最期まで「自分」でいたいから
久しぶりに動画を撮りました。
youtubeデビューは意外と早くて、2011年にはyoutubeチャンネルを作っていました。
メルマガの内容を動画で話して、動画に添付するという、ハイブリッドなことをしていたのです。
ただ、全て限定公開で誰でも見られるチャンネルではありませんでした。
それでも当時は、youtubeをする人が少なかったので、クオリティより本数みたいな感じで、どんどん出す方が再生回数が伸びていました。
ところがここ数年は、youtuber達のおかげでテレビ番組並みのクオリティになっているし、内容もどんどんグレードが上がっている。
そんな海原に、素人の作る動画なんておいそれと投稿＆公開できないわ・・・なんて尻込みしてしまって、全然作成しなくなっていました。
なのですが、半年前くらいに TikTokを始めてみて、ああなるほど、こんな感じで投稿して良いんだ。（いや、クオリティはめちゃくちゃ高いですよ）と、動画投稿のハードルの低さを感じて、ずっと撮ってみたかったものを撮影＆投稿しました。
実はモデルは、私の母。
後期高齢者で「オーラルフレイル」を指摘され、現在トレーニング中なのですが、あんまり真面目にやっていません。
理由は、「フレイル」という状態は、このままだと認知症や寝たきりになるよ。というある意味で未病の状態なので、現実的に困っていません。
なので、トレーニングのモチベーションが低いんです。
だったら、受け身でも改善できる方法があったら良いんじゃないの？と、動画を撮ったのでした。
私が理事長を務める「日本フェイシャルトリートメント協会（JFTA）」では、入れ歯患者さんのQOLを上げるために私が開発した表情筋機能再生フェイシャルトリートメントという施術を教えています。
これは、文字通り顔の表情筋の機能を元通りにして、お顔の筋肉をちゃんと使って会話、咀嚼、嚥下ができるようになることを目的にしました。
表情筋・・・に限らないのですが、人間ってできるだけ「省エネ」で動きたいので、筋肉はスタメンの筋肉と控えの筋肉がいるんです。
そうすると、スタメンはどんどん筋力アップして大きくなるけど、控えはどんどん痩せていく。その結果、大きい筋肉と痩せた筋肉に差ができて、しわやたるみ、歪みという状態になってしまいます。
なので、スタメンの働きをセーブし、控え筋肉に働いてもらうように筋肉に指示するのが「表情筋機能再生フェイシャルトリートメント」なんです。
手技自体は難しいものではないのですが、筋肉を確実に捉えることと、高齢者のための施術なので筋力が落ちている、コラーゲンが減少していることを考えると、あまり刺激が強いものは悪影響になることに注意が必要です。
結果として、母のフェイシャルトリートメント効果は上々で、上のフレイルトレーニング動画でも見てもらえるように、Afterの方が余計な力が入っていない。ということは筋肉が全体的に使えている証拠。
その後、食事も楽だと喜んでいました。
筋力が整えば、シワもたるみも改善されるし、血行が促進されてシミの改善も期待できるのです。
が、この技術が「美容」を目的にしていないので、あまりそれを全面に出していません。それはおまけです。でも嬉しいですけどね^^
高齢者のための技術で、高齢者が自分の口で食事をして、会話をして、そして、お化粧をして綺麗になれる。そんなことを目的にしています。
これを開発した私は、自分の最期の日まで「自分」のままでいたい。という思いがあったのです。
そしてこの技術ができる人が、私に施術をしてくれたらいいな。と思っています。
いつだったか、そんな話を生徒さんにしたら
「先生、そんな先のことを考えてるんですか？」って驚かれましたが、実は誰にとっても老いって、そんな先のことじゃないんです。
みんな、そう思って過ごしていると、いつの間にかいろんな機能が落ちてしまって、落ち込んだり諦めたりするんだと思います。
誰にでも等しくやってくる「老い」です。お父さんお母さんのため。なんて悠長なこと言ってられないんですよ。
自分のための技術として広まっていったら嬉しいな。と思っています。
日本フェイシャルトリートメント協会認定レッスン
（全４回）
＜座学＞オンライン
6月4日（土）10時〜17時
6月12日（土）10時〜17時
＜実技＞対面
7月2日（土）10時〜17時
7月16日（土）10時〜17時
詳細はこちら表情筋機能再生セラピスト認定
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