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あまりにも今更過ぎる青春有你3の話①IXFORMデビュー組

※2024/12/3加筆

アイドルサバイバルオーディション番組が飽和状態の昨今、中国でもそのような番組があった。

2021年に中国の動画配信プラットフォーム爱奇艺アイチーイーで配信された「青春有你(Youth with You)3」だ。以降略して「青3」と呼ぶ。
最終的に、上位9人で男性アイドルグループを作ることを目的としていた。

同じく爱奇艺アイチーイーで只今配信中のStarlight Boysに出演中のスン・滢皓インハオドゥアン・星星シンシンリウ・冠佑グァンユウの3人は、かつてこの青3を機にIXFORMの一員としてデビューした。

私はこのうちインハオをきっかけに、今更ながら青3を見た。そしてこのあまりにもドラマチックで、そして物悲しい終わり方をした青3について語りたくなってしまった。

たぶん2021年の中国のサバ番の話を2024年が終わろうとする頃に日本人が語るなんて誰も思ってないと思う。勝手に語るよ。


最終回を迎えられなかったサバ番

青3なんというか……とても後味の悪い終わり方をしてしまった。
サバ番の最終回と言えば練習生の順位が発表され、デビューするメンバーが花道を歩く姿が見られるものだ。
しかし、青春有你3は最終回が直前で中止されてしまい放送されなかった。

理由は簡単に言うと、スポンサー企業の乳製品に投票券がついており、その投票券だけ得たい消費者が乳製品は飲まずに大量廃棄したことが社会問題になったことだ。

さらにこの決定の直前に、1位の最有力候補だった練習生の親が経営する企業で、違法薬物取り扱い疑惑が浮上。これによりこの練習生は降板したことも騒ぎになった。
(なおこれにより彼はIXFORMにも含まれていない)

この騒ぎで、IXFORMは本来デビューする予定よりも約2ヶ月遅くデビューしたうえに、活動期間はたったの1年間だった。
サバ番を機にデビューしたアイドルグループは1年半~2年程度の活動期間であることが多く、1年は短い。

今回はIXFORMとしてデビューした9人について一通り、順不同だが語ってみようと思う。
なお、青3は番組側が積極的に練習生同士のペアを推しまくる(たぶん世間一般ではCPと呼ぶ)傾向にあった。これについても後述する。

ちなみに、Youtubeで動画を探すと名前が英語名になりがち・曲名が英語版で表示されがちであるため、英語名やタイトルも併記しておく。

デビューした9人と、もうひとり

ルオ・一舟イージョウ/Luo Yizhou

 ▶プロフィール
生年月日:2000年3月16日(青3開始当時 20歳)
出身  :中国 寧夏回族自治区
所属  :耀客传媒/Beijing Youhug Media

 ▶成績
1週目 48位 ⇒ 2週目 19位 ⇒ 3週目 16位 ⇒ 第1回順位発表 14位 ⇒ 6週目 2位⇒ 第2回順位発表 2位 ⇒ 第3回順位発表 2位
レベル分け A評価 ⇒ 主題歌 A評価(センター)

 ▶パフォーマンス
レベル分け  :《Tigerソロダンス
ポジション評価:《英雄 Kick It》リーダー
表現評価   :《无乐不作/No Music No Life》リーダー
グループバトル:《Stop Sugar》Bチーム センター
練習室バトル :《History》Aチーム センター
テーマ評価  :《驯化者/Domesticator》センター
コラボステージ:《闭嘴跳舞/Shut Up And Dance
番外編ファンミ:《竹/Bamboo
最終回ステージ:《终章#/ZIP》※実現せず

ずっと1位を維持していたトニー(※後述)のライバルとして並び立っていた、まるで二次元のライバルキャラみたいな男。この顔面で身長185cmってゲームのキャラクターですか?
最終的にIXFORMでセンターとしてデビューした。

彼は伝統舞踊やバレエなどの心得があり、しなやかな四肢でアクロバティックでダイナミックなダンスが素晴らしく目を離せない。基本的にいつも微笑んでいる表情が優しげで魅力的だ。
股関節の柔軟性が異次元。柔軟を見ていたシンシンに「足外せそう」みたいなことを言われていた。

Youtube:Youth VJ: Kachine And X Lead The Dancers' Battle! | 青春VJ | Youth With Youより

ダンスに関してはエリート中のエリートで、人民解放軍国防大学軍事文化学院を卒業後、中央戯劇学院と北京舞踊学院という中国の演劇・舞踊の伝統ある学院にW合格を果たした逸材。
(なおこれにより、隠し芸大会では軍仕込みの射撃の腕を見せた)

声質で言うと、エアリーな感じの、ハスキーで柔らかい感じ。低音域ではドスが効いてラップとも相性が良いのだが、高音域になると苦しそうで迫力に欠けるところがある。実際《Stop Suger》では高音が割れてしまった。
ただ普段の喋りでは、この声質は彼の穏やかそうな印象を強めていて素敵。

なお音が割れた件はたびたびネタとして弄られることになるが、本人も笑っているので消化されて良かった。

おすすめのステージは《Kick It》かなあ。わりとどのステージでも目立っているので迷ってしまう。

番組序盤は髪型が自然というか、セットしてないように見せたのだが、後半は常に整った髪型になっておりイケメン度がさらに上がっている。
ファッションショーのときにトニーにヘアセットを頼んでいたことをふまえると、もともとあまり髪型に気を遣わないかこだわりがないタイプだったのかもしれない。

