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【SH考察:003】サンホラにおけるガリア史
Sound Horizonのインディーズ時代のアルバム『Chronicle2nd』に登場する、4部からなる聖戦と死神の物語。
この中で語られる「聖戦」に関して、他の地平線が絡むと思われる場面もあるため、どこで何が起きたのか、誰が関わったのかを整理する。
対象
1st Renewal Story Chronicle 2ndより9曲、5th Story Romanより1曲、7th Story Märchenより1曲、9th Story Neinより1曲の計12曲。
Chronicle 2nd『詩人バラッドの悲劇』
Chronicle 2nd『辿りつく詩』
Nein『名もなき女の詩』
Chronicle 2nd『約束の丘』
Chronicle 2nd『アーベルジュの戦い』
Chronicle 2nd『薔薇の騎士団』
Chronicle 2nd『聖戦と死神 第1部「銀色の死神」~戦場を駈ける者~』
Chronicle 2nd『聖戦と死神 第2部「聖戦と死神」~英雄の不在~』
Chronicle 2nd『聖戦と死神 第3部「薔薇と死神」~歴史を紡ぐ者~』
Chronicle 2nd『聖戦と死神 第4部「黒色の死神」~英雄の帰郷~』
Roman『見えざる腕』
Märchen『黒き女将の宿』
考察
各曲の出来事を時系列で並び替える。
ただし現実世界の西暦、ブリタニア暦、フランドル暦が混在するため、3種類のうち書けるものはすべて書く。
冬薔薇がブリタニア国王に即位
時期:西暦1500年代前半/ブリタニア暦600年代前半/フランドル暦170~180年代頃?
参照:『詩人バラッドの悲劇』
ブリタニア王国にて女王が即位。圧政を敷く暴君。フルネームは不明だが、次に即位したローザが「冬薔薇」と表現している。
西暦が1500年代前半だと推測できる理由は2点。
今回の本筋とは逸れるため簡単に書くが、1つ目は西暦1492年に完了したレコンキスタの後であること、2つ目は西暦1524年ドイツ農民戦争の少し前であると推測できることだ。
レコンキスタの後であることは、聖戦のイベリア『侵略する者される者』の終盤でのセリフから推察できる。
願わくば、彼方より来たる軍馬の嘶きが、堅牢なる国境を…ピレネーの頂を越えぬ事を……
※書き起こしにつき誤差がある可能性あり
聖戦のイベリア自体がレコンキスタ中の話で、その後について触れたのがこの部分だ。
後にアルヴァレスがアラゴンの戦いで、ピレネー山脈を超えてカスティリアに攻め入ることを予見しているセリフと捉えた。
次にドイツ農民戦争の少し前であることは、これは後述するが、ゲーフェンバウアー将軍に従って農民が戦っているさまがあることから推察している。
冬薔薇の即位10年目、誕生日にバラッドが詩を贈り投獄される
時期:西暦1500年代前半/ブリタニア暦600年代前半/フランドル暦170~180年代頃?
参照:『詩人バラッドの悲劇』『名もなき女の詩』
ブリタニア王国にて、冬薔薇の即位10年、または生誕祝いとして、旅の詩人エンディミオ・バラッドが詩を贈る。
(『詩人バラッドの悲劇』では誕生祭、改変後の『名もなき女の詩』では即位10年を祝うため、と理由が変わっている。ただ誕生日に即位したのかもしれない)
その詩に女王は激昂した
「そなた 余に枯れてしまえと申すのか!?」
宰相の合図一つで 兵達は詩人を取り囲んだ…
天才と謳われし詩人...彼の名はBallad
今は冷たい地下牢の隅 最期の詩を綴っている・・・
旅の詩人バラッドよ。
今宵その方の謁見を許すは他でもない。
陛下の即位10年を祝し、祝いの詩を捧げるがいい・・・
クロセカではその詩が冬薔薇を怒らせ、バラッドは投獄される。
バラッドが処刑される
時期:西暦1500年代前半/ブリタニア暦600年代前半/フランドル暦170~180年代頃?
