10代向けのビジネス本・啓発書をあえてアラサーになって読んでみた。
こんにちは。空飛ぶチェリーパイです。
有給休暇中で沖縄に来てます。
特にやることもないので、ビーチで気になった本を読んでこのnoteを書いてます。
最近、書店巡りをしていると、”とある本のジャンル”が一面に配置されることがあるのがずっと気になってた。
そのジャンルというのが、主に10代の若い人たちと、その年代の子を持つ親世代に向けて書かれたビジネス書。
(※ここでいう「ビジネス書」とは、自己啓発本も含む広義の「ビジネス書」)
ふと、自分が10代だった時どんな本を読んでいたのか、大学生の時につけていた読書メモを読み返してみた。(iCloudって本当に便利…)
大学の講義の課題本や教職関連の本、あとは漫画…ビジネス本なんて、社会人になってから読み出す感じで当時の自分にとっては縁もなかったジャンルの一つだと思う。
買ってみた主なタイトル
主に10代向け、その親世代に配置されていた本を何冊か購入してみた。
実際買ってみた感じや本のタイトルから明確にわかるものもあるが、親から子に向けて書かれたものが多い。
著者である親が感じる、VUCA時代と言われる現代の懸念や課題を、それらへの向き合い方と共に子の世代にシェアしている。
そもそも、このような本がよく売れているのはなぜだろうか?
このような本がよく売れているのはなぜだろうか?
その答えを考えるために、実際に本に書かれている内容に少しふれると、これらの本に共通して書かれていることは、学校では教わらないが本質的なことと言えるかもしれない。
・「苦しかった時の話をしようか」(森岡毅)
著者は、元ユニバーサルスタジオジャパンのチーフマーケティングオフィサーで、現株式会社刀の代表であるマーケターの森岡毅氏。最近だと、ヴィーナスフォート跡地に新オープンした《イマーシブ·フォート東京》を手がけている実業家でもある。
本著は将来「何がしたいのか、よくわからない」という、ご自身の娘さん(当時大学生)に向けて書かれた本で、資本主義の過酷な性質を踏まえたキャリア論であり、これから社会に出る若者たちを応援する内容。
以前テレビ番組に出演された際にバズったことも影響しているのかもしれない。
・「経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて」(山崎元)
著者が、実際に息子へ送った手紙「大人になった息子へ」からできた作品で、実際に送った手紙原文も全文収録されている。
大学に合格した息子へ手紙を送ったことをきっかけに、闘病の中で新たに書き下ろし、書籍化。株式市場との付き合い方、最初の仕事の選び方、リスクとサンクコストについて、自分の人材価値とはなど実際に働いている親世代も参考になる内容。
・18歳までに子どもにみせたい映画100 (有坂塁)
Z世代はデジタルネイティブと言われ、幼い頃からYouTubeに親しみ、サブスクリプションサービスを通じて新旧問わずさまざまな映画に触れられる機会が増えていると言われる。
本書では、学校では教えてくれないことも大切な歴史や文化もすべて詰まっている映画を著者がさまざまなテーマに沿って100作品を厳選し、セレクトするだけに留まらず、有坂ならでは視点で見どころを紹介。
それぞれの作品の先に待っている”映画体験”までを詳しく解説。
実際に読んでみて、これらの本を通じて得られるのは、各々の専門家がそれぞれの経験の中で体得した、これからを生きる上でガイドとなってくれる知見だ。
どれも大事であると同時に学校では教わらない。
しかし、教員免許を取得する過程で様々な単位を取得してきたが、実際にこのようなことは当然習わない。
教わる機会がないというのが正しいかもしれない。
ではなぜ今、10代の若い人たちに向けてそのような知見を伝えようとする本が増えているのか?って考えるとそれは現代が、情報に溢れていて、変化が速く何が正解かわからない時代だからだろう。
大人であっても迷うことやわからないことが多くなっているのではないだろうか。
このような局面で重要になるのは、小手先のテクニックや目先にある正解じみたものよりも、本質的なことだ。上記の本に共通しているのは、これからの世代の人たちが道に迷わないように「道しるべ」を用意したい、書き手にはそんな親心だと思う。
道しるべ
増える10代に向けたビジネス書。きっと今後もこのような本はさらに増えていくのではないかと思う。
さらには、書籍以外の分野、例えば動画コンテンツや教育コンテンツなどに波及していってもおかしくない。
いずれにせよ、まずは公教育とは別のところから大きな変化が出てくるのではないだろうか。
ただし、そうなるとまた情報の氾濫につながり、”道しるべ”乱立のような本末転倒なことにもなりかねないかもしれない。
正しい情報を取捨選択できる能力が今後も必要で、そのためには様々な情報に触れてみる必要があるのかなーなんて考えた1日でした。
では、また。