あと《驯化者》の練習中「最近寮の部屋を片付けられてない」とディスられて認めているのも、完璧超人王子様じゃないところが見られてよかった。


ドゥアン・星星シンシン/英語名:X

 ▶プロフィール
生年月日:1998年1月10日(青3開始当時 23歳)
出身  :中国 貴州省
所属  :辰星娱乐/M-NATION

 ▶成績
1週目 95位 ⇒ 2週目 13位 ⇒3週目 21位 ⇒ 第1回順位発表 18位⇒ 6週目 10位⇒ 第2回順位発表 7位 ⇒ 第3回順位発表 8位
レベル分け A評価 ⇒ 主題歌 A評価

 ▶パフォーマンス
レベル分け  :《Tigerソロダンス
ポジション評価:《阳光彩虹小白马/Sunshine Rainbow White Horse》リーダー
表現評価   :《玉/Yu
グループバトル:《立/Stand》Aチーム センター
練習室バトル :《辛德瑞拉/Cinderella》Bチーム センター
テーマ評価  :《沙溺/Sha Ni》センター
コラボステージ:《Kick Back》リーダー
番外編ファンミ:《沙溺/Sha Ni》センター
最終回ステージ:《终章#/ZIP》※実現せず

彼はストリートダンスが得意で、事務所に入る前はダンス講師として働いていた。歌もうまいのだが、青3の前年に事務所に入るまではろくにボイトレを受けたことがなかったらしい。これが才能か……。

彫りの深いエキゾチックな顔立ちで、わざとらしいキメ顔が本当に決まってしまう罪な男。男性アイドルと言えばK-POPの男性アイドルを想像するし、肌をファンデーションで白く見せる練習生が多い中で、彼は褐色の肌を活かしているように見える。

イメージはディズニーの『塔の上のラプンツェル』に出てくるユージーンに近いかもしれない。

男の強さを魅せるワイルドかセクシーな方向性が合うタイプで、セクシーはセクシーでも女性っぽいセクシーさを出せるスン・滢皓インハオと組み合わせると色気の相乗効果で、良い意味でとんでもない空気になってえらいもん見たみたいな気持ちになる。
ふたりがダンスバトルで絡んでいるところはこちら。スン・滢皓インハオドゥアン・星星シンシンの順で踊っているものの途中挑戦的に絡みに行っている。

なお青3のメンターであるBLACKPINKのLISAのお気に入り練習生でもある。

ちなみに彼がテーマ評価で《沙溺》になったのは、個人的には意外だった。てっきりバキバキに躍らせる《Way Up》あたりになるかと思った。当時怪我?病気?をしていたドゥアン・星星シンシンのために、ファンが結託してバラードになるように投票したって本当ですか?
そうだとしたら、結果的にめちゃめちゃに合ってたからファンの見る目がすごい。
(※テーマ評価は、ファンが事前に練習生に最も合う曲を投票して決める)

というわけでおすすめのステージは《沙溺》。一昔前のカラオケ映像みたいな演出なのだがなぜか似合う。

回を追うごとにどんどん順位を上げていった。もともとオールマイティで入スキルなのだが、やはり後述のリウ・冠佑グァンユウとの兄弟感で彼の優しさやリーダーシップをたくさん見せられた効果は大きいと思う。


リウ・冠佑グァンユウ/英語名:Neil

 ▶プロフィール
生年月日:2002年5月14日(青3当時 18歳)
出身  :台湾高雄市
所属  :浩瀚娱乐/HAOHAN Entertainment

 ▶成績
1週目 44位 ⇒ 2週目 83位 ⇒ 3週目 85位 ⇒ 第1回順位発表 32位 ⇒ 6週目 12位 ⇒ 第2回順位発表 13位 ⇒ 第3回順位発表 6位
レベル分け B評価 ⇒ 主題歌 A評価

 ▶パフォーマンス
レベル分け  :《拥有名字那一秒The Second Got A Name
ポジション評価:《阳光彩虹小白马/Sunshine Rainbow White Horse》センター
表現評価   :《如果不是你/If It Weren't You
グループバトル:《立/Stand》Aチーム
練習室バトル :《辛德瑞拉/Cinderella》Aチーム リーダー
テーマ評価  :《驯化者/Domesticator
コラボステージ:《Kick Back
番外編ファンミ:《沙溺/Sha Ni
最終回ステージ:《终章#/ZIP》※実現せず

少年っぽいかわいらしいあどけない顔立ち。180cm超の練習生が大量にいるなかで、彼は172cmとかなり小柄な方なのもあって特に弟感が強い。
IXFORMの中では最年少。

第1回順位発表でもう一人が淘汰されるまで、Neilという英語名が別の練習生と被っているので若干ややこしいことになっている。

彼もまたダンスが上手い。リズム取りがめちゃくちゃ正確。青3の高難易度のテーマソングを6時間程度でマスターするという偉業を成し遂げてLISAを驚かせた。

そして歌も上手い。しかし青3で褒められるまで歌を褒められたことがなかったらしい。理不尽すぎんか。
17話でメンターから上手い、君は特別と言われてとても喜んでいた。めちゃくちゃ喜んでニッコニコでかわいかったので、面白がったメンターがどんどん褒めまくってて、褒められすぎて照れ始めたのも可愛かった。

最初のレベル分けがかわいい感じだったことも相まって、かわいい(だけの)キャラで進みそうだったが、《立》でカッコいいダンスと強い歌声を披露したことでオールマイティに振る舞えることを立証。

