話をしたって変わらない?!
私がアロマセラピストを目指した理由は、カウンセリングがしたいから。
ということは、このnoteにも書いてきたし、ことあるごとに言っていること。
私が、カウンセラーという仕事を知って、それを目指そうと思ったのは、中学生の頃。
当時ショートカットだった私は、1ヶ月か2ヶ月に1回、近所の美容室に行っていて、指名するわけではないけどなんとなくいつも同じ人が担当してくれていました。
1ヶ月とか2ヶ月に1回という頻度で、カットをしている間、全く知らないわけではないけど、それほど親しくない(?)関係の人と話すことの心地よさを感じていました。
学校であったこと、受験のこと、将来のこと、思春期の私にとって、本音で話せる相手、そして少し先輩の目線からの真摯な意見はとても貴重でした。
こういう時間って大事だな〜、と思い、美容師になろうかと思ったのですが、「話を聞く専門職がある」とその時に知り、それが「カウンセラー」だったのです。
そこから私は「カウンセラー」を目指して、高校、大学と進学しました。
話を聞いてもらっても何も変わらない
カウンセラーという仕事の価値や必要性を私はよく知っています。
でも、カウンセリングを受けたことのない人や悩みを人に相談したことがない人は、その価値を理解できないかもしれません。
アロマセラピストになって数年経った頃、あるお客様が
「あまり他人に相談することはありません」と、口にされたことがありました。
そして、
「話をしたところで、状況が変わるわけではないし、解決されるわけではないですから。当事者に話すことはあっても、関係のない人に相談することはありません」と続けられました。
ごもっともです。
問題があったら、当事者に現状を理解してもらって解決策を考えない限り、問題は解決しない。
現状の悩みを全く関係のない人に吐露したところで、何も状況は変わりません。
その通りかもしれません。
でも、私たちって、小さな雪玉を勝手に頭の中でぐるぐる転がしている間に、大きな雪玉にして雪だるまにしまっていることがあるんです。
そうすると、この雪だるまをどうやって溶かそうか?と考えてしまいがちだけど、本当は雪合戦程度の雪玉なんです。
頭の中だけで考えていると、そこに気づけない。
人は誰でも、他人に話す時、相手に理解してもらおうとして、物事を順序立てて話そうとします。
そうすると、話しながら矛盾に気付いたり、誤解に気付いたりすることがあり、雪だるまを溶かそうとするのではなく、溶かすべきものは雪玉だ。と、わかって、問題の解決が早くなることがあります。
話すことの価値
「他人に話す」という行為の中で、自分の頭で考えているだけとは違う「思考回路」を辿ることができて、思考が整理される。
これは、話すことの1番のメリットであり、価値です。
どんな問題も簡単ではないから悩みます。でも、絡まった糸も丁寧に解けば一本の糸なんです。
話すだけで糸が一本に見えてきたら、なんだか自分でも解決できそう!って思えます。
それが大事。
私は、カウンセリングやコーチングの最も意味のあるところは、そこだと思っています。
つまり「自分で解決できそう」と思えること。
自分では解決できない問題もあります。そういう時は、弁護士や警察などの然るべき専門家に依頼する必要がありますが、大抵の問題は「自分で解決できる」はずです。
「自分では無理かも」「どうしようもない」と思ってしまうと、問題はどんどん複雑になります。
だけど、他人に話すだけで、「解決できるかも」と思えるって、素晴らしいことではないでしょうか?
結局自分で解決してるんだから、カウンセラーもコーチも役立たずじゃん。って思う人もいるかもしれないけど、そういうに人は箪笥の角に小指をぶつけろ!って念じておきます。
話さずに放さないでいることは無駄な時間
話すことは、放すこと。とよく言われます。
話すことで、手放して、自分から切り離すことができると、問題を客観的に見られるようになります。
他人の問題には的確なアドバイスができるように、客観的に見ることができれば、自分に的確なアドバイスもできるかもしれません。
いつまでも自分の胸にしまって、時間が解決してくれる・・・なんて、放置していたら、いつまでもその問題が心の中で燻って、暗い影を落とすことになります。
なんとなく頭の奥に居座る嫌な感じ。
場合によっては「健康を害します」
誰かに話して、楽になりましょう。それは、悪いことではないですよ。
カウンセラー、コーチ、セラピスト
場合によっては、占い師とか。美容師とか^^。
友人や家族ではなく、話を聞いてもらえる人を、あなたのアドレス帳に入れておくことって、人生を豊かにするコツかもしれません。