あまりにも今更過ぎる青春有你3の話②惜しくもデビューを逃した組
青春有你3の話2回目。今更この話に需要があるのか大変怪しいが、私が話したいので勝手に続きを書いていく。
前回はIXFORMデビュー組について触れたが、今回は惜しくもデビューを逃した練習生たちについて触れようと思う。
IXFORMでなくても実力者はいる
梁森/Liang Sen
▶プロフィール
生年月日:1997年11月25日(青3開始当時 23歳)
出身 :中国 山東省
所属 :德漾娱乐/Young Entertainment
▶成績
1週目 6位 ⇒ 2週目 3位 ⇒ 3週目 3位 ⇒ 第1回順位発表 2位 ⇒ 6週目 7位⇒ 第2回順位発表 8位 ⇒ 第3回順位発表 14位
レベル分け A評価 ⇒ 主題歌 B評価
▶パフォーマンス
レベル分け :《Moonlight》ソロダンス
ポジション評価:《不值得/Unworthy》リーダー
表現評価 :《玉/Yu》
グループバトル:《OKAY》Bチーム
練習室バトル :《偷偷/Tou Tou》Bチーム センター
テーマ評価 :《季风环游/Monsoon》センター
コラボステージ:《不遗憾/No Regret》
番外編ファンミ:《沙溺/Sha Ni》
最終回ステージ:《界 /OZONE》※実現せず
初登場時のインパクトが強かった。180cm超の練習生が多い中でも一番の長身192cmでスタイルが良い。何より唯一のスキンヘッド。にしても頭の形が本当に丸くて綺麗。骨格レベルでイケメンである。
なお画像の通り、ウィッグを被って髪があっても無論イケメン。どこかのシーンで「スキンヘッドは真のイケメンにしかできない」みたいなことを誰かが言っていたのも頷ける。
見た目のインパクトに劣らず実力派で、レベル分けでは一人で歌い踊り、追加のダンスも披露。咄嗟のアドリブも効いており観客を楽しませたところを高く評価されA評価を獲得した。
歌えるし踊れるし低音ラップが響いてカッコいい。頼れるお兄さんだ。
何でもできるがポジション評価でラップを選んだためか、その後何かとラッパーがよく彼の周囲で群れている。
彼の人柄も注目を集めただろう。基本的にはおもしれーやつで、練習室バトルでは自分そっくりの人形を小森森(=森森ちゃん)として小ネタに使ったり、何かとムードメーカーになっている。
ただ彼自身「棘のついた鎧をまとっていた」と表現していたが、最初は硬派な印象もしくはわざと冗談を言って本心を隠しているような様子を見せていたし、時折見せる自分を必死に奮い立たせる様は刘隽とはまた違った戦士のように見えた。
昔膝を酷く負傷しダンスの決勝で敗れた経験があるらしく、それ以来ステージで震えてしまうことをポジション評価の直後に告白したあたりで、少しずつその棘を外していったのだと思う。
しかしながら回を追うごとに徐々に順位が下がってしまった一人。
サバ番そのものの傾向として、元から知名度が高い・ダンスが激烈上手い・すべてを凌駕する美貌の持ち主に出来るだけ多くあてはまると順位が上がるのだが、青3はさらに熱い友情(というかもはやCP)を見せると順位が上がる傾向があり、その点で彼はイマイチ乗り切れていなかった。
時折見える傾向からして、ラッパーのひとり十七は明らかに梁森を兄のように慕っていたと思うし、彼の方も弟をかわいがる感じで接しているように見えたのだが、梁森が特定個人に弱みを見せることを避けていた節がありそうで、もう少しガッツリ取り上げられていたら何か違ったかもしれない。