最初は下位に沈んでいたが、回を重ねるごとにその魅力がどんどん表れて順位も急上昇。最終的にTop9入りを果たした。

13歳で韓国に渡ってからずっとデビューを目指していたが機会に恵まれず、予備とかスペア、「プランB(=Aつまり本命ではない)」のような扱いをされ続けてきた。
その扱いを打破するためにチャンスをもぎ取ろうという意欲が伝わってくる、覇気と場合によっては狂気すら感じるダンス、そして強い歌声がとても魅力的。

おすすめはLISAとコラボした《Kick Back》。

《驯化者》とかなり悩んだ。これはこれで恐れも加減も知らないやべーやつみたいな狂気的な笑顔に見えて好き。


リェン・淮伟ファイウェイ/Lian Huaiwei

 ▶プロフィール
生年月日:1998年3月18日(青3開始当時 22歳)
出身  :中国 福建省
所属  :连淮伟工作室/LIANHUAIWEI

 ▶成績
1週目 4位 ⇒ 2週目 6位 ⇒ 3週目 6位 ⇒ 第1回順位発表 3位 ⇒ 6週目 3位 ⇒ 第2回順位発表 4位 ⇒ 第3回順位発表 3位
レベル分け C評価 ⇒ 主題歌 A評価

 ▶パフォーマンス
レベル分け  :《Manta
ポジション評価:《阳光彩虹小白马/Sunshine Rainbow White Horse
表現評価   :《解脱/Letting Go》リーダー
グループバトル:《辛德瑞拉/Cinderella》Aチーム センター
練習室バトル :《OKAY》Bチーム
テーマ評価  :《Way Up
コラボステージ:《Kick Back
番外編ファンミ:《Way Up
最終回ステージ:《界 /OZONE》※実現せず

ファイウェイはお喋りで三枚目な振る舞いをよくする人気者。彼のいるところは笑いが絶えない。メンター含めて周りからはよく「小连シャオリェン(=レンちゃん)」と呼ばれている。

楽しい雰囲気を作るのが上手で、《Kick Back》では5人の中ではセンターを決めずに平等に見せ場をもつようにする方向に上手くもっていっていた。

何度もサバ番に参加しており一定のファンがついている。かつて青1で10位となり惜しくもデビューを逃したように、実力者ながら何度もグループでのデビュー機会を逃している。
よく褒められるが安定感があることやソツなくこなしていることが要因で、何かどこか突出できないことに落ち込み、プレッシャーを感じていた。
レベル分けではそのこなれ感がアダとなってまさかのC評価。
それでもやはり実力者であり、彼もまた成長しているのは事実で、全体的にどの評価でも高評価。

なおBLACKPINKのジェニを推している。コラボステージでLISAとコラボしたことでジェニ含むメンバー全員のサイン入りアルバムをゲットしてテンションが爆発していた。

おすすめのステージは《OKAY》。サムネおちゃらけてるけどダンスブレイクでカッコよく決めているところを見られる。

ステージではなく練習場面だが、《Way Up》でセンターのダンスに挑戦する場面も好きだ。直前まで面白キャラ、ダンスを始めた瞬間からカッコ良くなりつつ、途中アドリブでスン・滢皓インハオに絡みにいって自分のスタイルを上手く混ぜ込んでいる。


スン・亦航イーハン/Sun Yihang

 ▶プロフィール
生年月日:2001年10月21日(青3開始当時 18歳)
出身  :中国 重慶市
所属  :原际画/Original Plan

 ▶成績
1週目 5位 ⇒ 2週目 7位 ⇒ 3週目 7位 ⇒第1回順位発表 7位 ⇒ 6週目 4位 ⇒ 第2回順位発表 3位 ⇒ 第3回順位発表 7位
レベル分け B評価 ⇒ 主題歌 A評価

 ▶パフォーマンス
レベル分け  :《Aliveソロダンス
ポジション評価:《阳光彩虹小白马/Sunshine Rainbow White Horse
表現評価   :《别认怂/Never Get Low
グループバトル:《History》Aチーム センター
練習室バトル :《OKAY》Aチーム
テーマ評価  :《Way Up
コラボステージ:《闭嘴跳舞/Shut Up And Dance
番外編ファンミ:《Way Up
最終回ステージ:《界 /OZONE》※実現せず

スン・亦航イーハンは基本的にいつもクールで大人びたように振る舞う。彼もまた経歴の長い実力者で、特にダンスが上手い。しかし彼もまたなぜかグループで踊ると目立たなくなってしまう謎。
有名事務所に所属しており、もともと知名度があってファンが多い。

まだ18歳で番組内では最も若い年代だが、必死に大人びたように振る舞うところが少し危くて心配になる感じがあった。しかしそれもグループバトルのあたりで年長組29歳のシャオ・ユィを頼るようになり、随分表情がほぐれて少年らしさが出たのが良かった。

おすすめのステージは《Way Up》。
クールさというよりは燃えるようなカッコよさが見られる。

ダンス上手いランク上位メンバーが多い中で、サビのアクセントになるところで低音を響かせるポイントを押さえているのが良い。


スン・滢皓インハオ/英語名:Kachine

 ▶プロフィール
生年月日:2000年6月6日(青3開始当時 20歳)
出身  :中国 内モンゴル自治区赤峰市
所属  :老鱼映画/LaoyuVision

 ▶成績
1週目 29位 ⇒ 2週目 12位 ⇒ 3週目 11位 ⇒ 第1回順位発表 11位 ⇒ 6週目 6位 ⇒ 第2回順位発表 6位 ⇒ 第3回順位発表 5位
レベル分け A評価 ⇒ 主題歌 A評価

