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敢えて「失ったもの」に注目してみる

私が30代の頃の2年だけ勤めていた会社の社長は、首から下が動かない筋ジストロフィーだったので、いつも「失ったものを数えるな」と、言っていました。
残っている機能を100%使えば、必ず自分を活かせる。と、スーパーポジティブな人でした。

その教えに沿って、私自身も「失ったものは数えない」を信条にしていたのですが、

気香療法を教えるようになって、「失ったもの」からしかわからないもの、見えないものがある。と思い始めています。


失うエネルギーがあれば補うエネルギーがある

物事は陰陽の両面が必ずあり、何かが失われていれば、それと反するものが補われていると考えます。

ボディトリートメントをしていると、その理屈がすごくよくわかります。
「右肩がこっている」と訴える人の1番の施術ポイントは、右肩ではないことがよくあります。凝り固まっているところがあれば、緩んで力が入らないところもあり、そちらの方が実は無理をしていたりします。
その両方を施術しなければ、肩こりは治りません。

人生においてもそうで、失われたものがあれば、必ず何かが補われています。

50代女性が失うもの

そう振り返ると、50代女性が失うものって、いろいろあります。
いわゆる更年期だし、子供の手が離れる時期だし、親も高齢になってくる・・・

  •  若さ

  •  家族

  •  パートナー

  •  仕事

  •  手術による臓器や機能

  •  友人

  •  財産

若さは、いつだって失われていくものだけど、更年期の若さの喪失感は、少しレベルが違います。
見た目だけでなく、女性の「機能」として若さが減っている実感があります。
私は、離婚をしてパートナーを失い、子宮筋腫で子宮を全摘して、乳がんで胸を半分失っている。
「女性」としての自信は、40代とは全く違います。

また、この年齢になると親との別離、子供の巣立ちなど、血を分けた家族が離れる、いなくなるということがあります。
この痛みは、喪失感だけでなく、後悔や懺悔など複雑な感情もあり、人によって回復に時間がかかることもあります。

さらに、働いている50代女性は、これからの10年、20年、同じようには働けない。と気づいてきています。
40代までは、10年、20年同じように働けると信じられたのですが、50代になるとそれが無理であることに気づきます。
ではどうする?
ここからどうする?

を、本気で向き合わなければいけない時です。

50代女性が得ているもの

でも一方で、これまでになかったものが手に入っていることがあります。

  •  一人の時間

  •  自由

  •  限界を知る

  •  無理をしない

  •  他人は他人と思える

  •  自分を客観的に見る

  •  新しい家族(孫など)・・・私の場合「犬」^^

今まで欲しかったけどなかなか得られなかった「一人の時間」「自由」
行きたいこと、やりたいこと、思い通り、思った時にできるようになります。

この子と出会えたのも離婚したおかげ


そこで何かを始めたとしても、若い頃のように誰かと比べたり、誰かの評価を気にすることなく、自分が楽しめることを優先できます。

いい意味で「限界」を知ることができる。
自分のことを必要以上に卑下したり、期待以上に高く見せたりをすることもなく、今の自分の状態を等身大に見て、それを認めることができるようになります。

天命を知るのはこれから

論語の言葉に「50にして天命を知る」とあります。
40代までは経験です。とにかく世界を広げ、限界を決めずにあれこれやる。
そして50歳からは「天命」を生きると言うこと。

私たちの人生は、色々なことを味わい、失ってから始まるようです。

私も、振り返ると色々なものを失っているし、よくもここまで色々失いながら、愚痴も言わず、嬉々として生きているものだ。と、他人事のように思うこともあります。

与えられた人生という時間を、どう生きるかは、自分次第だと私は思っています。
悲観しようと思えばいくらでも悲観できる人生を、味わい深い面白い人生だと思えば経験豊富な私を誇れるかもしれません。

失ったものに注目してみると、案外「得たもの」が見えたりします。
それらは失わないと得られなかったものです。
失ったものに執着がないかと言えば嘘になるけど、でも得たものを見ると、その出会いのためのプロセスだと思えるし、それ自体には感謝できるものです。

悲しみから乗り越えるために

でも失うことに痛みと悲しみは伴うもので、それを我慢したり、見なかったことにしてはいけない。と思うんです。

どんな感情も味わうために感じるので、ちゃんと浸ることって大事です。
ただ、あまり浸りすぎていると、立ち直り方を忘れてしまうので、そのヒントをお伝えします。

・好きな人と交流する
・好きなことをする
・自分を大事にする時間(アロマトリートメント、美味しいものを食べる)
・諦めたことにもう一度チャレンジする

要は、自分ファーストで好きなことをする。ということです。
それを止める人はいないし、もしかしたらもうこの先にそれをするチャンスもやってこないかもしれない。
いつまでも若くはない。ということも忘れはいけないことです。

あとできるなら「恋愛」も大事かもしれません。

残りの人生をどう過ごすのか

当然50代になれば、残りの人生もそれほど長くなくて、とは言え何もしなくても良いほど短くはないので、それなりに充実させる努力は必要かもしれません。

どうしたいかな?どうすることが幸せなのかな?と
見えない人は、アロマアナリーゼや気香アロマアナリーゼをお勧めします。

香りは潜在意識にアプローチして、それを明確にしてくれます。
心の奥底にくすぶっている「本音」「夢」が見えてきて、それをやってみようかな。とワクワクした気持ちが生まれると思います。

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精油の翻訳家 藤原綾子
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