参照:『詩人バラッドの悲劇』
最後の鐘が鳴り終わり
処刑は厳かに執り行われる
最期の瞬間 思い出すのは...
故郷の空 風の匂い
今は亡き彼女と過ごした日々・・・
Neinは改変後のif話であるため、クロセカを正史として見る。
バラッドは冬薔薇の怒りを買ったことが原因で処刑されてしまう。
アルヴァレスがシャルロッテに、必ず帰ってくることを誓って戦地へ赴く
時期:西暦1520年代前半/ブリタニア暦600年代前半/フランドル暦170~180年代頃?
参照:『約束の丘』
「何があろうと僕は必ず 君の元へ帰って来るよ...」
「...えぇ信じてるわ 愛してるもの 忘れないでAlbers」
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
ベルガ(現実でいうベルギー)のWelkenraedtの丘にて、アルヴァレスとその恋人シャルロッテが約束を交わす。
Welkenraedtという地名はベルギーに実在する。
アルヴァレスのフルネームはアルベール・アルヴァレス。彼がこの物語の中心人物である。
彼はこの後何度も戦地へ赴くことになるが、それはすべてシャルロッテのいる祖国へ、そしてこの丘へ帰るためだ。
ベルガがプロイツェンに滅ぼされ、アルヴァレスがフランドルへ亡命する
時期:西暦1520年代前半/ブリタニア暦600年代前半/フランドル暦170~180年代頃?
参照:『アーベルジュの戦い』『聖戦と死神 第3部「薔薇と死神」~歴史を紡ぐ者~』
![](https://assets.st-note.com/img/1682674947457-XmqxmhFE1w.png?width=1200)
ベルガ(ベルギー)のウェルケンラートで敗戦。フランドル(フランス)に亡命。
「私はBegla人なのだよ 亡国の|仇(かたき》を取る為
旧Flandreへ身を寄せた<異邦人>
(中略)
最初は怒りからPreuzehnを(中略)滅ぼした・・・
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
ベルガがプロイツェン(現実のドイツ)に滅ぼされたことは、アルヴァレスが「怒りからプロイツェンを滅ぼした」と言っていることからわかる。
次にフランドル(現実でいうフランス)への亡命もまた、彼の「亡国の仇を取るために旧フランドルへ身を寄せた」という発言でわかる。
この後、アルヴァレスはしばらくフランドルに利用されることとなる。
農民戦争の過程でオッフェンブルグの戦い発生
時期:西暦1524年/ブリタニア暦620年代/フランドル暦170~180年代頃?
参照:『聖戦と死神 第1部「銀色の死神」~戦場を駈ける者~』『聖戦と死神 第2部「聖戦と死神」~英雄の不在~』『黒き女将の宿』
この辺りから時期感が明確になってくる。
![](https://assets.st-note.com/img/1682675083597-U0XTr3QN3c.png?width=1200)
フランドル軍としてプロイツェン(ドイツ)に侵攻。オッフェンブルグの戦いで勝利。
前述の通り、アルヴァレスはフランドルに亡命。
フランドル軍の一員として、祖国を滅ぼしたプロイツェンを滅ぼす。
これに関連すると思わしき農民の戦いが、『黒き女将の宿』の中で垣間見える。
「ゲーフェンバウアー将軍に続け―!」と叫びながら農民が戦に赴いているのだ。だが所詮は農民、農具では大砲などまともな武器にはかなわず負けてしまっている。
この、農民が戦争に加担するというのが、現実世界ではドイツ農民戦争と呼ばれている。ドイツの南の方中心に発生しており、オッフェンブルグの地理的にも合っている。
そしてこのドイツ農民戦争が西暦1524年であるため、時期感が定まってくるのだ。
(ただ農民戦争はいわば内戦であるため、フランドルが関わるのは不思議なのだが)
この時の「ゲーフェンバウアー将軍」だが、後にアルヴァレスを暗殺するゲーフェンバウアーの父親と推察。
子バウアー曰く、「親父はオッフェンブルグで死んだ」と言っていること、また父と子がいて子の方が将軍というのも些か違和感があるため、将軍は父バウアー、捕虜として捕まったのが子バウアーと仮定。
アルヴァレス率いるフランドル軍が、プロイツェンとロンバルドを滅ぼす
時期:西暦1524年/ブリタニア暦620年代/フランドル暦170~180年代頃?
