【U29】若者は投票に行かない?では、直接聞いてみよう。
今回は、先日行われた参院選について緊急アンケートを実施しました。
18歳〜29歳男女1,120名(男性497名、女性623名)を対象に「投票」に関する調査を実施。
情報の収集方法や電子投票の是非についてなど、調査の結果をご覧ください。*本調査記事では支持政党や投票先などの記述はありません。
2人に1人は投票へ行ったと回答。
まず、18歳〜29歳男女1,120名(男性497名、女性623名)を対象に、投票したかどうかを聞きました。
〈18〜29歳男性〉
投票した 50.7%
期日前投票をした 9.9%
投票していない 39.4%
〈18〜29歳女性〉
投票した 38.0%
期日前投票をした 15.6%
投票していない 46.4%
自社モニター会員の18歳〜29歳男女は男性で約6割、女性でも半数以上が期日前投票も含めて投票をしていることがわかりました。
一方、「投票していない」と回答した人を対象にその理由を聞きました。
【投票に行かなかった理由】
・行こうと思ってたが時間がなかった(19歳女性)
・誰に入れたらいいかわからない(29歳女性)
・大雨が降っていて出られなかった(28歳女性)
・忙しかった 選挙しに行く場所が遠い(23歳女性)
・特に票入れたい党や人がいなかった(23歳女性)
・日にちを知らなかった(18歳男性)
・最寄りの投票所が遠すぎるから(23歳男性)
・どこにも投票したいと思わなかった(28歳男性)
・地元から離れた場所にいて、物理的に投票できなかった(19歳男性)
天候や交通手段、また住民票の関係で投票に行けなかった、誰に入れたら良いかわからないなどの回答が挙がりました。
続いて、政治や経済についての興味・関心度を尋ねました。
全体で見ると「関心がある/やや関心がある」と回答した人は46.7%となりました。投票に行ったと回答した人の関心度は6割以上、投票に行かなかった人は約2割となりました。
情報収集は「TV」「SNS」「ニュースサイト」
ここからは、「投票に行った(期日前も含む)」と回答した18歳〜29歳男女635名(男性301名、女性334名)を対象に調査を行いました。
「今回の選挙に投票へ行くにあたってどのように情報収集をしたか」を聞きました。
もっとも多かったのは男女ともに「TV」で男性の62.1%、女性の66.5%となりました。続いて「SNS」、「ニュースサイト」とインターネットを通じて情報を収集している人も多く見られました。他にも
【その他の情報収集方法】
・選挙公報、選挙郵便(24歳男性)
・YouTubeにて候補者説明を見た(28歳男性)
・Twitter等のSNSで収集した(29歳男性)
・政党のホームページ 政党ごとの比較サイト(27歳女性)
・学校の先生(18歳女性)
などが挙がりました。
SNSは投票へ行くきっかけを作るか
続いて、投票に行ったかつSNS利用者を対象に「SNSは投票に行くきっかけを作ると思いますか?」と聞きました。
およそ7割以上が「(きっかけを)つくると思う」と回答しました。
そこで、「どんな面できっかけになると思いますか?」と聞きました。回答の一部をご紹介します。
【SNSが投票のきっかけになると思う理由】
・投票についてSNSで投稿を沢山見た(20歳女性)
・友だちや先輩が行った、という投稿を見た(18歳女性)
・芸能人とかが行ってるから自分もいこうって気になった(20歳男性)
・消費税増税など身近で影響があることを分かりやすく例えてる呟きを見て選挙に行こうと思った(22歳女性)
・選挙に関する動画をよく見た。若者が選挙に行かないとどうなるかのデメリットの説明も分かりやすい(22歳女性)
・知っている人が選挙の話をしていると、自分にも関係があると思った(18歳女性)
・選挙完了のスタンプをストーリーに上げている人が沢山いた (27歳女性)
・各党のメリット、デメリットを分かりやすく発信していた人がいた(23歳女性)
・選挙権を得て初めて行く選挙に対する不安などを解消してくれる投稿があった(18歳男性)
