エンドロール

 先日「14才の栞」を観たんだけど、エンドロールがとても良かった。音楽はクリープハイプで、正直 個人的にはあまり好んで聞かないんだけど、この等身大の中学生のドキュメンタリーという作品に漂う、青臭さと、かわいげと、憎らしさはこのアーティストしか似合わないだろうなと、当たり前に納得させられた。

 「ゴジラ -1.0」を映画館で観て欲しい理由のひとつもエンドロールなんだよな。映画館という閉鎖空間で体感するあのエンドロールは、今まで浸ってきたスクリーン内の世界と隔絶されていた現実世界との距離を一気に引き寄せ、自分も敷島なのではないかと錯覚するから。

 あと、「ティーンエイジ・ギア」を初めて聞いた時、これをエンドロールで流した映画は絶対いい映画になると思った。「佐々木、イン、マイマイン」とか「ヴァニタス」みたいな映画のエンドロールで流れて欲しい。ていうか曲に対して映画を当て撮りしてほしい。

2024.6.5

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