参照:『聖戦と死神 第1部「銀色の死神」~戦場を駈ける者~』『聖戦と死神 第2部「聖戦と死神」~英雄の不在~』
![](https://assets.st-note.com/img/1682675182325-3lsD7lpieW.png?width=1200)
ロンバルド(スイス)を滅ぼす。
「最初は怒りからPreuzehnを
次に異国での居場所を確保する為Lombardoを
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
プロイツェンは滅ぼされ、ゲーフェンバウアー(将軍ではない方)が捕虜となり、以降フランドルに従軍する。
次にアルヴァレスはロンバルド(現実でいうスイス)を滅ぼす。
アルヴァレス率いるフランドル軍が、アラゴンの戦いでカスティーリャを滅ぼす
時期:西暦1520年代後半/ブリタニア暦620年代(627年以前)/フランドル暦182年
参照:『聖戦と死神 第1部「銀色の死神」~戦場を駈ける者~』
![](https://assets.st-note.com/img/1682675280115-Azx5mCwBoW.png?width=1200)
ピレネー山脈を超えてアラゴンの戦いへ。カスティーリャ(スペイン)を滅ぼす。
Flandre暦182年『Aragónの戦い』
Alvarez将軍率いる Flandre軍5千
Pyréenés山脈を越え Castilla領に進撃
Aragon平原にて Castilla軍
北方防衛駐留部隊1万2千を相手に開戦
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
そして己の願望を満たすという目的の為に
Castillaを滅ぼした・・・」
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
フランドル軍がカスティーリャ(現実のスペイン)へ攻め入った戦い。
ピレネー山脈は現実でもフランスとスペインとの間にそびえているが、その山脈を超えてアラゴンに進撃。
アルヴァレス率いるフランドル軍が5,000人、カスティーリャ軍は北方防衛駐留部隊12,000人で、人数のみで言えばフランドル軍の劣勢だったが、結果はフランドル軍の勝利。
これによりカスティーリャは滅ぼされた。
ローザがブリタニア国王に即位
時期:西暦1520年代後半/ブリタニア暦627年もしくはその直前/フランドル暦182年前後?
参照:『薔薇の騎士団』
<至上の薔薇>と謳われた女王 Rose Guine Avalon
暴君として知られた女王の姪であり 王位継承権第一位の姫であった
先王の治世下 その圧政に苦しむ民衆を解放した女性
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
ここで王が変わったことが、ブリタニアにとって良い意味で大きな転機となっている。
ブリタニアの軍力である薔薇の騎士団は、王がローザに変わったことで一つにまとまって誇りを持てるようになった。もし冬薔薇のままであったら戦力としては心もとなかっただろうし、フランドルに攻め入られても負けていた可能性が高い。
フランドルが帝政へ変化
時期:西暦1520年代後半/ブリタニア暦627年/フランドル帝国暦元年
参照:『薔薇の騎士団』
Britannia暦627年
時の...Flandre国王 Childebert6世
国号を神聖Flandre帝国と改め帝政を敷き
聖6世として初代皇帝に即位
<聖戦>と称し Britanniaへの侵略を開始・・・
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
「帝政」「帝国」とは、時と場合に解釈が分かれるものの、概ね複数の国や州などの地域の集合体として成り立っている国のことを指す。
フランドルはもともと単一の王国だったが、この時点でフランドルは、ベルガ、プロイツェン、ロンバルド、カスティリアという別の国々を征服している。これら複数国をも支配するという点で、帝政に切り替えたのだろう。
そしてついにここからブリタニアへの侵攻を開始するのである。
カンタベリーの戦いでフランドルvsブリタニア開戦
