ファジアーノ観戦記 2024年10月5日 ヴァンフォーレ甲府戦
約三か月ぶりの観戦
前回ファジアーノの試合を見に行ったのは7月の栃木戦。そのあとは中断期間、8月はすべて西日本、9月の試合は日程が合わなかったり私が体調不良になったりと、機会に恵まれず。ようやくいけると思ったら甲府の天気予報は前日の夜から雨。なんでやねん。
そして当日。天気予報を確認したところ、雨の時間が短くなっている。見るごとに雨から曇りの時間が増えていき、このまま曇りになると思いきや、試合のある14時から16時がピンポイントで雨予報。なんでやねん。
その雨によりしんどさが増した試合になるとは、この時点ではまだ何も知らない。
新宿駅からJR中央本線で特急かいじに乗って甲府へ。かいじの特急券は乗車30分前に駅の券売機で購入したのですが、その時には普通指定席はなく、グリーン車のみ。席の指定はせずに空いてる席に座る切符もありましたが、そのような行動を取る度胸はなくグリーン車へ。グリーン車の切符も残り少なかったようで、ギリギリセーフだったらしい。危なかった。
席に着いたらコンセントが見当たらない。とおもったら、ひじ掛けの根本にありました。わかりにくかった。。
しかし席自体は座り心地よし。社内も特別感がある。さすがグリーン車。
塩山駅に近づいたころ、町が広がる一帯が見えてきた。特急から町を見下ろすようになっており、まるでミニチュアを見ているようだった。普段とは違う景色がみれるのは、アウェイ観戦の醍醐味。
甲府駅にて
甲府駅の改札を出ると、ヴァンフォーレ甲府のマスコットヴァン君のボードがお出迎え。その足元に小瀬新聞。甲府サポーターが作成している新聞で、試合の対戦相手の選手の情報や、アウェイサポーター向けのお土産等の情報。次のアウェイ戦の情報まで乗っているという、情報がみっしりの新聞。去年来たときは到着が遅くすでになかったので、手に入れられたのは感激。
バス乗り場では、シャトルバスの往復チケットを購入。バス乗り場のすぐ後ろにそびえ立つ武田信玄公の像。水戸の黄門様の親しみやすいサイズとは違い、なんとも言えない圧倒感。バスを待っている間、なんとなく信玄公に見下ろされている気分に。
ヴァン君に遭遇
今年もにぎわうJITリサイクルインクスタジアム。去年と違い、今年は余裕をもって2時間前に到着。アウェイ側の席に行こうとしたところ、ちょうど岡山の選手たちのバスが到着するとのことで、バス待ちをされていました。皆で歌い手拍子をしながらバスを迎え、バスがスタジアムに入りゲートが閉まる。と、そこで、お子様が二人ゲートに近づいて、ゲートの隙間から選手がバスを降りるのを見ているではないか。「よしたけがんばれ」の手作りボードが微笑ましい。鈴木選手、気が付いてくれているといいね。
いったん席に荷物をおいて、ご飯を調達すべくうろうろしていると、「危犬」ことヴァンくん発見!ちょいちょいパンいちになり、行動がとてもはっちゃけていることで有名。この日はハロウィンバージョンの格好だが、やはり基本はパンいち。そして放送禁止の行動をとり、飼育委員と思われるおねいさんからキックをくらっておりました。さすがヴァン君、ぶれないね。
スタグル
本日ももりもりいただきました。
試合
13時に5分ほど小雨、試合開始直前にも小雨。天気は不安定。
前節の長崎戦はいい試合で、今日もそれを期待していたのに。
何かがおかしい。戦術については専門外ですので詳しくは書けませんが、どこかかみ合わないような。前半はほとんどシュートもなく。とにかく甲府の攻撃をしのぐ。隙あらばボールを狙う甲府の三平選手が怖い。どうにか前半は0-0のスコアで終了。
ファジアーノは後半に点を取ることが多く、今日もその展開を期待。後半から早川選手に代わり7月に加入した神谷選手がピッチへ。加入してから初めて神谷選手のプレーを間近でみることに。後半開始まもない時間に神谷選手の惜しいシュート。これが入っていたら、後半の展開は変わっていたかもしれない。
点がとれないまま、甲府に先制点を奪われ、ショック冷めやらぬうちに2点もとられ。2点なら何とかなるのではと思っていたら、それを打ち砕く。3点目。後半が始まったころから雨がまた振り出し、2点目を取られた後から雨脚が強くなっていたように思う。雨のせいでカメラも使えず、楽しみが減ってしまった。
3点を取られたショックと、雨で見えにくくなっていたことで、しばらくの試合展開はよく覚えていない。ベンチに下がった岩渕選手が判定に抗議し、主審が注意をしていたのは覚えている。劣勢に何とかしなくては、という気持ちが見えた。
しかしショックは大きい。やっと久しぶりに見に来て、この日のために仕事、家事、育児を頑張ってきたのに、こんな展開はあんまりだ。私は何を見せられているのか、涙が出そうになった。
目が覚めたのは1点を返したとき。神谷選手のコーナーキック(だったと思う)から田上選手のゴール!この時は岡山のサポは大喜びだった。まだわからんぞ、という声まであがった。私たちにとっては、たかが1点、されど1点。
コールリーダーをはじめとする応援の方々は、点を立て続けに取られても応援を止めていない。「逆転するぞ!」と鼓舞し続けた。
試合展開はうまくいってはいないが、選手が諦めていないと感じたのは、その後の怒涛の攻撃を見たとき。甲府のキーパーにことごとく阻まれてしまったが、それでもあきらめる顔をした選手はいなかった。
結局試合は1-3の敗戦。
選手たちが挨拶に来たとき、厳しい言葉も聞こえたが、それ以上に励ましと温かい拍手が圧倒的だった。
試合終了後にうっすらと虹が見えた。人生で一番悔しい虹だった。
甲府駅前の武田信玄像に「次は負けない」とつぶやき、帰路についた。
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