Apple Watch買い替えてみたけど
こんにちは。空飛ぶチェリーパイです。
愛用していたApple Watch3の電池持ちが悪くなってきたので、Apple Watch Series 9に買い替えました。
値段が高いのはともかく、Apple Watch Ultra 2とも迷ったのですが、使用用途はあくまで日常使いのために、Apple Watch Ultra 2と比べるとバッテリー持ちは劣りますが、ジムでのトレーニングなどの一般的な屋外ワークアウトなら十分対応できると判断。
色んな機能が増えているのは何となく知っていたが、、
ディスプレイの屋外でのピーク輝度が向上し、直射日光下での視認性が向上やディスプレイの常時表示に対応や皮膚温センサーの搭載など使いこなせるか不安になる笑
知ることの幸せ
日頃から、Apple Watchのリングを完成させることをモチベーションに少し階段を使ったり、気持ち歩いてみたりしている影響もあり、ウェアラブルデバイスのデータを知ることで健康度が高まった報告は多数ある。
健常者を対象としたある研究[1]では、睡眠や身体活動などのデータがとれるウェアラブルデバイスを腕に装着してもらい、アプリから日々の睡眠時間や身体活動量などの客観的データに加え、睡眠が適切なのかどうかのフィードバックを提供したところ、睡眠の質が改善した。
流行しているポケモンスリープも睡眠に着目したアプリケーションとなっており、睡眠に関するデータに需要があることも頷ける。
また、お腹や二の腕などにセンサーを貼り付けるContinuous Glucose Monitoring(CGM)は、痛みを伴わずに血糖値を持続的に推定でき、糖尿病患者の治療の他、海外では太りすぎの人の体重減少やアスリートの競技力向上といった幅広い目的での利活用が進んでいるウェアラブルデバイスである[2]。
Hunger Training(空腹トレーニング)
Hunger Trainingとは、代謝の健康度を高めるために、体のエネルギーゲージとして血糖値を参考にする方法である。食事を取ろうと思った際に血糖値を確認し、予め設定された目安値を下回っているときだけ食べるように心がけるアプローチだ[3]。従来、Hunger Trainingの有効性を明らかにした研究では、指先を採血するフィンガー・スティック法によって血糖値を測定していたため、採血のたびに生じる痛みが測定率を下げる懸念事項になっていた。しかし、最近ではCGMを用いても、フィンガー・スティック法と同じように減量効果が認められている[4]。また、同じく太りすぎの人を対象とした研究[5]において、CGMは身体活動を促進するツールとして適していることも示唆されている。
これらは、ウェアラブルテクノロジーの有用性を示すほんの一端を示したものに過ぎない。必ずしも効果のメカニズムが実証されているわけではないものの、データを知ることで現在の体の状態や成果の可視化ができ、達成感や満足感が得られ、モチベーション向上に寄与するのだろう。また、このようなウェアラブルデバイスの利点として、痛みや不快感などを最小限に抑え、データを知る障壁を低くしている点も挙げられる。
知ることの不幸
一方で、データを知る弊害を指摘する研究も存在してて、米国睡眠医学会が発行する学術雑誌に2017年に掲載された症例報告[6]では、患者がウェアラブルデバイスでとったデータに執着することで治療が妨げられ、睡眠状態をかえって悪化させる可能性が指摘されている。
この状態は正しいを意味する「Ortho」と不眠症「Insomnia」を組み合わせて 「Orthosomnia」と名付けられ、医学用語として認識されつつある。
「Orthosomnia」と似たような概念はいくつかある。例えばOrthorexiaは異常なほど健康的な食事に執着する傾向を指す単語である。近年では、摂取カロリーを推定するウェアラブルデバイスも発売されているが、データを過度に追及することが、食事に対する異常な執着を助長する可能性は十分考えられる。
これらは、ウェアラブルデバイスの一般化によって、データに依存する弊害が顕在化したものと言える。
仮に「知らない」が左端、「多く知る」が右端という尺度があるとすると、幸せが訪れる「知る」のゾーンは思ったよりも狭いのかもしれない。
まとめ
気にしすぎるのもよくないよね。
ではまた。