顧客台帳
私は、お金はなくとも人がいればなんとかなると思っています。
金脈より人脈が大事。
火事と喧嘩は江戸の華。と言うくらい、江戸時代の江戸では火事があったようですが、その際に商売人が一番に持ち出すものは、お金でも商品でもなく「顧客台帳」と言われています。
厳密には、顧客台帳を井戸に投げ込んで逃げた。のだそう。
顧客台帳は特殊な紙でできていて水に強かったのだとか。
つまり、それくらい顧客台帳が大事。って話です。
顧客台帳を作っていますか?
なぜ顧客台帳かというと、火事で全て失ったとしても、お客様さえいれば何かしら商売ができるのです。
それくらい「お客様の存在」って大事。
江戸時代のこのエピソードは知りませんでしたが、開業当初からお客様にご記入いただいたカウンセリングシートはデータとしてまとめていました。
今はとっても重くなっちゃったのでファイルを分けていますが、最初のお客様からずっとデータはあります。
以前は、この季節には暑中お見舞いを。年始には年賀状をお送りしていたのですが、現在はクリスマスカードをお送りしています。
毎年やはりかなりの枚数が「住所不明」で返ってきますので、その度に顧客台帳を更新しています。
またメールニュースを毎月1回お送りしていますので、メールでは届いている方もいらっしゃるかもしれません。
いずれにしても、私としてお客様にこのように直接連絡できる術があることはとてもありがたいと思っています。コロナ禍でもなんとなくお客様の様子を知ることができたし、こちらからも個別にいろいろご提案できました。
特に、コロナ禍では「お得意様」には、これまでのご来店記録をお送りしたところ(来店目的や主訴の変遷など)、とても喜ばれました^^
それをきっかけに、コロナ禍にも関わらずご来店されるお客様もいらっしゃいました。
本当にありがたいことです。
顧客台帳の目的
顧客台帳とは、いわゆる顧客管理のためのデータシートです。
お客様一人一人の情報を入れておくことで、それぞれのパーソナルケアや好みを把握することができますし、私ができることを考えることもできます。
このような個別対応を厚くする目的ではありますが、ある程度の数が集まると、自分のお店の顧客傾向がわかります。
顧客の性別、年齢層、職業などの属性。さらには趣味や家族構成のようなこと。
でも一番押さえてもらいたことは「来店目的」です。
つまり、自分のお店がクライアントにとってどのような存在であるのか?と言うことを知る強力なツールになります。
私は、来店目的だけでなく、クライアントの「夢」や「ポリシー」をお聞きしているので、自分の顧客の傾向がわかります。
この傾向が分かった時に、自分のサロンの方向性を明確にしました。
サロンのキャッチコピーは
「もし望む人生が手に入るとしたらどのような人生を送りたいですか?」
そして、サブコピーは
「香りはあなた自身、あなたが選んだ精油にはいつも意味があります。」
私のサロンの顧客傾向は、とにかく「人間」に興味津々で、傾向としては「利他精神」の高い人が多いので、あえて「自分」にフォーカスするようなコピーにしています。
そしてもう一つ面白いことは、「自由」を愛する人も多いところです。
自分を知りたければ周りの5人
顧客台帳から自分のサロンや自分のことがわかりますが、
他にこんなことが言われます。
よく自分を知りたければ、周りの5人を知ると良い。
正直、友人関係を継続させることが得意ではありません。人間関係を利害で計算することも苦手です。
でも、なんとなくいつも誰かが周りにいてくれる人生を歩んでいます。
何かあれば声をかけてもらえるし、声をかけることもできます。
それは、私が頑張っていると言うより、私の周りの5人が人の関係性を作ることが上手な人が多いからだと思っています。その中に混ぜてもらえているから私もなんとなく人との繋がりを作ることができている。
少なくともこの5人は大事にしようと思います。
皆さんの周りの5人は、どのような人でしょうか?