たった一人のお客様
きょう、サロンにお越しくださった同業のお客様とお話ししていて
開業から2年目のことを思い出しました。
サロンを始めたのは下北沢の小さなマンションから。
1日3名のお客様をフルで受け付けていても、売り上げはわずか。と言う価格設定で、いつもギリギリで家賃を払っている状況。
マンションの賃貸契約は、2年目で契約更新となるのですが
開業から1年10ヶ月ごろに更新のお知らせが届きました。
「更新しても大丈夫なんだろうか?」と不安に思っている時でした。
「占い師に"あなたの家の近所に植物療法をする人がいるから、その人のところに行ったら良い”と言われた」と言うお客様が突然いらっしゃいました。
来店理由も驚きだけど、
彼女との出会いがその後の私のセラピスト人生を大きく変えたのです。
実は彼女は外国人で、海外のいろんなスパをご存知のようなのですが
「世界中のいろんなスパに行っているけど、ここが最高です」と、喜んでくださったのです。
今にも潰れそうな下北沢の小さなサロンでしたけど・・・
そして、次回の予約を入れてくださったのですが、その時に4人のお友達を紹介してくださり、以来毎月、5名のご予約が決定されていました。
その結果、サロンの存続が可能になりました。
サロンの契約の更新も決断しました。
そんな事情を知る由もない、そのお客様が、ある時
「藤原さんがこれからどこでサロンをしていたとしても、私は一生応援します。それを忘れないでいてください。」と、メールをくださったのです。
その後、彼女は海外の実家に戻り、その後さらに世界各国へ転々としていました。
この言葉を覚えているかどうかは分かりませんが、私はこの一言が今でもサロンを続けている理由です。
たった一人のお客様との出会いが、ビジネスを変える。と言うことは、実は、多くの経営者が経験していることなのです。
こう言うお客様を、経営者たちの世界では「エンジェル」と呼んでいます。
エンジェルが舞い降りた私のサロンは、今でも素敵なお客様が次々にご来店くださります。
きっと彼女が、引き寄せているのだろうと思っています。
ビジネスとは、経営戦略とかマーケティングとか、色々な要素があるけど
案外、こんな不思議な話がモチベーションの原点だったりします。
信じるか信じないかはあなた次第。
でも、正直に真面目に続けていれば、エンジェルが舞い降りることがあるんだ。と言うことは、実証済み。
見ている人は、必ずいます。お客様の笑顔のために続けましょう。