また彼は確かにダンスが上手いのだが、彼の専門はラテンダンス。アイドルのダンスとは異なる。もともとアイドル向きのダンスをしていたり、適合が早かったメンバーと比べると、相対的にダンスに違和感があるように見えてしまっていた。
彼は真剣で大人な面とお調子者な面を上手に使い分けていた。
たとえば、順位発表では第1回で2位だったが第3回ではデビュー圏外の14位まで落ちた。それをトニーを始めとする皆が気にしていることにも気付いていた。しかし梁森は順位以上に重要視していることがあった。
彼はみんなに問いかけた。「俺の公演、毎回素晴らしかったか?」と。そして皆が「素晴らしかったよ!」と返すと、「ならば良い」。
実際のところ順位を気にせずにはいられないだろう。彼自身第1回の順位発表で「勝負への渇望から逃れられない」と言っていた。
しかし彼は順位以上に、公演で十分なクオリティを発揮し観客を感動させられたか?楽しませられたか?を重視すべきという点を理解しており、そしてそれを見失うことはなかった。
これはメンターもたまに口にすることだ。練習生が見失いがちな価値観を彼は決して見失わなかった。
身体に影響が出るほどのストレスを抱えながらも立ち向かい、本質を忘れず、そして周りの友達の支えにもなれる。彼は人格者だと思う。
順位発表のときの彼のスピーチは、これ以外の2回も含めて3回とも圧巻なのでぜひ見て欲しい。
十七/英語名:Chase Lee
▶プロフィール
生年月日:2002年1月6日(青3開始当時 18歳)
出身 :中国 四川省
所属 :达意美施/HESONG ENTERTAINMENT
▶成績
1週目 14位 ⇒ 2週目 10位 ⇒ 3週目 10位 ⇒ 第1回順位発表 10位 ⇒ 6週目 25位⇒ 第2回順位発表 15位 ⇒ 第3回順位発表 9位
レベル分け B評価 ⇒ 主題歌 C評価
▶パフォーマンス
レベル分け :《Light》
ポジション評価:《不值得/Unworthy》
表現評価 :《如果不是你/If It Weren't You》
グループバトル:《OKAY》Aチーム
練習室バトル :《History》Bチーム
テーマ評価 :《季风环游/Monsoon》
コラボステージ:《硬闹/Go Hard》
番外編ファンミ:《Way Up》
最終回ステージ:《界/OZONE》※実現せず
ラッパー。ラッパーはだいたいイケイケカッコいい勝気でオラオラな方向性になっていることが多いのだが、彼はどことなく可愛い。18歳で練習生の中では一番若い年代なのもあって、少年感というか弟っぽさがある。
初回のランク分けの時点でエモーショナルなリリックを披露し、それを聴いた孙滢皓は涙を流した。
序盤からわりと高めのランクを維持。第3回では初めてTop9入りを果たした。しかしIXFORMから外れたということは、その後最終回直前のランクでは少し順位を下げたのだろうか……。
最終回次第で順位が変わる可能性もあったことを考えると、機会喪失が惜しまれる。
おすすめのステージは《不值得》。ラッパーの兄貴分に囲まれながらカッコよくラップを決める姿を見られる。
前述の通り梁森の弟っぽい立ち位置におり、ポジション評価の練習中は彼のスキンヘッドに堂々と触る機会を狙っていた。ついに了承を得てガッツリ触った感想曰く、「毛が無い猫」とのこと。ほう……?