・政策や過去の問題等なかなか個人では収集が難しいところまで分かるため (26歳男性)
・情報が早く伝わるし、若い人はみな使っていて、一番わかりやすさがあるから(28歳男性)
SNSがきっかけで今回の投票に興味や関心を持った人の意見が挙がり、周りの投稿に感化されて投票したという回答も多くみられました。
SNSへの投稿はスタンプやハッシュタグを利用
「今回の選挙・投票に関して自身のSNSに投稿をしましたか?」と聞きました。
「(SNSに投稿)した」と回答した人は男性で約3割、女性で約2割となりました。
「どんな投稿をしましたか?」と聞いたので、回答の一部をご紹介します。
【SNSに投稿した内容】
・#投票完了(22歳女性)
・投票の報告(20歳男性)
・証明書で特典もらったこと(22歳男性)
・投票後にごはんを食べた報告(22歳男性)
・投票会場と書いてある看板の写真(18歳女性)
・Instagramで投票完了のストーリーを上げた(28歳女性)
・投票場所に向かっている様子の写真をあげた(22歳男性)
・投票行ってきたー! というコメントと投票用紙(26歳男性)
・期日前投票行ったからみんなも行こうみたいなツイート(21歳女性)
ハッシュタグやスタンプを使って投票所やその前後について投稿をしたという回答が挙がりました。
キャンペーン参加者は1割、もらったものは…
「投票済証明書」を見せると商品がもらえたり、割引をしてもらえるというキャンペーンがSNSで話題となっていました。
*参考:Buzzfeed News
そこで、今回投票した人を対象に、キャンペーンに参加したかを尋ねたところ、「参加した」と回答したのは男性で19.3%、女性では11.1%となりました。
【参加した・もらったもの】
・水羊羹プレゼント(22歳男性)
・ファミレスの割引(22歳男性)
・ゲームセンターで一回無料(19歳男性)
・キャッシュバック(29歳女性)
・一風堂の割引(28歳女性)
・タピオカ(19歳女性)
キャンペーン実施に地域差はあるものの、タピオカやラーメンの割引のほか飲食店でのサービスを受けた人が散見されました。
電子投票に賛成多数
「電子投票(インターネット・スマホを利用した投票)についてあなたの考えをお聞かせください」と聞きました。
男性で74.8%、女性で79.0%が「電子投票を有効にした方がいいと思う」と回答しました。
どうやったら若者が選挙へ行くのか、若者に聞いた。
最後に、「若者は投票に行かないと言われていますが、どうしたら若者の投票率が上がると思いますか?」と聞きました。
期間の延長や投票の方法、また教育に組み込むことや義務化など様々な方法や案が挙がりました。
あとがき
以上、投票に関する調査の結果をお送りしました。
今回、意見を尋ねる自由回答では多くの意見が寄せられました。
若者の投票率については選挙前に話題となることが多いですが、投票の方法や情報収集の選択肢などを増やして欲しいという考えを持っていることが伺える調査結果となりました。
また、今回のTOP画像には「投票完了」を気軽に画像でSNS投稿できるようにフリーで使用できるイラストを公開していたイラストレーター東堂 優 / Yu TODOさんの画像を使用させていただきました。このイラストを公開した背景を聞いたところ
政党関係なく、投票をたのしくしたい。
小学校のときにチャレンジクリアをするともらえたシールのような、ちっちゃなプレゼントを送りたくてはじめました。
という素敵な思いが込められているそうです。
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Writer :小林(・L・)
Designer:Maly.y
Special Thanks:Yu TODO
--- 調査概要 ---
期間 :2019年7月22日
対象 :18歳〜29歳/男性497名、女性623名
運営 :株式会社テスティー
姉妹サイト:若年層調査メディア「TesTee Lab!」