10年間で7回引越! 実際に住んでみて初めて分かるリアルなこと
20歳から30歳ごろまで、約10年掛けて関東圏でチョコチョコと引越しをして、住みたいと思える場所や家を探してきました。
こんなところに住むとこんな事が起こるよ!というような事を少し書いていきたいと思います。
初めての一人暮らしとか、次の「家探し」をしている人の参考に少しでもなれば幸いです。
20歳で実家を出てから7度の引越しをしています。
そのとき、そのときでは最高の決断をしていると思いきや、実際にはそうではありませんでした。
色々なタイプの家や場所がありますが、私が住んだ家の良いところやダメだったところを紹介していきたいと思います。
※ちなみに私は富裕層ではないので基本的には10万円以下の家賃の家にしか住んだことはありません。なのでデメリットと言えるような事柄は高い家賃の家に住めば解決するようなことばかりかもしれません。
1.超便利!目の前がコンビ二の家
まずは1軒目です。このときは初めての一人暮らしで、初めての不動産屋訪問という何もかも初めてづくしでした。
いけばなんとかなるだろうと下調べもせずいきなり不動産屋へ行き、1件目の物件をその日に決めるという今考えると本当に危なげな行動をしてしまいました。
家賃は1LDK 8.5万円。無知とは恐ろしいものです。
コンビニが目の前というこの家は、便利すぎて小腹が減っても夜中にでもすぐに買いにいけてしまう為、無駄遣いが増え、体重も増えました。
玄関を開けて、すぐに部屋のタイプだと居留守がばれます(笑)
また、住んでみて分かったことですが、上画像のような間取りで玄関から部屋までに廊下がない家の場合、居留守をするのが難しいことがわかりました。
新聞受けから覗かれたとしたら音も聞こえるし、家の中の様子がばれてしまいます。
この辺は意外と盲点でした。
訪問販売のようなセールスや、アポなしで訪れる友人や知人など、居留守をしたくなる場面に出くわす事は少なからずあります。
相手の都合で突然来られても困る性格の方は廊下のある間取りがおすすめです。
ここはそれなりの家賃の家だったので廊下がない以外、特に悪いところはありませんでした。
2.幹線道路沿いの家
やはり廊下のある間取りの家が良いと思い、2件目は廊下のある家を探しました。
家賃は3DK 8万円。エレベーターなしの4F角部屋なので、余程の用事が無い限りここまで来る訪問者はいません。
エレベーターがないため、65㎡もある割に周辺より家賃が安いのも魅力的でした。
居留守も余裕です(笑)
住んでみると分かるのですが4F程度の階段はすぐ慣れます。普段の手荷物程度ならなんら問題はありません。
どんな天候の日でも帰宅するには必ず階段を登らなければならないので、足腰も強制的に鍛えられ、体力もそこそこつきます。
本当に困るのは持てるけど重い微妙な荷物があるときと、忘れ物をした時でした。
業者に頼むほどでもない重い荷物、たとえばオークションで落札した中古の窓用エアコンなんかは手足がガクガクになりながら運んだ思い出があります(笑)
信号がすぐ近くにある家は要注意!