その後も《OKAY》で、梁森に中々チームメイトが見つからないときに敵ながら傍に寄り添おうとしたり、テーマ評価の人数調整であまりものになってしまったときに涙を流し、同じく余りものの梁森に手を握って支えてもらったりと、どう見ても熱い友情が結ばれている。
ただ主題歌のペア組でペアにならなかったこともあり、あんまりペアとして推されていない。
なお彼がホラードッキリをくらったときのリアクションが、申し訳ないけどかわいそうでかわいい。どう見ても子供。
李俊濠/英語名:Rimiko
▶プロフィール
生年月日:1997年7月14日(青3開始当時 23歳)
出身 :中国 湖南省
所属 :时代峰峻/Times Fengjun Entertainment
▶成績
1週目 1位 ⇒ 2週目 2位 ⇒ 3週目 2位 ⇒ 第1回順位発表 4位 ⇒ 6週目 11位⇒ 第2回順位発表 11位 ⇒ 第3回順位発表 15位
レベル分け C評価 ⇒ 主題歌 B評価
▶パフォーマンス
レベル分け :《Moonlight》
ポジション評価:《你打不过我吧/You Can't Beat Me》
表現評価 :《西门少年/Ximen Youth》
グループバトル:《Stop Sugar》リーダー
練習室バトル :《OKAY》Aチーム センター
テーマ評価 :《沙溺/Sha Ni》
コラボステージ:《闭嘴跳舞/Shut Up And Dance》
番外編ファンミ:《沙溺/Sha Ni》
最終回ステージ:《界 /OZONE》※実現せず
彼は特に番組開始直後の注目度が高かった。記者会見で傍から見てわかるほどに声も足が震えるしパニくる様子がかわいらしかった。彼があまりに必死で可愛いので、鋭い質問をするはずの記者側が「そんなに緊張しないで」「プレッシャーをかけないで」と励ます側になっていた。
(おそらくこれで視聴者の心も掴んで、1週目1位になった模様)
まあいきなり30社のメディア相手に質疑対応するとなったら、彼のように緊張しまくるのが普通だと思う。心臓爆発しそう。
なお青2のときはメンターと一緒に楽しい晩餐会をするところから始まったのに、青3ではいきなり記者会見させるというハードモード。「男女差ありすぎじゃない?」と唐九洲が困惑する声を出していたが、そのとおりだと思う。
さらにポジション評価では不本意にラップに挑戦することになってしまったものの、小生意気な少年っぽい雰囲気がマッチ。本番で噛んでしまったときに出た咄嗟の「Oh no…!」がむしろ良いアクセントになっていた。
彼が殻を破って大きな一歩を踏み出したステージだと思う。おすすめ。
主題歌評価でもCからBにランクアップ。さすがに公平性の観点からA評価とはいかなかったものの、努力と成長の早さを認められて李PDから特別に、個人的なA評価のプレゼントとしてドラえもんのフィギュアをもらっていた。
(中国語で「『A』の夢を掴む」みたいな表現とドラ『え』もんが良い感じにごろ合わせになるっぽい)
足の震えもどこへやら、後半は歌もダンスもラップもかなりこなせるようになっていた。練習室バトルでは堂々とセンターを務めている。ただテーマ評価では視聴者が彼をハードなダンス曲である《Way Up》にブチ込んでおり、李俊濠自身も予想していなかったらしく「なんで?!」と言ってて笑った。
(なお人数調整で最終的にはバラード曲の《沙溺》になる)
ただ彼もまた人気傾向に乗り切れなかったタイプで、順位がズルズル下がっている。特定メンバーとのブラザーフッドや友情ドラマが弱かった。连淮伟とは仲良さげな場面が幾度かあったものの取りざたされるほどではなかったし、著しい成長を見せた練習生でいえば他にも唐九洲などがいる。
番組の編集の都合もあるだろうが、この観点ではイマイチ目立ち切れていなかったのが惜しい。
個人的に、コラボステージの練習中に孙亦航と事故ったくだりが可哀想だけどアホで面白かった。謎に隣で踊ってただけの罗一舟が責められてるのも笑った。