 ▶パフォーマンス
レベル分け  :《Tigerソロダンス
ポジション評価:《新物种/New Creature
表現評価   :《谁是MVP/Who Is The Real MVP》リーダー
グループバトル:《OKAY》Aチーム センター
練習室バトル :《Stop Sugar》Aチーム リーダー
テーマ評価  :《Way Up
コラボステージ:《闭嘴跳舞/Shut Up And Dance》リーダー
番外編ファンミ:《Way Up
最終回ステージ:《终章#/ZIP》※実現せず

ロン毛はこの頃からトレードマーク。そしてダンスが上手くて練習に厳しいのもこの頃から。
キレッキレのカッコいいダンスも合うが、どこか御伽噺のような雰囲気だったり、女性らしいダンスがとても似合う。
というか踊ってないときのかわいい天真爛漫ギャルのときと、ダンスに関するときのバチバチ鬼コーチの切り替えがすごい。他の練習生から「普段はかわいい皓皓ハオハオ、ダンスときはドラゴン」と言われていた。
(中国人名ではよく名前の1文字の繰り返しをニックネームにする)

彼は声質に特徴があり、ちょっと舌ったらずに聞こえる。そのためドゥアン・星星シンシンリウ・冠佑グァンユウとは異なり歌が正直上手いと言い切れない。曲によっては良いポイントになるのだが、オールマイティーとは言い難い。
ただ普段の喋りでは、天真爛漫な仕草と合わさってかわいい感じになる。

おすすめのステージは《OKAY》。センターとしてダンスブレイクを華麗に決める姿を拝める。

彼の仲間想いというか、感受性の高さについて触れたい。20話でこれまでの振り返り映像を、練習生独りだけにした部屋で映して見せた。もちろん既に淘汰された(脱落した)メンバーも映っている。
(脱落のことを中国語で「淘汰」という)

これをみてほとんどの練習生がボロ泣き。もちろんスン・滢皓インハオもボロ泣き。
ただしこれはドッキリで、最後にいきなりホラー映像が流れ、貞子みたいなコスプレをした脅かし要因が3人も出てくる。無駄に人員多い。

これでだいたいの練習生はビビり叫び逃げ出す。
しかしスン・滢皓インハオは驚かず、ただただ泣き続けた。そして、驚かし要因が脅かすために後ろから彼の肩に触れたとき。

「怖くないよ」
「これが(もう淘汰された練習生含む)118人のうちの誰かだったら良いのに……」
「いつになったらまた会えるの…?」

とぽつりとつぶやく。

これを聞いてオバケ1人目はそっと引っ込み、本来出てくるはずだった2人目と3人目も出てこれなかった。これ以上茶化せるわけがない。番組側に人の心があって良かった。

なお《Way Up》の練習中、リーダーやセンターが胸にバッチつける感じでヒヨコつけてて笑った。本番も緑の宇宙人ついてたし。かわいいけどどういうチョイス?

Youtube:Clip: Kachine And Lian Huaiwei's Battle Makes LISA So Excited | Youth With You S3 EP15 | 青春有你3より
右のリェン・淮伟ファイウェイがセンターのCマークをつけている
なぜか左のスン・滢皓インハオがヒヨコをつけている

タン・九洲ジウジョウ/英語名:JOJO

 ▶プロフィール
生年月日:1998年2月5日(青3開始当時 22歳)
出身  :中国 吉林省
所属  :壹华娱乐/YI HUA ENTERTAINMENT

 ▶成績
1週目 3位 ⇒ 2週目 5位 ⇒ 3週目 5位 ⇒ 第1回順位発表 5位 ⇒ 6週目 5位 ⇒ 第2回順位発表 5位 ⇒ 第3回順位発表 4位
レベル分け N評価 ⇒ 主題歌 N評価

 ▶パフォーマンス
レベル分け  :《Falling In Love
ポジション評価:《心引力/Gravitation》リーダー
表現評価   :《无乐不作/No Music No Life
グループバトル:《Stop Sugar》Bチーム
練習室バトル :《辛德瑞拉/Cinderella》Aチーム
テーマ評価  :《驯化者/Domesticator
コラボステージ:《不遗憾/No Regret
番外編ファンミ:《沙溺/Sha Ni
最終回ステージ:《终章#/ZIP》※実現せず

メガネがトレードマークの練習生。タレントとしての経歴はあるがアイドルとしての練習生期間は1ヶ月程度。特に序盤はダンスが苦手で、主題歌で非常に苦戦していた。

学業の成績が非常に優秀で、大学入試で647点を取ったことがたびたびアピールに使われている。実際かなり知能高めで機転が利くようで、突然やらされた記者会見で鋭い質問をされても好感度の高い完璧な返答をし、バラエティでは日本人参加者の橋本裕太に中国語を教えたり、テーマ評価の曲を見つけるための合言葉が韻を踏んでいることにすぐに気づいたりと、インテリな面がよく表れている。

コラボステージのための面接ではやたら作りこんだ履歴書を持ち込んで、「僕の声は少年感があるのが特徴です」など自己アピールをかましていた。就活か?

もともとタレント活動をしていたため知名度が高く、また超学歴社会の中国でウケの良いインテリキャラであること、そして人柄の良さが相まって最初からずっと高い順位をキープしていた。

おすすめのステージは《驯化者》。それまでボーカルメインのさわやかだったりかわいいステージが多かったが、なぜか視聴者によって《驯化者》にブチ込まれたことによって、結果的にクールなカッコよさが開花した。
当時の視聴者結果的にグッジョブだけど、なんでこの曲にしたんだろう?

