実の国土地理院(Geospatial Information Authority of Japan)は、国土交通省が管轄する、基本測量の実施や他の機関・団体の測量の指導・助言を行う機関。
(測量とは地球表面上の点の位置・関係を決定するための技術・作業全般。地図の作成や地理状況の調査などを含む)
防災対応業務も担っており、実際組織図を見ると、地方ごとに分けられた測量部のなかに防災情報管理官がいる。
防災総合科学研究所 ⇒ 防災科学技術研究所?
防災総合科学研究所は、八島 知美が『神と私の生きる道』に分岐した際に、就活で訪れる機関。
文字情報のみでロゴ等もないため、これ以上の情報がない。
現実の防災科学技術研究所は、防災に関する科学技術の研究を行う、文部科学省所管の国立研究開発法人。
調べた限り、ネーミングが一番近いのがこれだった。
東宮海上保険 ⇒ 東京海上日動火災保険株式会社
東宮海上保険は、天野 御影が着用していたスポーツウェアにロゴが載っていた企業。おそらく大会スポンサー。
現実において、東京海上日動は実際に公益財団法人日本パラスポーツ協会を支援をしており、2020年東京オリンピック・パラリンピックのスポンサーの中でも最高位の東京2020ゴールドパートナー。
結論
絵馬をかけた時点での所在地をもとにすると、左側の主要人物は全員東日本(というか静岡)に、右側の主要人物は西日本にいる。
すべて架空の地名ではあるが、地理的に現実の地理環境に当てはめてもほぼ違和感がない。
(特に小屋浦と茅屋瀬はあまりにもそっくり)
他の地平線と比べると、だいぶ気軽に聖地巡礼ができそうだな。
※実際に赴く場合は、近隣に迷惑をかけないよう細心の注意を払ってください
―――
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他にもSound Horizonの楽曲考察記事を書いています。
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更新履歴
2023/04/27
初稿
「そもそもなぜ「秋津」の国なのか」追記
「陽葦白銀神社 ⇒ 銀鏡神社」追記
2023/04/28
「久生市立古瀬小学校 ⇒ 富士市立今泉小学校」追記
富士川の図追加
桜えび干し場の図追加
島根県松江市の図追加
2023/04/29
画像著作権表記を修正
2023/05/01
九重山、ローラー滑り台の候補地変更
2023/05/02
静岡県清水区、御殿山、島根県松江市、の地図表示形式修正
蒲原海岸エリアライブカメラへのリンク追加
銀鏡神社拝殿の写真追加(許諾確認済)
2023/05/06
陽葦白銀神社 ⇒ 銀鏡神社の文章更新
(筆者が公演で写真確認できた)
「稲葉県早苗市 ⇒ 岐阜県中津川市?」追加
「久生市 ⇒ 富士市」追加
章の構成変更
2023/05/08
「軍都平砂 ⇒ 横須賀」追加
2023/05/14
軍都身狭上原? ⇒ 相模原追加
2023/06/06
レオンモール ⇒ 候補❷出店計画はあったが建設されなかったイオンモール追加
2023/06/08
果嶌県蛇吐郡 ⇒ 広島県広島市安佐南区八木/安芸郡更新
2023/06/14
諸々更新
2023/06/15
初宮神社 ⇒ 新宮社追加
西導寺 ⇒ 西昭寺追加
茅屋瀬分団 ⇒ 坂町消防団 小屋浦駐屯所追加
茅屋瀬郵便局 ⇒ 小屋浦郵便局追加
茅屋瀬小学校 ⇒ 小屋浦小学校追加
茅屋瀬おもむき幼稚園 ⇒ 小屋浦みみょう保育園追加
茅屋瀬ふれあいセンター ⇒ 小屋浦ふれあいセンター追加
幸泉 ⇒ お好み焼き屋 福水追加
東山大学 ⇒ 京都大学追加
石長 姫子と八島 知美が待ち合わせた場所 ⇒ 旧渋谷川遊歩道路追加
2023/06/17
諸々大量更新
2023/06/19
東山大学 ⇒ 名古屋大学に変更
穹陸川 ⇒ 天地川更新
機関・企業項目追加
2023/06/29
天野 御影が久延 鳶彦からの取材を受けたカフェ ⇒ Browar Księży Młyn w Łodzi 追加
2023/07/02
海水と淡水が出会う湖 ⇒ 宍道湖 追加
2023/09/11
絵馬に願ひを!曲名表記をSalon de Horizon 会報誌vol.68+69をもとに正式な曲名に更新
2023/09/22
曲名表記を一部修正
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