王南钧/英語名:Krystian
▶プロフィール
生年月日:2000年1月22日(青3開始当時 21歳)
出身 :中国 北京市
所属 :黑金计划/B/G Entertainment
▶成績
1週目 36位 ⇒ 2週目 24位 ⇒ 3週目 25位 ⇒ 第1回順位発表 24位 ⇒ 6週目 26位⇒ 第2回順位発表 25位 ⇒ 第3回順位発表 20位
レベル分け B評価 ⇒ 主題歌 B評価
▶パフォーマンス
レベル分け :《Tiger》ソロダンス
ポジション評価:《新物种/New Creature》
表現評価 :《无乐不作/No Music No Life》
グループバトル:《History》Bチーム
練習室バトル :《偷偷/Tou Tou》Aチーム
テーマ評価 :《竹/Bamboo》
コラボステージ:《超能力》
番外編ファンミ:《竹/Bamboo》
最終回ステージ:《界 /OZONE》※実現せず
自他ともに認めるナルシスト。あとなぜかTシャツの裾を短く切る習性がある。
ベッドに自分のデカい顔写真飾る人初めて見たわ。飾る理由は「芸術品を産んでくれた母に感謝しないと」とのこと。なるほど。
ナルシストなのだが常にカッコつけているかというとそうでもなく、たまにすごい面白い挙動をする。テーマ評価で自分にあてがわれた曲を探しにいくとき、進撃の巨人の奇行種みたいな動きで爆速で《竹》の部屋にいって、他の練習生にビビられていたのは面白かった。
《竹》への執着がすごかったが、実際彼のセクシーな低音ボイスとの相性は良かった。彼と言えばこれだと思う。
視聴者は《驯化者》を選択したためいったんは《驯化者》を練習したものの、人数調整で自ら《竹》へ移動することを志願。念願の《竹》のオリジナルメンバーとなった。
彼と言えばナルシストかつ、センターにこだわっていたのも特徴だ。
番組序盤からずっとセンターになりたいと言っており、周りにも浸透していて「南C」というあだ名までついていた。
彼の本来の英語名はクリスティアンなのだが、番組内ではナンシーとばかり呼ばれている。
ただ実際のところ、全然彼の思い通りに進んでいなかったと思う。
たとえばレベル分け。彼は無論A評価を狙っていたが結果はB評価。これはダンスソロ対決の順番と相手も良くなかった。
1番目の段星星がかわいい曲に彼らしいスタイルのカッコいいストリートダンスをうまく混ぜることに成功。2番目の孙滢皓が《Tiger》とは全然違う雰囲気のダンスで幅広さを見せつけ、3番目の罗一舟が伝統的かつアクロバティックで迫力あるダンスを見せた。全員ジャンルが違う上にハイクオリティ。
この後の4番目はかなり不利なことがわかる。しかもカッコよさの面では段星星に勝るとは言い切れず、孙滢皓のような意外性もなく、罗一舟のような迫力も無かった。
この3人がAで王南钧だけBだったのは納得できる気がする。
そして結局一度もセンターにはなれなかった。そもそも入りたいチームに入れないこともたびたび。順位もなかなか上がらず、1位どころかTop9にも入れない。
これによりどんどん自信を失って影が差していく姿が悲しかった。
第3回順位発表では1~19位まで確定した時点で名前を呼ばれておらず、20位候補になってもどこか乾いた微笑みだった。
しかし20位に滑り込めたことで、彼の自信は復活する。
ずっと25位前後から動かなかったことをふまえると、第3回で20位まで上げてきたのは結構すごい。
「歌やダンスが上手い人がたくさんいる、人格者も多い中で、俺には目立てるところなんてないんじゃないか? ……そんなものいらない。俺自身は常に輝いているのだから!」
「20位だけど、それでも自分らしくいたい。誰もが唯一無二の存在だから。皆の輝きを邪魔する気はない」
「順位にかかわらず、俺の座る椅子はクリスタルの椅子(=1位が座る特別仕様の椅子)になる」
ここで笑顔と、いつものナルシスト発言が復活。これこそ王南钧!