毎晩レースが始まります
この家は片側3車線の幹線道路沿いで物件の目の前に信号があった為、スタートダッシュするバイクや車が多く、特に交通量の少なくなる深夜がうるさかったです。
マフラーを改造した車やバイクは信号が青に変わる瞬間、わざと聞かせるように爆音で走っていく習性があります。
※トンネル内も音を響かせる車やバイクが多いのでトンネルそばの家も要注意です。
毎晩必ず誰かがレースを始めます。確実に毎晩です。本当です(笑)
よほどのことがない限り幹線道路近く、特に信号のそばの物件はやめたほうがいいです。
3.ビーチまで徒歩2分の家
3件目の物件です。正確には徒歩1分40秒で良い波の来る砂浜(穴場のサーフスポット)までいけました。
このころから巷ではロハスという言葉が流行りはじめ、私もなんだかそういう雰囲気の暮らしをしたいと思い、海の近くの家を探しました。
どうせなら本当に海のすぐそばの家に住んでみようと考えました。
集合住宅と内陸部の街中にしか住んだことが無かったのでこれまでの経験は役に立たず、初心を忘れ、また安易な気持ちで契約してしまいました。
不動産業者曰く、
「こんなに海の近くの物件が空くことは珍しい」・「外国人の方が住んでいて帰国するからタイミングよく空きが出た」・「たぶん今週末で決まる」
不動産業者の常套手段です(笑)でも実際こんなことを言われると、もっともらしく聞こえるし、海のすぐ近くに住みたい私にとってこのタイミングを逃したら次はいつ出てくるかわからないという焦りが出て契約してしまいました(笑)
サーファー憧れの平屋の戸建て住宅
住んでみるとやはり海の側で雰囲気も良く、朝でも夜でも暇さえあればビーチに散歩しに行った記憶があります。
よく言えばリゾート地なので人が集まる町でした。
海に近すぎてもいいことは無い
実は海が近くにあると「塩害」というものに泣かされます。
塩害(えんがい)とは、塩分によって農作物その他の植物や電気設備、鉄、コンクリート構造の施設などが害を受けること。
一般的には海沿いの地域で多く発生する。塩害は植物だけでなく,金属類の腐食を早める。
晴天でも常にジメジメというか、ベトベトというか、ベタベタして、カラっとすることが無いのが海近の家。
天気が良くても洗濯物はいつもちゃんと乾きません…
雲ひとつない最高の天気で、朝から干しているのにちょっとべとついた感じで乾きます…
取り込む夕方にはかなりのストレスを感じました(笑)
夏の海は開放的で迷惑
夏の海はけっこう治安が悪くなり、海沿いの道路などは大渋滞で動かなくなったりします。
あらゆるところから海水浴客が現れ、路上の迷惑駐車・浜辺で花火など夜中まで騒ぎ、海岸周辺はなんだか物騒になります。
海に訪れる彼らは、ひと夏の思い出に好き勝手やってゴミを捨てて帰っていきます。
憧れていた海のそばの生活でしたが釣りやサーフィンなどのマリンスポーツが趣味でなければ一生は住めないなと感じました。
海は遊びに行くところであり、理由もなく住むところではないと悟りました。
4.日当り最高 丘の上の家
見渡す限りのパノラマビュー
1年住んで海の家を引き払い、内陸に戻ってきました。
4件目は丘の上に立っているマンション。周囲で一番高い場所にあります。
300度くらい(後ろに自分の家がある為)のパノラマビュー!
日が昇って沈むまで太陽を見る事が出来てしまうとても明るい物件でした。
日当りが良いだけで気分が明るくなります
日当りの良さは自分でどうにかする事が出来ないので一番重視しなければならないポイントだと思います。
日が当たらない家を選んだら絶対に人生損します!