番組内での成長が著しかった練習生の一人。
主題歌の練習中は上手く踊れずLISAに厳しく詰められていたが、徐々に成長を見せ、この《驯化者》ではハードなダンスにちゃんとついていっている。

また《驯化者》ではラップにも挑戦。最初はゴリゴリ強気ラッパーのように振る舞えず気圧けおされていたが、アドバイスをもらってすぐにリベンジを試み、一歩も引かずにやり切って見せた。

余談だが《驯化者》は22話の最後で、スポンサーのスマホの広告で実質MVみたいな映像が作られるという特別待遇を受けている。テーマ評価の全部の曲でやってくれ


ダン・孝慈シャオツー/英語名:Jerome. D

 ▶プロフィール
生年月日:1998年8月6日(青3開始当時 22歳)
出身  :中国 貴州省
所属  :冉翼文化/RE MEDIA

 ▶成績
1週目 12位 ⇒ 2週目 8位⇒ 3週目 9位⇒ 第1回順位発表 9位 ⇒ 6週目 38位 ⇒ 第2回順位発表 29位 ⇒ 第3回順位発表 11位
レベル分け N評価 ⇒ 主題歌 N評価

 ▶パフォーマンス
レベル分け  :《拥有名字那一秒/The Second Got A Name》
ポジション評価:《雨爱/Rainie Love
表現評価   :《解脱/Letting Go
グループバトル:《辛德瑞拉/Cinderella》Bチーム
練習室バトル :《立/Stand》Bチーム
テーマ評価  :《竹/Bamboo
コラボステージ:《不遗憾/No Regret》リーダー
番外編ファンミ:《竹/Bamboo
最終回ステージ:《终章#/ZIP》※実現せず

他者から持たれやすい印象と実際の中身に差があることが影響し、番組内で印象が安定しない練習生だった。

歌はそこそこなのだがダンスが非常に苦手でぎこちない。それに表情も固い。口数も少なめなのも相まって、最初は内気で人と距離を取りたそうに見えていた。

しかし実際は他人を思いやる心を持っており、淘汰された仲間のために静かに涙をこぼすし、落ち込んでいる仲間には声を掛ける。歌も懸命に練習し本番を乗り切ったし、ラップは何なら結構できている方だと思う。

一方でとにかくダンスがダントツで苦手。動きがあまりにも固い。彼自身このことに自覚はあり、練習室バトルで不本意に高難易度の《立》をやることになったときはついていけず、守りに入ってまさかの一人だけ踊らず歌うだけにするという選択をした。

ここまで順位が高かったのだが、挑戦をしなかった影響で《立》を機に9位から38位まで一気に順位を落とす。しかしその後テーマ評価の《竹》では、後述のリウ・ジュンの懸命な指導のおかげで彼にぴったりなスタイルを身につけ、チーム内1位を獲得。順位もV字回復で11位までアップ。
最終的にIXFORMに入ったということはその後も上昇傾向に乗っていたのだろう。

というわけでおすすめは《竹》。Aメロの歌いだしを担当しているが、そこでの掴みが大変すばらしく、モニターしていた他の練習生をビックリさせた。

踊れているかというと他の練習生と比べてまだ怪しいところはあるが、少なくとも雰囲気はとてもマッチしている。

顔面の良さとポーカーフェイスの中でたまに見せる上品な微笑み、そして垣間見える努力と自分の主義を守るところに心惹かれる人がたくさんいるのだろう。

パフォーマンス大会では、本番になるとしっかり声を張って恥ずかしがる様子もなく演技して見せたり、ホラードッキリに1ミリもビビらず鼻で笑ったり以前《立》で踊らなかったことに対して厳しい評価したメンターのところに進んで面接に行って歌も歌った上でコラボメンバーの座を勝ち取ったりと、結構肝が据わっているんだよなあ。

勝手に一人でいたいタイプかと思ったら、ド陽キャリェン・淮伟ファイウェイリー・俊濠ジュンハオとわりと一緒にいるし。意外性が多くてつかみどころがないのが魅力なのかも。


リウ・ジュン/Jun Liu

 ▶プロフィール
生年月日:1997年12月12日(青3開始当時 23歳)
出身  :マレーシア
所属  :なし(個人練習生)

 ▶成績
1週目 7位 ⇒ 2週目 9位 ⇒ 3週目 8位 ⇒ 第1回順位発表 8位 ⇒ 6週目 8位 ⇒ 第2回順位発表 9位 ⇒ 第3回順位発表 12位
レベル分け A評価 ⇒ 主題歌 A評価

 ▶パフォーマンス
レベル分け  :《负重一万斤长大/Grow Up With High Pressure
ポジション評価:《新物种/New Creature》センター
表現評価   :《玉/Yu》リーダー
グループバトル:《History》Bチーム
練習室バトル :《偷偷/Tou Tou》Aチーム センター
テーマ評価  :《竹/Bamboo
コラボステージ:《Kick Back
番外編ファンミ:《竹/Bamboo
最終回ステージ:《界 /OZONE》※実現せず

ダンスの技術に関しては、上手いどころか他の練習生と比べると格が違う。様々なアイドルの振り付けやサバ番のメンターの経験があり、練習生というよりは教える側の人間、プロだ

実際番組内でもたびたびリウ老師ラオシュー(=リウ先生)と呼ばれており、ダンスの面では非常に頼りにされていた。主題歌を6時間で覚えた超人その2。というかこの偉業ができたのは彼と前述のリウ・冠佑グァンユウの2人しかいない。

