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【#13 飛行機note】 飛行機の通り道

飛行機好きから偶然に飛行機先生に遭遇。以来、素人な質問を投げかけてたまに呆れられながらも丁寧に答えて下さり、飛行機に関心深まるのSora*noteです。

見出しの写真はJALさんの機内誌「SKYWARD」に掲載されている飛行機の通り道、「航空路図」です。地上ではないから地図とは言わないのですね。昨今は飛行機が増えたので、数十年前より法に縛られることが増えたそうで、航空路もキチンと守らないと事故に繋がってしまいます。ただし、積乱雲など避けねばならないものがあれば管制官に連絡の上、航空路から外れて迂回することもあるとのこと。

一般人が見れる簡略化された航空路図とは違い、パイロットの方々が持っている航空路図、「エンルートチャート」というものがあります。世界地図が地域ごとに区分され、細かく航空路が書かれているもの。WEBでエンルートチャートと検索すると販売されていることもありますが、本来外部に出してはいけないものとのこと。飛行機先生曰く「廃盤になったものは社内で廃棄しなければならない。テロなどに使用される可能性があるため勝手に外部公開してはならない、基本的には。」とのこと。「ただ、コレがあってもテロ行為に繋がると思えないので何か有効活用したらいいのにね」とも言われていました。

エンルートチャートを発行しているのはアメリカの会社とのこと。年に数度、不定期に更新され、新しい版が発行されると差し替えるのだそう。支給されるのは主に担当機種が就航している空域で、全世界ではないとのこと。それでも国際線の場合はかなりの地域になるし、日本のパイロットさんは確か6,000人以上、世界中だと相当な人数、全航空会社や関連事業所などを考えると、どれだけの部数を印刷しているのだろう...と気が遠くなったりします。

エンルートチャート、実物を見せてもらうことは叶いませんが、本物の一部分をいただいたことはあります。JALさんのB737に搭乗したときのこと、機長さんが廃盤になったエンルートチャートでしおりを作られて、お客様にプレゼントするという粋なお心遣いに感動でした。

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搭乗したときの入り口に置いてありました。B737機長、中嶋弘次さん作。素敵すぎます。

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思い出の品。私がいただいたのは新潟付近の一部分です。できれば全部欲しかったー!なんて欲深いことは言えませんが、パズルみたいにつなげて遊べたらいいなぁ...なんて思ったり。何にしても、飛行機ファンとしてはエンルートチャートも嬉しい逸品なのでした。