日が当たるので暖房代も安く、海が近くにないので洗濯物もよく乾きました。
高いところは風が強い
6~8キロ四方同じ目線の所は無かったのでプライバシーは守られましたが、唯一の悩みとして風が非常に強かった記憶があります。
周囲に何も無く、丘の上に立つ物件で高所な為、毎日のように強めの風が吹いてきます。
遮るものがないので、下界でちょっと風の強い日というのがこの家だけ台風並みの暴風となるのです。
毎日のように風が吹くので谷ではありませんが「風の谷」と呼んでいました。
風の怖さを身にしみて分かったのがこの家でした。
突風でベランダに出る為のガラス戸が割れ、修理代に6万円掛かりました…
エレベーターがないマンションは貯金が増える
丘の上のマンションは一番長く住みました。強風が少し怖かったのとエレベーターが無い以外は文句なしの家でした。
風が強い日は印象に残るので多く感じますが、もちろん風が吹かない日だって山ほどあります。
そんな日が休日だと本当に気分が良く最高の気分になります。
エレベーターが無かったので当然階段生活を送るのですが、ここは家に着くまでに延々7階分の階段を登らなければならなりませんでした。
4階の部屋に住んでいたのですが、丘の上から4階なだけで丘の下にある駅に行くにはさらに3階分下りなければなりませんでした。
忘れ物をしたら大変なのに、よく忘れ物をしてしまう家でした。
家に帰るともうどこにも出かけたくなくなるので貯金が少し増えました。
5.工場地帯ど真ん中の家
この時期、ちょっとした事情があってこのような所に住む事になりました。
いわゆる貧乏暮らしのようなことをしていた時期です。
昼は騒音と振動、夜は無音…差が激しい
工場地帯の真ん中にある物件は朝からガッチャンガッチャン、ブオーッと周囲で激しい音が鳴り響くのですが、夕方仕事が終わると周囲には誰もいなくなります。
普通の人が住む分には問題のある立地なのでしょうが、私にとってはとても好都合でした。
なぜならどんなに騒いでも周囲に誰もいないのだから誰にも迷惑が掛からない(笑)
深夜にアコースティックギターをかき鳴らせる家
お金を掛けずに苦情を言われる事もなく、下手な楽器を演奏するのにオススメなのが工場地帯の家です(笑)
物件的にどれほどあるのか分かりませんが…
このころの私はギターにハマりだしギターを弾きたくて弾きたくて仕方がない男でした。
深夜までアコースティックギターをかき鳴らしても、大声で歌っても、大音量で音楽を掛けたとしても周りには誰もいません。
実際には周囲は工場なので朝・昼は外の方がうるさく、ある意味24時間演奏OK!な物件でした。
ここに住んでから、とてつもなく歌唱力とギターが上達しました。
結構自由な生活だったので良かったのですが、難点は風呂が無かったことです。
ここでは貧乏暮らしのテクニック「シンク風呂」を覚える事ができました。
銭湯に行けない日はキッチンのシンクで凌ぎました(笑)
防犯の為に犬を飼い始めたのもこのときからです。誰かがくれば必ず吠えて知らせてくれます。
緑や自然がないとだんだん心は沈む…
工場地帯というのは、人が住む為の場所ではないので当たり前なのですが、「空気が悪く」、「緑」がほとんどありません。
何ヶ月か住むと、おいしい空気と自然が本当に恋しくなり南房総に逃げ場を作りました。
6.のどかな里山の家
いまではよくある「週末田舎暮らし」をこのころにはじめました。
仕事があったので移住はできなかったので週末だけの生活です。
車で10分くらい走ればとてもきれいな海にいける、そこそこ田舎の集落のはずれにある里山の中腹。
里山の中腹なので風は吹くが丘の上のマンションほどではない。
田舎なのでコンビニもなく周りに人はいない。
車を出せば海にもすぐ行ける。
山なので塩害はない。
山を下れば道路がありますが信号も無く、そもそも交通量が少ない。
一応、風呂もある
家は古いのですが立地は最高です。
平日は工場地帯で我慢し、週末はここで畑を作ったりDIYで木工をしたり、老後にやるような生活を楽しんでいました。
犬ものびのびと走らせる事ができるのでいい感じです。
7.広いルーフバルコニーのある家
週末田舎暮らしも3年ぐらいしていると、行き来が面倒になってきます(笑
そんな頃、ようやく全てにおいて満足の行く物件に巡り会えました。
うーん、やっぱり私は街が好きかもしれません。
さすがにこれだけ引越を重ねれば失敗はしません。
住みはじめて12年目になりましたが不満ありません。
家探しでとにかく言える事はどんな物件でも住んでみなければわからない事ばかりです。
・日当たり重視
・廊下のある間取りにする
・幹線道路沿いの物件を避ける
・慌てて購入や契約をしない
どんな物件でも上記を守れればワンランク上の物件を選ぶことができると思います。内見後、今契約しないと取られてしまうから急げと言われても決して急いではいけません。
本当に人気のある物件ならば、内見に行く前や説明の最初に言うはずで、後からどうこう言いません。
役に立つ情報かはわかりませんが、すこしでもお役に立てれば幸いです。