この経歴と実力がありながら、それでも練習生になったのは、「みんなで何かを作り上げる感覚が好きだから」そして「学校みたいで楽しそうだから」。そんなわけで先生と呼ばれることをあまり好まず、皆と友達になりたいと願っていた。
まあそれでもトップクラスダンス講師なので、結局たびたび先生と呼ばれることになるのだが。

みんなからの信頼の厚いリウ老師ラオシューなので、第3回順位発表で彼がTop9から落ちた際、ルオ・一舟イージョウが「ハァ?!」と彼らしからぬ驚いたと言うか困惑した顔で声を出していたのが印象的だった。

彼にも少年っぽいところがあり、時折腰に手を当ててわざとらしく怒ったり威張ったり、皆と学生服を着てきゃっきゃするところは子どもっぽくてかわいい。

この子供っぽいところと、ダンスの独自の世界観と確かな実力を持ち合わせているところが彼の魅力なのだろう。というか彼はあの世界観を持っているのにテーマ評価で《竹》になる可能性を全然思いついていなかったのが意外だった。

このスタイリングがハマるのは一握りだと思うの

おすすめのステージは《玉》。《玉》をやった表現評価は、練習生たちが自ら演出や衣装を決めるという文化祭みたいな進め方をするステージ。
彼が演出した大人数のステージを見て欲しい。

《竹》本番の日の朝にお父様が亡くなったらしく、それでも立ったステージで1位を取れず涙を流した。「ここで時間を無駄にしているのではないか」「マレーシアに戻るべきだったのではないか」と。
そのことを知ったLISAが「君は戦士のようだ」と表した。すでにプロとしての地位を持つ彼が、両親のいる地から離れていち練習生としてアイドルとしてのグループデビューを目指すのは挑戦だったはず。安定よりも挑戦を取った彼は確かに戦士だと思う。


ユー・景天ジンティェン/英語名:Tony

 ▶プロフィール
生年月日:2002年8月21日(青3開始当時 18歳)
出身  :中国 四川省?カナダ?
所属  :星宇愔乐/Astro Music

 ▶成績
1週目 2位 ⇒ 2週目 1位 ⇒ 3週目 1位 ⇒ 第1回順位発表 1位 ⇒ 6週目 1位 ⇒ 第2回順位発表 1位 ⇒ 第3回順位発表 1位
レベル分け A評価 ⇒ 主題歌 A評価

 ▶パフォーマンス
レベル分け  :《Uranus
ポジション評価:《英雄(Hero)Kick It》センター
表現評価   :《如果不是你/If It Weren't You》センター
グループバトル:《OKAY》Aチーム
練習室バトル :《History》Bチーム センター
テーマ評価  :《Way Up
コラボステージ:《闭嘴跳舞/Shut Up And Dance
番外編ファンミ:《Way Up
最終回ステージ:《界 /OZONE》※実現せず

英語名であり愛称はトニー。皆からもわりとトニーと呼ばれがち。
番組中ずっと1位をキープしていた、センターでのデビューに最も近い……近かった男だ。
彼は最終回目前で番組を辞退したため、IXFORMにも含まれていない。

トニーはかつて別のサバ番で最終回まで生き残ったがデビューを逃していた。実力は折り紙付きで、歌もダンスもラップも上手い。そして表情管理が素晴らしく、舞台でコロコロ変わる表情が自然と視線を集める。わりとよく通る声をしている。
レベル分けのソロ舞台からいきなりデビューできそうなハイクオリティをぶちかましてきた。

ただダンスを覚えるのが遅いことを気にしており、かつて出演したサバ番では主題歌を覚えきれずにAから一気に一番下のF評価にまで転落した。そのため青3で二の舞になることを恐れ涙を流す姿も見せた。
(ペアを組んだリウ老師ラオシューのおかげで二人揃ってAを維持した)

ランキング上位でダンス上手いメンバーが飽和状態の中で、彼は歌も上手いところが特徴。ハイトーンでもよく通る真っ直ぐな良い声をしている。

くじけそうになる姿も弱気になる姿も見せるし、本番前に怪我をしたこともあるが、それでも本番はカッコよく隙のない姿で完璧に決めてみせる。まるで主人公のような王道のカッコよさを見せてくれる。それがトニーだ。

おすすめのステージは《Way Up》。1位の重圧に苦しみながらもやっぱりカッコいい。

お調子者で、まだ18歳で練習生の中では最も若い年代。皆から可愛がられているし、確かな実力から尊敬もされている。
センターで輝く彼をもっと見たかった。

友情物語がドラマ的で熱い

二次元の主人公とライバルですか?ユー・景天ジンティェンルオ・一舟イージョウ

この二人の関係性はとにかく、マンガかアニメの主人公とライバルか?というくらいドラマチックだった。
番組の序盤、第一回の順位発表までは、二人はただただとても仲の良い友人関係を築いていく。
ポジション評価で同じ《Kick It》を選択。センターはトニーだが途中のアクロバットをルオ・一舟イージョウが担当した。この練習中にトニーが足を負傷したが、合間のテーピングをルオ・一舟イージョウが手伝っていた。
そして旧正月を迎えるときも二人並んで座っているし、何かと二人並んでいる。

その関係性の変化が表面化したのは第一回順位発表のときだ。1位になったトニーが言う。

「最初にセンターだった人が最後もセンターとは限らない」

青3の主題歌《We Rock》の収録では、ルオ・一舟イージョウが最も多くの票を獲得しセンターとなった。
そして青春有你シリーズでは、主題歌でセンターを勝ち取った者が最終的にセンターでデビューするということが2回連続で起きていたため、そのジンクスにのっとるならばルオ・一舟イージョウがセンターデビューするのでは?と予想できた。
これをふまえて、トニーは先の台詞を言い放ったのだ。至極真剣な表情で。