時期:西暦1520年代後半/ブリタニア暦627年/フランドル帝国暦元年
参照:『聖戦と死神 第2部「聖戦と死神」~英雄の不在~』
Britannia暦627年『Canterburyの戦い』
Parsifal騎士団長率いる第四騎士団
Doverより上陸した帝国軍第一陣を迎え討ち
Canterbury平原にて開戦
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
ドーヴァー海峡は、現実でもフランスとイギリスの間にある海峡として有名。最も狭いとこで幅34km。
![](https://assets.st-note.com/img/1723442387199-nuIib6tSrV.png?width=1200)
出典:No machine-readable author provided. NormanEinstein assumed (based on copyright claims)., CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
アルヴァレスは次の戦いで別方向から攻め入るため、ここには登場しない。
グラスミアの戦いでアルヴァレスがフランドルを裏切る
時期:西暦1520年代後半/ブリタニア暦627年/フランドル帝国暦元年
参照:『聖戦と死神 第2部「聖戦と死神」~英雄の不在~』
帝国暦元年『Grasmereの戦い』
Alvarez将軍率いる帝国軍第三陣
辺境の地 Whiteheavenより上陸
疾風の如く馬を駆り敵陣の後背を突いた・・・
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
![](https://assets.st-note.com/img/1682675531206-1pBlFaYFeB.png?width=1200)
ブリタニアのホワイトヘブンから上陸。
これがアルヴァレスにとって大きな出来事となる。
この時矢をかすめられた娘を、自身の恋人シャルロッテと見間違い、とっさに庇った。
これが敵国の民間人(実際には後述の通り違うのだが)を庇っているとみなされ、同じくフランドル帝国軍に従軍中の捕虜ゲーフェンバウアーに咎められる。
「待て...貴様帝国を裏切るつもりか...
まぁそれも良かろう<ベルガの死神>よ
貴様を殺す男の名を忘れるな
その男の名こそ<ベルガの死神の死神>だ!」
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
君達の村を襲った軍隊の指揮官...
だったのだが...今ではもう追われる身だ....
アルヴァレスはそれでもこの娘を庇い、南に向かって戦線離脱してしまう。これにより、アルヴァレスはフランドル帝国を裏切った者となった。
赤髪のローランによって金髪のローランが隻腕になる
時期:西暦1520年代後半/ブリタニア暦627年/フランドル帝国暦元年
参照:『見えざる腕』
フランドルとブリタニアが直接戦っており、かつアルヴァレスが関与しているのは、判明している限りグラスミアの戦いのみ。この直後にアルヴァレスは離脱しているため、これ以外にはないだろう。
おそらくここで金髪と赤髪の戦いも起こっている。
金髪は赤髪によって片腕を落とされ、フランドルに帰ってから自堕落な生活を送ることとなる。
なお、この前後に『緋色の風車』で見られる、逃げる子供のうち一人だけが捕まる出来事も起きていた可能性が高い。
アルヴァレスがブリタニア王国への亡命を決める
時期:西暦1520年代後半/ブリタニア暦627年/フランドル帝国暦元年
参照:『聖戦と死神 第2部「聖戦と死神」~英雄の不在~』
グラスミアで助けた娘こそ、ブリタニア女王ローザであった。
アルヴァレスとローザはここで初めて言葉を交わし、アルヴァレスはローザに感銘を受ける。
そして彼はブリタニアへの亡命を決めるのであった。
アルヴァレスがローザを連れてランカスターまで向かう
時期:西暦1520年代後半/ブリタニア暦627年/フランドル帝国暦元年
参照:『聖戦と死神 第2部「聖戦と死神」~英雄の不在~』
Windermereの湖畔を白い風が駈け抜けて往く...