にしてもこの境地に至れたのは精神力の強さを感じる。A評価やセンターの勝ち取りは、いずれも他者からの評価で決まることだ。これらのこだわりで不本意な結果になり続けながらも、自信を取り戻せたのは本当にすごい。
常华森/英語名:Watson
▶プロフィール
生年月日:1997年9月6日(青3開始当時 23歳)
出身 :中国 山東省
所属 :浩瀚娱乐/HAOHAN Entertainment
▶成績
1週目 11位 ⇒ 2週目 15位 ⇒ 3週目 17位 ⇒ 第1回順位発表 16位 ⇒ 6週目 9位⇒ 第2回順位発表 10位 ⇒ 第3回順位発表 10位
レベル分け N評価 ⇒ 主題歌 N評価
▶パフォーマンス
レベル分け :《拥有名字那一秒/The Second Got A Name》
ポジション評価:《无人知晓的我/The Unknown Me》リーダー
表現評価 :《西门少年/Ximen Youth》
グループバトル:《辛德瑞拉/Cinderella》Aチーム
練習室バトル :《Stop Sugar》Bチーム リーダー
テーマ評価 :《竹/Bamboo》
コラボステージ:《YES!OK!》remix《We Rock》
番外編ファンミ:《竹/Bamboo》
最終回ステージ:《终章#/ZIP》※実現せず
前回書いたイチゴサンデー4人組のひとり、孙滢皓のペアの相手。どうも二人は前から面識があったらしい。
個人的な興味の度合の都合で今回触れるか正直悩んだのだが、前回名前だけ出しておいて触れないのも変かと思ったので触れておく。
俳優としてキャリアを積んでおり、アイドルとしての練習生期間は7ヶ月程度と短く、歌もダンスもあまり洗練されていない。
ただとにかくすべてを凌駕する美貌の持ち主。前半は孙滢皓とのペア推しもあって高い順位を維持していた。
ただタラレバの話だが、最終回に向けてここからさらにTop9に食い込めていたかは未知数。というのも明らかに固有のアツい友情・成長物語が不足していた。
順位発表で高い順位の人は、毎度固有エピソードっぽい紹介文句がつくのだが、第3回のときのウェーブが上手い話は全然浸透していなかったように見える。たいだい固有エピソードで誰のことが推測ができて盛り上がるのだが、名前が呼ばれる直前まで常华森のことだとピンと来ていない練習生が多かった。
スタイルのバリエーションもあまりなくて、どこか小綺麗な感じでおさまってしまっているのもあり、だんだん新鮮さがなくなってしまった。
唯一、表現評価の《西门少年》のときは熱さを感じるカッコイイ曲調で、彼自身ラップに挑戦していたのだが、どうも小綺麗さは残っているように感じる。
これとか、あとは《立》とか《Way Up》のようなハードなカッコよさは彼には不向きなのかも。だとしても《驯化者》の狂気的な感じ・生意気な感じを見せる機会があったら良かったのになあと思ってしまう。
立ち位置としては唐九洲と近いのだが、彼ほど成長物語にスポットライトが当たるわけでもなく、なんか色々惜しい感じがする。
草鱼/英語名:BoogieFish
▶プロフィール
生年月日:1991年6月1日(青3開始当時 29歳)
出身 :中国 江蘇省
所属 :麦锐娱乐/Mavericks Entertainment
▶成績
1週目 38位 ⇒ 2週目 39位 ⇒ 3週目 38位 ⇒ 第1回順位発表 38位 ⇒ 6週目 31位⇒ 第2回順位発表 33位 ⇒ 第3回順位発表 29位 [淘汰]
レベル分け C評価 ⇒ 主題歌 B評価
▶パフォーマンス
レベル分け :《turn it up》
ポジション評価:《阳光彩虹小白马/Sunshine Rainbow White Horse》
表現評価 :《Come Back》
グループバトル:《History》Aチーム リーダー
練習室バトル :《OKAY》Aチーム
テーマ評価 :《Way Up》
コラボステージ:《YES!OK!》remix《We Rock》