これを聞いた時のルオ・一舟イージョウの表情がまた良い。彼はいつも微笑んでいる。この時も笑っているのだが、いつもと違う、舌なめずりを交えた険しさも感じる微笑み。たぶん強敵というか好敵手にあったときの強キャラってこんな顔すると思う。そしてその表情のままイージョウが応える。

「話はステージの上でしよう」

これ現実世界ですよ?何この熱い展開。

この場面番組内でも一二を争う名場面だと思う。二人の表情が最高すぎる。
トニーの真っ向から勝負を仕掛けに行く態度も良いし、ルオ・一舟イージョウが舞台での表情管理以外で初めて見せる怖い顔も良い。

二人はこの後も仲は良いのだが、同時にライバルとして比較されるし戦うことも期待され続けるようになる。

トニーはこのときまだ18歳。出演している練習生の中で18歳は一番若い年代だ。
プレッシャーに押しつぶされかけて泣くし、助けてくれた人の順位変動でも泣くし、感情をものすごく素直に表す。踊りを覚えるのが遅いことやLISAにはっぱをかけられてボロボロになっても、怪我をしても、本番はカッコよく決める。
まさに物語の進行に合わせて成長して強くなる主人公だ。

ルオ・一舟イージョウは開始時20歳(撮影中に21歳になる)。厳しい体育会系の世界で生き抜いてきた男で、泣くことはあるが落ち込んだり悔しそうな表情を見せない。
1位にもセンターにもなれる実力を十分持っている。そして落ち着き払って見える。主人公を支える立場にもライバルにもなるキャラクターのようだ。

トニーはランキングでこそ常に1位に君臨、ルオ・一舟イージョウは2位が続いていたが、各評価の現場投票での個人獲得票数では、実は一度もルオ・一舟イージョウを上回ったことがない。

二人ともダンスが上手いが、アクロバティックさはどうしてもルオ・一舟イージョウが目立つ。一方で彼は歌の場合高音に難がある。トニーは高音でも問題なくよく通る声で上手い。

比べてみても実力が拮抗していて甲乙つけがたい。

このライバル関係は番組内ですっかり定着。そのため、視聴者が選ぶバトルを観たい組み合わせでぶっちぎりトップ。なんならメンター4人もバトルを望んでいた。

そう。二人は舞台の上で正当にセンターを奪い合うべきだったのに……。

ちなみにトニーはヘアセット技術に定評があるらしい。ファッションショーではルオ・一舟イージョウがトニーにヘアセットを頼んでいたし「鏡見てないけどトニーの腕を信じているから大丈夫」と言い切っていた。信頼が厚い。


引き裂く余地がないオールマイティ兄弟 ドゥアン・星星シンシンリウ・冠佑グァンユウ

番組内で素晴らしいブラザーフッドを見せたペア、ドゥアン・星星シンシンリウ・冠佑グァンユウ

二人の関係はポジション評価から始まった。二人は目で会話して同じチームになると決めたらしい。運命ですか?そうでしょうね。

この二人は世話焼きな兄とやんちゃな弟といった形で関係を強めていく。
青3は主題歌の練習をペアで行うことになっており、ペアになりたい相手に手紙を出すのだが、ドゥアン・星星シンシンリウ・冠佑グァンユウもお互いに手紙を出し合って相思相愛だった。

他のペアと比べてもトップクラスに兄弟感が強い組み合わせで、二人が喧嘩……というほどでもないが少し衝突した時、ガチ兄弟で参加している練習生の兄のほうに「俺と弟を見ているみたいだ」と言われていた。

ちなみに主題歌練習のペアは、わざわざ写真が2パターンも用意されている。特定のファン層に対するケアが手厚くて草。

瞬きをしない対決では、目を開きすぎてリウ・冠佑グァンユウの大きな目から涙がこぼれてしまって、それが泣かせてしまった!と思ったらしいドゥアン・星星シンシンが慌ててオロオロして瞬きしてしまって負けていた。かわいい弟泣かせたら焦るわな。
(公式の動画を探しているのだけど見つからない……)

ダンスバトルでリウ・冠佑グァンユウが見せ場を作ろうとしたらなぜか音楽が止まってしまったとき、リウ・冠佑グァンユウは「?」を浮かべてぽかんとしていて可愛いし、兄貴分のドゥアン・星星シンシン(とスン・滢皓インハオ)が「なんで音楽止まったの!?」と画面外に文句を言いに行くのが面白かった。


喧嘩するほど仲が良い リェン・淮伟ファイウェイスン・亦航イーハン

スン・亦航イーハンはクールに見せているがまだ18歳で、参加者の中ではとても若い。子供っぽさがあるのを必死に隠そうとしているようにも見えた。それがリェン・淮伟ファイウェイがおちょくることで自然と溶けていき、二人でちょっかいを出し合ってわちゃわちゃしているのがかわいい。

というか1話の初っ端の時点で二人並んで会話している。元から知り合いだったのかな?