Tristram騎士団長率いる第六騎士団が衛る地
Lancasterへと・・・
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
![](https://assets.st-note.com/img/1682675695066-BJa67nigTq.png?width=1200)
グラスミアから南下、ランカスターへ。
これはおそらくローザを安全な地に連れて行くこと、そしてアルヴァレス自身の亡命を認めてもらうための行動と思われる。
帝国崩壊へ、征服地が独立宣戦を始める
時期:西暦1520年代後半/ブリタニア暦627~630年/フランドル帝国暦1~4年
参照:『聖戦と死神 第4部「黒色の死神」~英雄の帰郷~』
旧Castilla領が 帝国に対し独立宣戦を布告
旧Lombardo領 旧Preuzehn領がそれに続き
帝国内部で高まりつつあった聖戦への反感が遂に爆発
Alvarezを頼り 軍・民・問わず亡命者が殺到
更に熾烈な四正面作戦を強いられた帝国は
次第に領土を削られ 国力を疲弊していった...
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
※「民・」の「・」は無くても良いはずだが原文表記のまま記載
フランドルから見ると北はブリタニアが勢力を増し、東はプロイツェン、南はロンバルド、西はカスティーリャからそれぞれ攻められている状態。四面楚歌だ。
当然フランドルは国力が疲弊していった。
休戦協定を結ぼうとするものの…
時期:西暦1520年代後半/ブリタニア暦630年/フランドル帝国暦4年
参照:『聖戦と死神 第4部「黒色の死神」~英雄の帰郷~』
帝国暦4年『Verseine休戦協定会談』
帝国領Yvelines Verseine宮殿
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
![](https://assets.st-note.com/img/1682675832015-y3bTNTqSTy.png?width=1200)
ブリタニア(イギリス)側の人間として、フランドル(フランス)のヴェルセーヌに向かう。
フランドルの聖キルデベルト6世がブリタニアのローザに向けて親書を送り、フランドル内のヴェルセーヌ宮殿(現実のヴェルサイユ宮殿)にて休戦協定締結を試みる。
この時、女王の左にパーシファル、右にアルヴァレスが付いていた。
そこにゲーフェンバウアーが現れ、アルヴァレスを暗殺。アルヴァレスは凶弾に倒れた。
Britannia暦630年 英雄Albers Alvarez
Yvelines宮殿 にて暗殺者の凶弾に倒れる...
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
※「Yvelines宮殿」はおそらく誤字で、本来は「Verseine宮殿」が正しいと推測される
ゲーフェンバウアーは直後にパーシファルの槍で死んだものの、アルヴァレスはここで生涯を終えることになる。
このような事件が起きたため、休戦協定は締結には至らなかった。
本当の戦争終結へ
時期:西暦1520年代後半~30年代前半/ブリタニア暦635年/フランドル帝国暦9年
参照:『聖戦と死神 第4部「黒色の死神」~英雄の帰郷~』
さらに5年経過し、ようやく終結。
金髪のローランが赤髪のローランに復讐を試みる
時期:西暦1530年代以降/ブリタニア暦635年~/フランドル帝国暦9年~
参照:『見えざる腕』
隻腕になったことで仕事も恋人も失った金髪のローランが、その原因である赤髪のローランへの復讐を決める。
奴を…殺せと腕が疼くのだ 『見えざる腕』が疼くのだ・・・・・・
誰が加害者で…誰が被害者だ…死神を捜し葬ろう・・・・・・
(中略)
異国の酒場で再び出逢った二人の男…
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
金髪にとっての「異国」は、彼と赤髪が対決したブリタニアだろうか。
彼らは再び出会ったものの、なぜか赤髪も隻腕かつ隻眼になっており、さらに突如登場した男ローランサンに殺される。
不意に飛び出した 男の手には黒き剣
周囲に飛び散った液体 まるで葡萄酒
※ルビは書き起こしのため誤差がある可能性あり
※「sang」はフランス語で「血液」の意味、「pinot noir」はワイン用の葡萄の品種名及びそれから作られるワインの名前
―――
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他にもSound Horizonの楽曲考察記事を書いています。
𝕏(旧twitter):@lizrhythmliz
更新履歴
2023/4/22
微修正、サムネイル変更
2023/4/25
微修正
2023/4/28
アルヴァレスの経路図追加
2023/07/30
歌詞引用追加
2024/07/20
Spotifyのリンク追加
2024/8/12
全体的に改訂