「 おひとつ どうぞ 」
黒柳徹子さんのような
「おひとつどうぞ」
この一言が
なかなか言いだせない。
年配の方や おばちゃんと 呼ばれる方々を見ていて、見知らね他人へ何気なく すんなりと話しかける技術には、いつも感服してしまう。
ベンチなど共有スペースで
席をずれてくれたり、荷物を移動させてくれた方に、アメなどのお菓子を手にのせて
「おひとついかがですか?」と
徹子さんや街のおばちゃんのように
さりげなく言ってみたい
こんな簡単な言葉が
私は、なぜ言いだせないのだろう?
歯医者の帰りでもないかぎり
言われて気分を害すことは
ほとんどない言葉なのに
外人さんが見知らね人に
「ハロー」と笑顔で声をかけるのは
治安が日本ほど良くない環境で生きてきた能力の一つで、声をかけた相手の対応をみて不審者かどうか判断するという 自己防衛的本能が働いていると聞いた事がある。
そう考えると、私の祖先の方々は
突然脅威が訪れることもなく顔を知った村人としか挨拶しなくても過ごせる、比較的安全な場所で暮らしていたのかもと、勝手な想像してみた
今日このごろ。
「 アメ 食べ っ」て
'あの恋'の有村架純さんのように言えたら
ほんのちょっとだけ人生が変わる気がするのは
私だけかな ?