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「Stable Diffusionで暗い部屋を描く方法」

初めてのnoteとなりますが、パジャマ女子を描き続けて暗い部屋にこだわり続けた私がたどり着いた手法を公開させていただきます。
この手法が色んな人に広がり、改良を重ね、Stable diffusionの弱点である暗い画像が高いクオリティで生成されるようになることを願い、今回の記事を書かせていただきます。
新しい方法などを見つけた方がいらっしゃいましたら、
Twitter:@sorataroufx
までお知らせいただけると嬉しいです、はい。

とにかくまずは部屋を描く

1.部屋を描くプロンプトを作る

まずは部屋を描くところから始めましょう。Stable diffusionを用いて描画をするために、自分でプロンプトを作ってもいいですし、、ChatGPTにプロンプトを作ってもらってもかまいません。今回のテーマは「暗めの高級ホテルの広いベッドルーム」です。
私は今回こちらを改良したものを使いました。

ChatGPTにはこのように投げています。
「夜の時間帯。晴れ。部屋のルームライトなど、全ての照明を消した横浜の高級ホテルの50階にある広いベッドルーム。小物などを詳細にかいてほしい。なお、窓からの灯りは入らいないように。ベイサイドの夜景のみ見える。ルームライトなどの灯りがついているものの設置は禁止する。今回は背景のみとし、人物に関わるプロンプトは必要ない。」

そこから出来上がったプロンプトはこちらです。

In the dimly lit bedroom on the 50th floor of a prestigious hotel in Yokohama, the night unfolds in all its splendor. The darkness embraces the room, allowing the outside world to fade away. With the curtains drawn, the captivating view of the Bay Area is framed by the window, showcasing the beauty of the nocturnal cityscape. The room exudes a sense of calmness and exclusivity, with refined furniture and subtle elegance. The absence of artificial lighting creates a soothing atmosphere, allowing the city lights to paint the room with a soft, ethereal glow. The subtle flicker of distant streetlights and the shimmering reflections on the water create a mesmerizing ambiance. The spaciousness of the bedroom provides a feeling of serenity and privacy, inviting you to unwind and immerse yourself in the tranquility of the night. The silence is only broken by the gentle rustling of curtains and the distant sounds of the city below. This is a sanctuary where you can escape from the world, basking in the allure of the night and savoring the breathtaking beauty of Yokohama's skyline.

2.Stable Diffusionで部屋を描く

出来上がったプロンプトの頭に
8K,best quality, masterpiece, ultra high res, photorealistic:1.4, RAW photo, BREAK

ネガティブプロンプトに
nipple,(manicure:1.2),(worst quality:2),(low quality:2),(long neck:2),(undressing:1.5)
を追加し
Steps: 39
 Sampler: DPM++ 2S a Karras
 CFG scale: 7
Size: 1080x608,
Clip skip: 2
モデルはBRAV5を使用しました。

出来上がった画像です。

ChatGPTにプロンプトを作ってもらった部屋

全然灯りついてるやん!

そうです。Stable diffusionは灯りを消してくれません。
そして暗くありません。
なのでコレを暗い部屋に加工することが必要になります。

暗い部屋に加工する

今回はPhotoshopを使いますが、無料のGIMPなどでも構いませんので、明るさ、コントラスト、ガンマ、露光量、レンズフィルターなどをいじって暗い部屋にしていきます。

Photoshopで加工

レンズフィルターはDeep Blueの70%くらいがいいかとおもいますが、出したい雰囲気によって色を変えていいと思います。
このとき、アクションにしておくとショートカットのワンボタンで加工してくれるので便利です。また、バッチ処理もできます。
こちらを参考にしました。


加工後

かなり暗くしています。
なぜかというと、Stable diffusionで描画すると明るくなってしまうからです。ぎりぎりの暗さを狙います。

暗い部屋の使い道

1.背景としてこのままi2iする

まずは先程のt2iから「img2imgに転送」を押して転送しましょう。

i2iへ転送

ControlNetにも追加してプリプロセッサとモデルをShuffleにします。オプションはデフォルトにしました。

シャッフル

とりあえず一回生成してみると、ちょっと明るくなりましたね。これが最初にギリギリに暗くした理由です。この作業は確認みたいなものなので、飛ばしても構いません。

暗い部屋を生成しなおす

2.t2iで使用する

t2iで使う場合、出来上がった暗い部屋をt2iのControlNetに持っていき、プリプロセッサShuffleにします。

t2iでのシャッフル

プロンプトを背景無しの女の子を描くプロンプトだけにします。
今回はこのようにしました。最後のLoRaは自作なので、好きなものをお使いください。LoRaの影響を受けると暗さがなくなったりするので、弱めの方がいいです。
今回はこういうプロンプトにしました。

8K,best quality, masterpiece, ultra high res, photorealistic:1.4, RAW photo, BREAK

SIGMA 24mm F22 ISO64,
16K,best quality, masterpiece:1.5, ultra high res, photorealistic:1.4, RAW photo,
(night seen:1.6),(darkl lit room),
(solo)(one japanese lady),(27 years old) (makeup), smile, smile eyes,BREAK
(red brown hair)(cowboy shot)(long hair)(wave hair) (Blunt bangs) (Magenta Lounge sets, Cropped hoodie with high-waisted jogger pants,) BREAK,
<lora:Ashlyn-000007:0.5>

出来上がった画像がこちら

暗い部屋にいる女の子

i2iで使用する


i2iではこのようにしてみました。
まず、ノイズ除去をmaxの1にしてます。

暗い部屋に女の子を追加する

ControlNetでプリプロセッサShuffleにするのは同じですがここに画像は追加しません。
画像を追加すると、描きたい人物が主体にならず、背景が強くなり、コントロールが難しくなります。今回はControl Weightを0.5にしてバランスで描画しました。

バランスを0.5に

こちら結果です。

1枚目


2枚目


3枚目

ガチャ要素強いです。

まとめ

とにかく暗めの画像があればShuffleでなんとかなります。
今回は私がベッドルームを多様することが多いのでベッドルームとなっていますが、バーやクラブ、路地裏など、色んなところで試していただければと思います。
ちなみにバーのLoRaを作って見たものの人物をうまく混ざらずどうしたものがと思っていたので、今回の手法で人物との融合ができそうです。
それではまた、新しいことを思いついたら記事にさせていただきますので、今日はこんなところで。

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