リェン・淮伟ファイウェイはそれでも時折年上らしくお兄ちゃんらしい振る舞いを見せており、スン・亦航イーハンが本当に落ち込んでいるときは傍に寄り添って慰めている(でも結局笑いに持っていく)のが良かった。

二人は基本的に毎日喧嘩しているらしいのだが、あげたものがしょーもなかったとか、二人で分ける予定のインスタントラーメンを勝手に一方が食べたとか?理由が全体的に些細すぎてかわいい。

旧正月前の大晦日、二人がなんかぴょこぴょこ動く人形で遊んでる現場のタイトルが「幼稚園児がプレゼントをあげている」になっててワロタ。特にスン・亦航イーハンは頑張って大人っぽく振る舞おうとしているのに、二人まとめて園児扱いされてる。


年の離れた兄弟ですね シャオ・ユィスン・亦航イーハン

寮で同室のふたり。シャオ・ユィ個人については次回触れるが29歳で年長の練習生だ。

クールに振舞おうとするスン・亦航イーハンだったが、上位メンバーが故に個人の撮影で多忙で、そのぶん短い時間でダンスを覚えて迷惑をかけないように必死な姿にハラハラさせられた。

それを支えたのがシャオ・ユィ。11歳?年上の彼に甘えたり頼れるようになったことで、随分スン・亦航イーハンの年相応のかわいらしさが出るようになった。

この二人めちゃめちゃ選曲が被っている上に寮で同室なので、シャオ・ユィからは様子がよく見えたのだろう。
(ポジション評価《阳光彩虹小白马》、グループバトル《History》,
練習室バトル《OKAY》、テーマ評価《Way Up》で被り)

特に番組後半は、適当に座っていそうな場面で気づくとこの二人は隣同士で座っている。

第2回順位発表で、無事シャオ・ユィが残留できたときにはシャオ・ユィが立ち上がるより早くスン・亦航イーハンが立ち上がって、ぴょこぴょこしながらシャオ・ユィの席まで行って抱きつくのがかわいかった。
というかシャオ・ユィのことを「スン・亦航イーハンの兄だ」と紹介しているのでやっぱ公認なんですね。

公式で訳がない上に音質ガビガビ気味の動画の中にならあったので、ぜひかわいいスン・亦航イーハンを見てほしい。

しかし第3回順位発表で、スン・亦航イーハンと同室のメンバーはシャオ・ユィ含めて全員淘汰されてしまった。
たったひとり残されるスン・亦航イーハンの向けて、シャオ・ユィが言う。

ユィ兄はいつも亦航イーハンの傍に飛んでいくから安心して」
「今の亦航イーハンの順位(=7位)はちょっと低すぎる。上位6人、気をつけろよ」

最終回で、シャオ・ユィに応援されて輝くカッコいいスン・亦航イーハンを見たかったよ。


イチゴサンデー4人組 スン・滢皓インハオ & チャン・华森ホァセンルオ・一舟イージョウ & タン・九洲ジウジョウ

初回のランク分けでAだったスン・滢皓インハオルオ・一舟イージョウ、Nだったチャン・华森ホァセンタン・九洲ジウジョウ

主題歌練習のペア組でスン・滢皓インハオ & チャン・华森ホァセン組とルオ・一舟イージョウ & タン・九洲ジウジョウ組になったのだが、N評価の2人が仲が良かったのもあり4人セットのようなっていた。
なおA評価のピンクスウェットとN評価の白スウェットの組み合わせて自分たちのことを「イチゴサンデーみたい」と言っていた。大変かわいくてよろしい。
また公式で訳がない上に音質ガビガビ気味の動画の中にならあったので、微笑ましい雰囲気だけでも見て欲しい。

スン・滢皓インハオに何か言われてタン・九洲ジウジョウが爆笑しているのは、「君が化粧取ったらサンデー(もしくはケーキ?)の下のところ(=フレークかスポンジ)になるねwww」にウケているから。

踊れるので教える側になるA評価組と、踊れずLISAに厳しく責められるN評価組。
ダンスに関しては鬼コーチのスン・滢皓インハオに上手く応えられず号泣するチャン・华森ホァセンを慰めるタン・九洲ジウジョウ
ただ怒るだけではなくチャン・华森ホァセンのために手を尽くし、非公式にAのシールをあげてその努力を認めてはげますスン・滢皓インハオ

LISAに詰められて固まるタン・九洲ジウジョウを庇うルオ・一舟イージョウ

踊れるものどうし互いがAを維持できることを祈って、本当に維持できて喜び合うルオ・一舟イージョウスン・滢皓インハオ

どこを切り取っても大変良い。

主題歌収録の日、A評価メンバーのリハーサルを見学しているとき、ずっとタン・九洲ジウジョウがペアのルオ・一舟イージョウを見つめている、というかN評価二人組がペア相手をキャッキャしながら見ているのがかわいい。


最終回が惜しまれる

語りたいことを勢いのままに載せたら、画像も動画も文字量もすごいことになってしまった。読み込みに時間かかったらごめん。

青3がサバ番として見ごたえがあるのはもちろんのこと、熱い青春ドラマとしても素晴らしいと言えることが伝わったら嬉しい。

だからこそ、最終回が失われたことが本当に惜しい……。

本当に魅力的で素晴らしい練習生がたくさん揃っていた。
今回はIXFORMとしてデビューしたメンバーを中心に触れたが、別の記事ではそれ以外のメンバーにも触れてみようと思う。

青3はYoutubeにも動画があるものの、翻訳がないため、出来れば爱奇艺アイチーイーの公式サイト・アプリでの視聴をおすすめする。それでも日本語訳はAI翻訳であるため、精度としては7割くらいで微妙にイケてないところもあるのだが、雰囲気は十分理解できるはず。


画像:

更新履歴

2024/12/2
 初稿
2024/12/3 
 「喧嘩するほど仲が良い リェン・淮伟ファイウェイスン・亦航イーハン」に加筆

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