ファジアーノ観戦記 2024年6月1日 ジェフユナイテッド市原・千葉戦
次男参戦
ファジアーノの試合があるのに、夕方に子供の用事で予約を入れてしまった。家に子供と帰ってから行くとなると試合が終わる、そうだ!一緒に行けばいい!という事情により、次男を誘ってみた。野球少年の次男が来るのかと思っていたが、「かき氷があるなら行く!」ということで、次男の緊急参戦決定。去年のホーム山形戦以来の観戦。なぜかき氷なのか聞いたら、去年Cスタで食べたかき氷がおいしかったそうで、次男の中ではサッカースタジアムといえばかき氷のようだ。今回もかき氷がありますように。
用事が終わって急ぎフクダ電子アリーナ(略してフクアリ)へ。蘇我駅からスタジアムの道中、周りにジェフサポがいるにも関わらず、ファジアーノの旗を振って「負けないぞ~!」と張り切る次男。アウェイの地で恐れを知らぬ男である。
前半が半分ほど経過したところで到着。スタジアムから響く歓声に驚く次男。お腹がすいた次男のために、スタグルをゲット。観客席入口そばの「喜作」で次男が冷うどん、私はおでんをゲット。「湾岸ケータリングサービス」でいちご練乳掛けのかき氷を次男が食す。あってよかったかき氷。
この日はファジアーノの臨時グッズ売り場もありました。次男、えんじ色の服を所望。すぐに着たいとせがんだので、お店の方にお願いして袋から出していただきました。どこで着替えようと思案する次男に、冗談のつもりで「ここで着替えたら?」と言ったら、本当に着替え出す次男。ぽんぽこりんのお腹を晒し、グッズ売り場から一部始終を見ていた店員のおじさまの笑い声が聞こえた。焦る親を気にすることもなく、着替え完了。店員のおじさまから似合うと言葉をいただき、次男得意。なお、えんじ色のTシャツを着て学校に行くと言っているので、ぜひ東京でファジアーノ岡山を広めていただきたい。
試合は後半から
落ち着いて観始めたのは、前半も終わりに差し掛かったころ。この文章はDAZNで見直す前に書いているため、前半の詳細は把握できていないのですが、SNSの情報ではあまりよろしくはなかった様子。
後半から見始めたのだが、果敢にゴールをせめていた。岩渕選手の同点ゴールに追いつき、逆転できるのではというムードがあった。
しかし、田上選手がこの日二枚目のイエローにより退場。SNSでこの時の詳細を確認すると田上選手のミスだった模様。今日の試合は去年のホームヴェルディ戦で嫌な記憶を植え付けた主審なのだが、その主審のジャッジがおかしいという理由でもないようで。そしてこの退場の直後、1点勝ち越されてしまう。
田上選手にとっては、悔やみきれないだろう。しかし、ここまで田上選手にはたくさん救われてきたし、「ホームでは勝つ」宣言をし有限実行したこともある選手。田上選手がうつむき加減にピッチから下がるとき、拍手が起こった。皆普段の彼の奮闘を知っているから。次の試合に出場する機会には応援したい。
終盤の攻防
その後フリーキックのチャンスもあるが、得点には結び付かず、時間は流れる。私はカメラで選手を追い、次男は応援で声を挙げる。どのくらい時間が経過しているのか、意識すらしていなかった。
終盤まで来たことに気が付いたのは、ブローダーセン選手が千葉のゴール前まで上がって来たとき。もうそんなに時間がないのかとここでようやく気がついた。ブローダーセンがドリブルで前進する姿に、ファジサポが沸いた。応援の声が大きくなったように感じた。スローインの時は、岩渕選手がボールボーイに代わり、素早くボールを渡す。ピッチ内だけでなく、ベンチも戦っていた。戦線離脱したグレイソンへの思いはもちろん、退場になった田上選手のことが選手たちの心にあったかもしれない。チャンスの限り攻める。
しかし終了のホイッスル。完敗だ。サポーターからは、選手たちへ温かい拍手。誰も野次を言うものなどいない。終了後倒れこむほど走った選手たちを、誰が悪く言えるものか。
帰りの電車にジェフのサポーターがちはほら。黄色いユニフォームが輝いてみた。ホームでは勝ちたい。
岩渕選手の献身
この日の一番は、間違いなく岩渕選手。同点ゴールもそうだが、ベンチに下がっても献身的。審判に抗議をし(熱くなり止められていたが)、先ほども書いたがスローインでの素早いボール渡し(隣の席のおにんさんがナイスボールとほめていた)、「チームのために」を体現している。そして熱い。顔立ちは優しげなのに、心は熱い。ファジの強化部は、そんな熱さも含めて獲得したのかもしれない。スタジアムで見るとよくわかる岩渕選手のすごさ。この試合で、岩渕選手にはまりました。グッズ買いたい。
ファジサポ、誕生
悔しい敗戦。次男もさぞがっかりしとるだろうと思いきや。
「また応援に行きたい!」
ファジサポ1名、正式に誕生の瞬間である。
次男は試合中、左手にペンライト、右手にファジ丸パペットをセット。ゴール前に選手たちが迫ると「あとちょっとだよ!がんばれ!」と声援を送る。岩渕選手のゴールでは大喜び。シャララを大きな声で歌う。途中で飽きることもなく、目の前の試合に集中していた。
フクアリに集結したファジサポの熱気や、美味しいスタグルも理由だろうが、最後まであきらめなかった選手たちの姿がかっこよかったそう。
もし選手たちに諦めムードがあったら、また行きたいとは言わなかったかもしれない。選手たちの頑張りは、確かに伝わっていた。
今回は、次男に救われた気がする。でなかったらこの記事も、もっとやさぐれた内容になっていたかもしれない。
次に家族と観戦する機会があれば、勝利を一緒に喜びたい。