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家族の在り方に正解なんてない!


私たち夫婦には子供がいません。

結婚して10年。
子供を授かりたい、と思ったことが全くなかった訳ではなく、、
不妊治療もして、養子を迎えいれることを話したこともあります。

結婚後は3.4年くらいは夫婦2人の生活を楽しんで、
それから32歳くらいで出産して、、とぼんやりと考えていました。

しかし、私が30歳のとき腎臓病になり、その2年後には甲状腺の病気が見つかり、と30代突入した途端、病気のダブルパンチ。
”どちらも病状が落ち着くまでは妊娠は控えてください”
と主治医に言われ、ようやく病状が落ち着き、
妊娠の許可が出たときは34歳。

許可が出たらすぐに病院に行き、不妊治療を開始。
当時はフルタイムで仕事をしながら、不妊治療もして、家事もして、
とバタバタな日々。

ありがたいことに、不妊治療も家事も夫は協力的であった。
そして、仕事もフレックスなのである程度融通も利いたし、上司(男性)も理解がある方で、相談したところ通院の日は在宅の許可も貰えた。


そんな生活を1年弱続けていたけれど、なかなか妊娠ができず、
焦りと落胆の日々。
そんな中、社内でおめでたい報告を聞いたり、
SNSでの同級生の妊娠報告を見たりする中で、
より焦る気持ちに拍車がかかりメンタルもやられ、
負のループの中へと入りこんでいました。

”そもそもなんで私はこんなにも頑張って不妊治療をしているのだろう?
本当に子どもが欲しいのか?”
と自分の気持ちすらわからなくなり、辛い気持ちになるのならもう治療は辞めたいと思い、通院を辞めました。


そのあとはしばらく子供と触れ合う機会があると、
悲しく・空しくなったりしました。
友人たちとの間で子供の話になると、正直泣きたくなる時もありました。

そして、もっと出産や育児に関して計画的に考えておくべきだったと少なからず後悔もしました。
まだ、負のループの中にいるままでしたね。

それから、夫とこれからの私たちの家族像について何度か話合ってきました。
夫は、人の気持ちは基本的に変わるものだから、これ!と決めつけずにその時々の自分たちの気持ちや環境で最適解を選択していけばよい、
という考え方です。
一方で私は、こうあるべきだ!と割と決めつけそれを貫き通そうとするタイプなので、全く持って正反対のタイプですね(笑)


今は夫婦2人での生活が心地よく感じていることと、
夫の考え方の影響や時の流れの中で、私の中の考えにもだいぶ変化がありました。
そして、他人の言うことに心乱されることも少なくなりました。


不妊治療をしていた頃、
『子供はいるの?』
『そろそろ考えたほうがいいんじゃない?』
と聞かれることが割とありました。
その時は聞かれるたびに、
”またか”という相手へのいら立ちと同時にチクりと心が痛みました。
心が痛んだのは恐らく子供がいないことに対しての後ろめたい気持ち。

今の私なら、過去の私に
”勝手に言わせとけばいいよ。気にするな~。”
と声をかけてあげたい。


今は夫婦2人での生活が心地よい。
でも、ここに別の形で新しくメンバーが加わることも賑やかになって楽しそうじゃないか、と心穏やかに思えるようになりました。


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