練習生の中では年上なほうで、年上な分ダンス歴も長いが、「男性アイドルのようなチームで踊ることはなかったため学ぶことが多い」と謙虚にコメントしていた。
身長186cmで練習生の中でも背が高い方。腹筋が8個に割れていてスタイルが非常に良い。というか明らかに他の練習生と比べて筋肉質。ほっそい練習生が多いし彼も見た目は細いのだが、プロフィール見比べると同じ身長の練習生と比べて体重が10kgくらい重い。どう考えても筋肉量が極まってる。
テーマ評価の練習中、LISAに「淘汰されてほしくない」と直接言われて喜ぶ姿が微笑ましかった。
しかし残念ながら惜しくも第3回で淘汰されてしまった……。序盤の放送分量が少なかったのと、テーマ評価でランキング上位が集まりまくっている《Way Up》に入って相対的に目立ちにくかったのが辛いところ。
順位自体は徐々に上がっているけど初速が足りなかった。まずレベル分けを放送からカットされている時点で厳しい。
ダンス歴が長いが故自分のスタイルがあり、どこか余裕のある踊りが目を引く。
おすすめのステージはソロダンスが見られるので《OKAY》にしておく。ただ《Come Back》も戦う男の精悍な感じがカッコいいので悩んだ。
基本的に優しくて頼れる、ちょっとからかい交じりなお兄さん、しかも《阳光彩虹小白马》ではかわいい感じで踊ってサラッと超スムーズなムーンウォークしていたお兄さんが、《Way UP》では悪い男を演じているのでドキドキしてしまいますね。このネックレスつけてくれたスタイリストさん本当にありがとうございます。
表現評価の《Come Back》の練習中、彼がセクシーに踊っていたところ、傍で見ていた別の練習生がガチで鼻血を出した。そんなマンガみたいなことある?
あとコラボステージ練習で、THE9の中でも特にギャルな安崎の肩に手を置くときめちゃめちゃ照れてるところが、遊んでる感がなくて大変良かったです。
18~23歳あたりがボリュームゾーンの中で、若い練習生がスラムランクを知らないことにビビっていたように29歳の彼は何かとお兄さん扱いになる。
彼自身その自覚はあり「この番組出演は、30歳前の最後の夢を追う旅だった」と言っていた。
「大人になると周りの空気を読んで、言いたいことも言えなくなることも多い」とも。
キャリアのある彼が10歳近く年下の少年達と混ざって練習生になり、アイドルを目指すのは、挑戦する勇気も謙虚さも必要だし、ましては上記のように大人らしく振る舞う生活が身に染みた状態から殻を破るのも大変だった筈。誰でもすぐにできるものではなかったと思う。
でもその挑戦をしてくれたから私は彼を知ることができた。本当にありがとう。
ちなみに、彼の名前の発音なんだがピンインにするとCǎoyúになる。「Cǎo」の部分が発音する人によって「シャ」にも「チャ」にも聞こえるんだが、日本語の発音で単純に置き換えるのは難しい中間の発音なのかもしれない。
陈俊豪/英語名:Drcchen
▶プロフィール
生年月日:1999年12月24日(青3開始当時 21歳)
出身 :中国 四川省
所属 :木加互娱/M+ ENTERTAINMENT
▶成績
1週目 10位 ⇒ 2週目 11位 ⇒ 3週目 13位 ⇒ 第1回順位発表 15位 ⇒ 6週目 33位⇒ 第2回順位発表 32位 ⇒ 第3回順位発表 25位 [淘汰]
レベル分け N評価 ⇒ 主題歌 C評価
▶パフォーマンス
レベル分け :《All That Speaks》
ポジション評価:《爱是怀疑/Love is Doubt》センター
表現評価 :《谁是MVP/Who Is The Real MVP》
グループバトル:《OKAY》Bチーム センター
練習室バトル :《偷偷/Tou Tou》Bチーム
テーマ評価 :《驯化者/Domesticator》
コラボステージ:《不遗憾/No Regret》
