バズる文章教室を誤解していた。
こんにちは、兼業WEBライターのSorebinoと申します。
文章力アップの一環にならないかと思い、三宅香帆『文芸オタクの私が教えるバズる文章教室』を読んでいる最中です。
この本は名作家の著作やブログ記事を例に出し、文体や文章の構成に着目して、文章の面白さを解説して再現する方法を書いた本です。
でもでも「自記事バズらせてお金欲しい~!」って気持ちで読みはじめたら、アレ?となったんですよね。
このタイトルを見て、文章をお金に変える術的なのを期待すると、ちょっと後悔するかも知れません。
「バズる」ってなーに???
ここで、改めて「バズる」の意味を確認してみましょう。
短期間で爆発的に話題が広がり、多くの人の耳目や注目を集め、巷を席巻すること、といった意味で用いられる言い回し。主にインターネット上におけるソーシャルメディア等を通じた拡散などについて用いられる。
うんうん、Web発漫画の帯にありがちな「Twitterでうん万RT!」とか「バズってる」アピールあるあるですよね。
たくさんの人に共感された!話題になった!!
ひと昔前で言う「TVに出た」と同等の効果、なんですかね。
ところでバズる効果っていくつかありますよね、例えばこんな感じ?
・自己肯定感が爆上がりする
・自身の注目度が上がる
・商品が売れることもある
ここ!ここなんですよ!!!
この本で何が得られるかを誤解していたのですよ・・・
えーっと「バズる方法」を売りものにしてるコンテンツは、主に「お金稼ぎ」を目的にしているイメージがあるのですよ。
うん万PV取れる方法~とか、よくあるじゃないですか。
そういうイメージ。
でも、『バズる文章教室』はお金稼ぎとはちょっと毛色が違うのです。
文章に正解なんてないよね
「期待してたものとちょっと違うな~、でも面白いから読むか」と思いながらあとがきを見たんですよ。
そしたら、
だからある言い回しが流行ってなのか、ビジネス文書に毒されてなのか、「正しい文章」を書こうとしてなのか、個性の失われた文章を発見するたびに、私はひとりで勝手に哀しんでいます。
出典文芸オタクの私が教える バズる文章教室 (サンクチュアリ出版) 三宅香帆
ってあるじゃないですか!
「あ、この本って人に共感されるコンテンツ作りを目指した本やんけ!」とここで気づくの巻ですよ。
少なくとも編集者が通るような文章を対象とはしていないし、「モノを売る」ことは目的にしていない。
だから食い違っていたのですね、納得。
でも、この本面白いですよ。人によってはオススメ。
そうそう、この本は主にエッセイやブログなどを例に出すのですよ。
評論はあまり無いので、仕事でライティングする人にはあまりおすすめ出来ません。
ツイッターやブログをやっている方にはおすすめですね、おバズり申し上げた方の例が沢山見られるので。
そして、この本はそのまま使うのも良いけど、好きな作家やライターの文章の面白さを分析して、自作に取り入れる手助けにもなると思います。
まとめ
・『バズる文章教室』は著名な作家の本やブログ記事の文体や文章の面白さを解説して、再現する方法を書いた本
・「バズる」って文字でお金稼ぎ効果を期待してたら違った
・人の共感を集めたい書き手にオススメ
読み物としても面白いので是非、読んでみてほしいです。