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もどしてウォシュレット
お正月開けて2日目。
京都のとある由緒ある神社のトイレで
私は祈る思いで願をかけている。
頼むからひっこんでくれー
時を戻すも5時間前。
目が覚めたは
中高年あるあるの早起きではなーい。
昭和家屋の我が家のトイレ事情。
なんとなくの便意から解放されたく
冷たい便座に座りこみ
おりゃ~~っと下半身に力込めたも
でない
でないどころか
きれた・・
野菜高騰からの繊維不足食事情と餅の乱れ食い。
腸内の水分を持っていかれるだけもっていかれたのが理由であろう。
白髪は月一メッシュでいっちょ前にごまかしごまかし、
しみは最先端韓国コスメをとっかえひっかえ、
実年齢に粗がうことだけに貯金を崩し、
落ちていくお肉も皮膚もリフトアップリフトアップと
重力引力に逆らう願いごとの無駄遣いを繰り返してきたツケなのか。
痛いよ~~
痛いよ~~
ああ~~ヘモヘモヘモ~~~
寒い・・痛い・・でない
誰か水ーーーーーーーー!!
ウォーターーーープッリーズ~~~!!
令和のヘレンケレラーお尻の三重苦を
きれいきれいしてくれるウォシュレットサリバン先生はいないのだ。
さーどうするよ。中高年。
こういう時。
人は思いもかけない大胆な行動にでるものでして。
そうだ。京都へいこう。
女性の下半身にご利益がある神社があることを
脳内が瞬時にサーチしてくるのも
切羽詰まった中高年らしい脳みそかもしれん。
そうだそうだ。
神様に治してもらおう~~
いえ~~い~~
あほだ。目頭が熱くなる・・
いいから薬買えよ。
病院いけよ。的、通常発想がでてこない・・
わけではないのだが..
切羽詰まると自分でもどうにもいちいちめんどくさい。
方向性も若干違ってるな・・とは想いつつも
お正月なんだし~
神頼みでなんとかなるかもな~などと。
氣が浮かれてしまうのである。
いや・・ばぐってるな・・
上着を着こみ、メイクもそぞろに。
5分後には車に乗り込んでいるおのれの
斜め上から行動力を独りで褒めちぎる。
スゲースゲーww
勢いにもほどがある。
そして・・
ノンストップ
走らせること2時間半の高速の旅。
ついた・・・
朝日を背後に浴びながら
トイレに駆け込む。
おお~~
思ったとおり。
下半身にご利益ある神様の元のトイレット~~
あ~~あったかい・・・
これが世にいう神ウォシュレットなのかもしれん。
ホットうぉ~~た~~かっも~~ん
勢いよくでてくるお湯に痛みも軽減する上、
ほどよく刺激された
お尻の穴がもぞもぞしてくるところ
ここまできたからにはひきかえせんばかりに息む。
くるそくるぞ~~
ヒーヒーフー~~
ば~っぼ~~-----ん
重力に忠実に落ちていくあの感覚。
で・・でた・・
京都きてよかった~~・・・
が。
そもそも切れていた患部を
鼻からスイカ状態で
ツチノコなみの塊が通り過ぎていったわけですね。
事態は当然悪化。
自然分娩の経産婦が陥るであろう
お尻の穴に見事な大輪の花が咲いたのは言うまでもなく・・。
いたい~~
いたい~~
いたい~~
ひっこまな~~~い
力業でお尻に押し込む
トイレっとペーパーを巻いたおのれのフィンガー
セルフおしり介護
京都にきてまですることか・・
お尻の穴がひらいてるぅ・・
かばうように歩くと目線が定まらない人になるぅ・・
どこからどうみても
もはやノーメーク薄着の挙動不審女いっちょあがりだ。
おはよ~ございます~~と
さわやかに青い声の巫女さんの目が笑っていないのがわかる
どうされましたか・・と聞いてくれ
事の全てを説明するからさ
などと内側の心が叫びつつも
静かに絵馬に願いを書くのである
自宅のウォシュレット工事貯金はじめます・・