自認はボーカルで実際確かに歌が上手いのだが、ラップがめちゃくちゃ上手い上にラッパーっぽい見た目なので、ラッパー扱いされまくっている。というか以前はラッパーだったがボーカルに転向したらしい。
ポジション評価ではラップ用の曲で挑戦し、個人獲得票数はラップポジション内で最多だった。ただ他のメンバーの獲得票数が少なく、チームとしては最下位という……。
(初回N評価の練習生は、ポジション評価の曲を早起きした順に選べるシステムだったため、不本意な選曲になってしまった練習生が結構発生していた影響が大きい)
個人的には彼が初回N評価なのがわりと解せない。明るい感じの原曲を悲しい曲風になるようかなりアレンジしたが、そのアレンジの極致に達しなかったかららしい。私は原曲を知らないからそのあたりの判断基準は何とも言えない。
とにかく他の練習生からもメンターからもラッパー扱いされまくるし実際ラップパートばかりを担当していたので、テーマ評価の練習中にはLISAも彼のことを「ラッパーといえばあなたのことを思い浮かべる」と褒めるつもりで言っていた。
課題曲のなかで彼がボーカルらしいボーカルだったのはコラボステージくらいかもしれない。
非常に仲間想いで、本番でミスった他のチームのラッパーのところに速攻で駆けつけて励ましたり、グループバトルでなかなかメンバーが集まらない梁森のところに自分の好きな曲を捨ててまで、文字通り駆けつけてメンバーになった。熱い男だ。
「確かに好きな曲を捨てた。ただ自分の好きな曲を選ぶより、助けを求めてる友達のところに行くほうが俺のやりたいことだから」
なおラッパーはラッパーで同士で固まる傾向があり、自称ボーカル実質ラッパーの彼も漏れなくよくラッパーと一緒にいるのだが、第3回順位発表の最後、淘汰された彼自身と、同じく淘汰されたラッパーの张思源が肩を組んで笑顔で終えているところも熱かった。ラッパーは特に熱くてエモーショナルな場面を見せる傾向があるような気がする。
彼の自認はあくまでボーカルということで、おすすめのステージはボーカルをしている貴重なステージ《不遗憾》にしておこう。
ドレッドヘアでゴリゴリラップができるのに、バラード曲も歌えるし似合うってすごいよなあ。
他にも挙げるとキリがない
第3回順位発表で生き残った上位20人はもちろん実力者ばかりだ。
たとえばこの二人。
ダンスの苦手さを補ってなお余りある圧倒的なボーカルの力で、2回も総合1位を獲得した徐子未/Xu Ziwei。ボーカルのメンター李荣浩とのコラボステージでは、メンターから直々にセンターに選ばれた。
最初はかわいいスタイルだったが、ロックでカッコいいスタイルが合うと気づいてから垢抜けて、低音ラップがものすごく似合う徐新驰/Nemo。
それ以外でも、惜しくも淘汰されたメンバーにもなお実力者は存在する。特に第2回時点では20位以内だったメンバーは、第3回で誰が20位以内に入ってもおかしくなかった。
ガールズグループの曲や可愛い雰囲気の曲は大の苦手だが、カッコいい曲への適合度は流石な陈誉庚/Crayon。
青1からのリベンジ参加。オールマイティータイプの姜京佐/Jiang Jingzuo。
ラッパーといえば思い浮かべる練習生。THE9にめちゃくちゃ憧れていて全員のサインをもらってテンション爆上がりしていた张思源/G.G. Zhang Siyuan。
20位付近にはテーマ評価で《驯化者》だったメンバーがやたら多く、もしこの曲が1位だったらボーナス点が入って順位が大きく変わっていた可能性がある。
というか《Way Up》と《驯化者》にかなり偏って有力メンバーが配置されており、《Way Up》が勝利したことで相対的に《驯化者》の順位が下がった感じになっている。辛い。
上位35人は本当に実力者、人格者が多くて、しかもみんな仲良さそうで、本当に楽しそうで、見ていて楽しかった。誰が上位20人に残ってもおかしくなかった。
最後まで見届けたかったな。
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